ろくおん通信第176号テキスト版ろくおん通信第176号 2009年12月発行 製作 日本ライトハウス情報文化センター 録音製作係 ☆1月 録音製作予定 『自宅録音チーム』 12日(火)『マトリョーシカ』1時〜3時 20日(水)『はなみずき』1時半〜3時半 28日(木)『二十四の瞳』10時〜12時 『スタジオ曜日別チーム』 26日(火)『火曜チーム』12時45分〜 13日(水)『水曜チーム』12時45分〜 28日(木)『木曜チーム』12時45分〜 15日(金)『金曜チーム』12時45分〜 16日(土)『土曜チーム』12時45分〜 『プライベートチーム』 6日(水)定例勉強会1時半〜3時 ※ 講師 中井 はつみ 氏 『専門図書音訳チーム』 8日(金)『音声解説チーム』1時半〜3時半 13日(水)『 理数チーム』10時半〜12時 15日(金)『東洋医学チーム』3時〜5時 22日(金)『英語チーム』10時半〜3時 30日(土)『パソコンチーム 』1時半〜4時 『古典チーム』お休み  『橋本勝利のフォローアップ講座』 8日(金)1時〜3時 13日(水)1時〜3時 ※随時受け入れ中 『12月の月曜当番』 1月18日 清水 1月25日 林田 ボランティア活動開始は1月6日(火)からです ☆ 画面校正結果 その1 大林 緑 セクション項目の文字入力ミス 前シリーズで書きましたように2008年9月からデイジー編集終了のCDを次、再度PRSを開いて「画面校正」を行なって来ました。今回からその結果例にづいて、再度確認しなければいけないこと、また編集の際の今後の問題点などを皆様と一緒に考えていきたいと思います。 すでにご存知のように2009年9月よりデイジー編集者には編集者同士で画面チェックを行なって頂いています。(ろくおん通信No.172参照) 実は画面校正で多くの方に“セクション項目の文字入力ミス”“書誌情報の入力ミス”が見られました。これらを訂正するには、録音そのものには関係ない場合でも日数を要し、発行に遅れを来たしていました。 事前に編集者同士で画面チェックをして頂くことによって、より早く仕上がると共に今後の入力ミスもより少なくなるのではと期待されます。 “セクション項目の文字入力”“書誌情報の入力方法”について以下に再掲致します。書名の入れ方・発行者に変更がありますのでご注意下さい。 @各セクションの文字入力 : 第1セクションの書名は、巻、副書名も入れる。(ろくおん通信No.175参照) : 入力文字は本文中に記載の項目通りに入れる。 : 目次を見て入れないこと。本文の中を見て入れる。 : 漢数字やハイフン・疑問符などの各種記号類も原本通りに入れる。 : デイジー図書製作上つけた階層番号は音声と合わせ、入力は算用数字でもよく、半角・全角どちらでもよいが全体を統一する。(1−1・1-1など) A書誌情報(ろくおん通信No.164参照) タイトル 書名・巻(書名のシリーズNo.上・下など)・副書名を入れる。 (ろくおん通信No.175参照) 著者  姓と名の間は1マス空ける。      著者だけの場合→(例)下重□曉子      著者と訳者の場合→(例)デイヴィッド・ローン著□平田□敬訳      著者が複数のばあいは中点で区切って、最後に共著などと入れる。 ISBN 必ず半角で入れる。 発行者  「日本ライトハウス情報文化センター」と入れる。       “盲人”は入れない(2009年9月より)。       「ICCB」とは入れない。       原本の発行所ではない(新潮社、岩波書店などとは入れない)。 ※但し、「発行者」は全視情協の基準では出版所等を明記することになっていますので、現在、検討中です。結果は決まり次第お知らせします。 朗読者・編集者 著者と同じく姓と名の間は1マス空ける。 その他の識別名・言語・文字コード・ジャンルとスキーム等は編集では記入の必要はありません。 ☆リスナーの窓 (17) 福井哲也 目次を考える その1 本の最初にはたいてい目次があります。録音図書でも、原本に目次があればそれを当然読んでいると思います。では、聞き手にとって目次はどんな役割を果たしているでしょうか。@本の構成やおおよその内容を知る。A読みたいことが書かれている箇所を探し、そのページを開く。この二つが目次の大きな役割だと思うのですが、このうちAに関連する事柄をいくつか取り上げてみましょう。 まず、目次を入れる位置ですが、目次を開きやすくすることだけを考えれば、できるだけ巻頭に近い位置がよいのかもしれません。原本どおりの順に読むと、目次の前に前書き類が入り、さらに著者紹介などを入れることもありますので、目次が5、6番目のセクションになることはよくあります。でも、デイジー再生機で、タイトルの先頭に移動しレベル1の見出し移動を5度ほどするくらいはたいした手間ではありませんので、あえて目次と前書き類の順を逆にするといった処理は不要だと思います。もっとも、雑誌の中には、目次の前に記事がいくつもあって、20ページほどめくらないと目次が出てこないというような変則的な構成のものもあると聞きました。