録音通信第158号テキスト版ろくおん通信第158号 2008年4月発行 製作 日本ライトハウス盲人情報文化センター 録音製作係 2007年度の録音製作の統計が出ました。残念ながら2006年度比では、自館製作分が、タイトルで若干の減、録音時間数をあらわす巻数でみると、約2割のダウンとなりました。製作量のアップをめざしていろいろと取り組んできましたが。残念ながら当初の目標を達成することは出来ませんでした。 この原因については、 @現役で活躍いただいていた音声訳者が数名、いろいろな事情で活動できなくなったこと、 A2007年度からスタジオ録音にかかり始めた新人音声訳者が国会の委託録音に携わったこと、 B2007年に取り組んできた自宅録音チームの共同製作作品の発表が2008年度になること、 などが上げられます。 2007年度は残念ながら、目標通りには行きませんでしたが、2007年度から進めてきた音声訳講習会の拡充、自宅音声訳チーム強化の取り組みで、今後は製作量はアップしていくと予想しています。 9階のスタジオは、月曜、土曜を除いてほぼ空きが無い状況になってきていますし、自宅チームも、3チームがそれぞれ単行本の製作をしながら、共同製作作品も取り組み、音訳の技術の向上をめざしています。 さらに、「ウェブスタジオ・なにわ」による製作体制が進んでいくことで、よりスムーズな製作体制が実現していくと思います。皆さんにはソフトの導入などでいろいろとお手数をおかけすることになりますがご協力よろしくお願い致します。 今年度もどうぞよろしくお願いいたします。 表2007年度統計( )内は2006年度 新刊発表267タイトル(303)自館製作191タイトル(207)カセット巻数1013巻(1264)総コピー数8501巻(11560)カセットケース数2797ケース(3837)デイジー発表550タイトル(608)CDコピー総数1755枚(1834) ※「聴いてわかる図書を作るために」は今回はお休みです。 ★5月の予定 『自宅録音チーム』勉強会 13日(火)『マトリョーシカ』10時〜12時 21(水)『はなみずき』1時半〜3時半 22日(木)『二十四の瞳』10時〜12時 『プライベートチーム定例勉強会』 14日(水)1時半〜3時 『スタジオ曜日別チーム』勉強会 26日(月) 『月曜チーム』 27日(火) 『火曜チーム』 21日(水) 『水曜チーム』 22日(木) 『木曜チーム』 16日(金) 『金曜チーム』 17日(土) 『土曜チーム』 『専門図書音訳チーム』勉強会 28日(水)『理数チーム』10時半〜12時 10日(土)『古典チーム』1時〜3時16日(金)『東洋医学チーム』3時〜5時 23日(金)『英語チーム』10時半〜3時 31日(土)『パソコンチーム』1時半〜4時 『橋本勝利のフォローアップ講座』 9日(金) 1時〜3時 ※随時受け入れ中 14日(水)1時〜3時   ★校正について 第6回 大林みどり 録音の順序 まえがき・序文・献辞 注意1:原本では目次の前に書かれている場合もあるが、目次の後で読む。 注意2:順序が前後する場合があるが原本の順序で読む。 (校正のポイント) ◎目次の前に書かれていても目次の後で読んでいますか? ◎「まえがき」・「序文」・「献辞」 などのタイトルがない場合もある。 原則としてタイトルがないまま原本通りに読む。 ※このあとは「本文」ですが「本文」の校正のポイントは「終わりの枠」のあとに記載します。 解説・参考資料・年表・索引・著者の既刊作品の紹介など。 注意1:順序は前後する場合もあるが、録音順序は原本に合わせる。 注意2:年表や索引などはデイジー図書の検索がしやすいようにセクションやグループなどを使用する場合が多い。デイジー編集者から指示があった場合は、そのコメントを別に入れる。 注意3:著者の既刊作品については読むかどうかは図書館と打ち合わせる。 注意4:複数の著者の作品が掲載されていることもあるので、下記の断わりをアレンジして入れる。 例 → 「以下のリストは、○○○○社より発刊されている○○○○(著者)の作品リストです」 (校正のポイント) ◎参考資料や年表は音声訳者が入れ方を工夫して録音しています。場合によっては“音声訳者注”などとして説明していることもあります。 資料や年表が聞いて分かりやすく入っていますか? ◎「索引」に記載されている項目とページが本文中と合致するかどうかを音声訳者が照合して録音しています。変更したものか誤読かに注意が必要です。 次回は「著者紹介・・・・著者紹介おわり」です。 ★グループ紹介 グループ汐 グループ汐 は20年余り前から同窓会の中の一つのグループとして音訳活動を行っていましたが、月刊雑誌「子供の科学」を2006年3月号よりの「理数チーム」(近畿視情協専門図書音訳チーム)から引き継いで、毎月音訳することになりました。 毎月第4土曜日に多田礼子さんをリーダーとして勉強会を行い、図形、グラフ、写真等の読みの統一をはかり、お互い意見を交換しあいながら、より分かり易い音訳を心がけております。「子供の科学」といいましても内容は一般の大人にも充分興味の持てるものなので、我々自身の為にもなると皆で励んでいます。 更に次の課題として、「折り紙」の本の音訳に取りかかろうと目下試行錯誤中です。要望も多いと聞いて始めたのですが、思ったより難しく中々前進しません。いろんな方の参考意見を聞かせていただけたら有難いと願っています。( 澤田 美那子) ★Q&Aコーナー 質問 :パソコンでダイレクトに録音すると雑音が 発生するので、インターフェイス EDIROL UA-4FXを購入してセットしましたがうまく音が入りません。どうしてでしょうか。 答え:「EDIROL UA-4FX」を購入して、パソコン録音をしようとしたが、音が入らないという質問がよくあります。 この原因の大部分は、写真@(左側面)の「ADVANCED DRIVER」のスイッチが「ON」(左側)になっている場合がほとんどでした。(それ以外のスイッチは左側にしておきます。) また、マイクのプラグ差し込みは(写真A)は、標準プラグ(左側)ミニプラグ(右側)と、どちらでも使用できます。切り替えスイッチは右の「MIC」側にしてください。 録音ボリュームは左のダイヤル、ヘッドホンの音量調整は右端のダイヤルで調整します。 ★係からのおしらせ 自宅パソコンへの「ウェブスタジオ なにわ版 Recdia」のインストールを5月から開始します。 アンケートにご協力ありがとうございます。「ウェブスタジオ・なにわ」の登録がスタジオ関係はほぼ終了しましたので、今後は、今回のアンケートで「インターネットをしている」と回答された方から、優先して「ウェブスタジオ・なにわ版 Recdia」と「Recdia」のソフトをインストールしていただきます。係からも声を掛けますが、自宅でインターネットを既にされている方は、係に声を掛けていただければ幸いです。「Recdia」のソフトを既にインストールされている方は「ウェブスタジオ・なにわ版 Recdia」のソフトだけでのインストールになります。 手順@係が2種類のソフトを渡します。「Recdia」と「ウェブスタジオ・なにわ版 Recdia」 手順A「Recdia」をインストールする時に必要な「プロダクトID」と、「ウェブスタジオ・なにわ」に入るときに必要な「IDとパスワード」を発行します。 手順Bインストールの方法は係が説明します。 手順Cインストールが完了したら、 URL http://webstudio.iccb.jp で「ウェブスタジオ・なにわ」(図1)につながります。 手順D、IDとパスワードを入れ「ログイン」で「ウェブスタジオ・なにわ」のトップページに入ります。(図2) 手順E データの送信や受信などの操作方法などの説明会は、各自に行いますが、今後、説明会も行います。 ※すでに、この「ウェブスタジオ・なにわ」で、音訳→第2校正(または第1校正)の作業を進めている方も出てきています。 「ウェブスタジオ・なにわ」で校正作業をする場合でも、念のため、今まで、校正者や音声訳者がそれぞれ出していた連絡表は記入して下さい。 ★「はやみみかわら版」とは 「ウェブスタジオ・なにわ」で読みが終わったデータを送信すると、配信を申し込んでいる利用者(登録が必要)に、自動的に「タイトル」と「読まれた頁数」がメールで届きます。利用者は聴きたい作品があれば、自宅でそのタイトルを再生して聴くことができます。本来、作品が発表されるまでは数ヶ月かかりますが、「はやみみかわら版」を利用すれば、いち早聴くことができます。 戻る