こんな場合には、目次を最初の記事よりも前に動かすことで、使い勝手がずっとよくなります。 次に、原本で目次が始まるところに、その本の書名が書かれていることがときおりあります。「初めての点訳 目次」のようにです。ところが、見出し移動で目次を探していくとき、この書名は意外と邪魔だと私は感じています。キーを押して目次のセクションに来たのに、「目次」という言葉がぽんと耳に飛び込んでこないからです。書名は当然本の最初に読んでいるはずなので、目次のところでは繰り返さず、単に「目次」とだけ言う方がよいのではないかと私は思うのですが、いかがでしょうか。 (つづく) ☆Q&A 質問 レクディアで録音していますが途中からフレーズが切れなくなってくることがありますがどうしてですか。 答え 録音していてフレーズが突然切れなくなってしまう原因はいろいろ考えられます。 その1 録音する前に行っている騒音測定の時の騒音が録音途中に変化した場合です。騒音が測定した時より小さくなる場合は問題ありませんが、途中でたとえば冷蔵庫や空調などの雑音が入り大きくなったりして、騒音が測定値より大きくなった場合、切れなくなります。この場合、その雑音が出ている時に再度騒音測定をしてやり直せばフレーズは切れるようになります。 その2 周りの雑音は何も変わらないのに突然切れなくなる場合は、パソコン内部から発生する雑音かマイクなどのコードの断線やマイクの電池の消耗などが考えられます。この場合、騒音測定すると今までより大きな数値になります。(例えば−40db程度)。電池であれば新しいものに代えれば解決しますが、コードの断線を確かめるにはポーズ状態にしていろいろマイクやジャックなどを触ってみてください。雑音が出たり止まったりするようならコードの断線などが考えられます。但し、断線はめったに起こりません。パソコン内部の雑音はよく起こります。こり場合は外付けインターフェイスを使用しなければなりません。外付インターフェイスは「UA−1EX」が製造中止となり、その後継種として「UA−1G」がでています。価格はオープン価格 ヨドバシカメラで11800円程度です。 尚、おかしくなったフレーズを修復する方法は「ろくおん通信No.162号」を参照ください。 ☆音訳者へのお願い 音声訳が終了したら、必ず、編集依頼を係(職員)にしてください。 音訳が終了したままで、いつまでも曜日別の棚に残っている作品がいくつか出ています。音訳が、一通り終わりましたら、(第2校正の訂正が終了しなくても)係に連絡してください。まだ、「ウェブスタジオ・なにわ」で編集者に自動的に依頼がいくようにはなっていません。係に編集依頼をしないとそのまま止まることになります。編集を依頼する時は作品ボックスごと係に提出してください。編集ボランティアへの依頼は、編集依頼のあった作品から選んでお願いしています。 編集者が決まりましたら作品ボックスの記録カードに編集者とデイジー校正者の名前が入って元の音訳者の管理する棚に戻ります。音訳が終了しているのに編集者の名前の入ってない作品ボックスがありましたら係までご連絡ください。 ☆新刊辞書の紹介 記の辞書が12月に入りました。この辞書の特徴は@日本語の文章を読み書きする為につくられた。 A用例は日本の近代文学、現代文学から引用。B熟語は秋刀魚、浴衣、寄せ鍋などの熟字訓や 秋桜 硝子などの外来語、稲妻、手拭などの訓読語の他送り仮名を含んだ熟語など収録他に、「漢方用語大辞典」「沖縄語辞典」「日本語漢字辞典」などがすでに入っています。 ☆専門音訳講座 「東洋医学コース」8名が修了 専門図書音訳講習会「東洋医学コース」(全5回)が12月18日に終了しました。今回は8名の方が修了されました。(中央が講師の片山先生です。) ☆ 校正表から @原文 A誤読B正しい読み @義捐金AぎそんきんBぎえんきん @乾山AかんざんBけんざん @殴打AきょうだBおうだ @設えAあつらえBしつらえ @嘱託AちょくたくBしょくたく @去年AさくねんBきょねん @日本銀行AにほんぎんこうBにっぽんぎんこう @借入金AしゃくにゅうきんBかりいれきん @銅鐸AどうほこBどうたく @暴騰するAぼうらくするBぼうとうする @蒐集AしょうしゅうBしゅうしゅう ☆編集後記 今年も何とか『ろくおん通信』を毎月発行することができました。原稿をシリーズで執筆いただいています、久保洋子さん、大林緑さん、福井哲也さんに感謝します。2009年は「ウェブスタジオ・なにわ」への移行が自宅録音チームも進み始めました。2010年はさらに編集も含めて進めてく計画です。この『ろくおん通信』も、「ウェブスタジオ・なにわ」のフォローが中心になっていくかと思います。2010年4月からは、各グループへ有料発送を中止して、ホームページを利用して頂くことにしようかと考えています。2010年もどうぞよろしくお願いいたします。(清水) ☆以上でろくおん通信 bP76号終わります。 戻る