「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2024年3月号(第52巻第3号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆3月の休館について  3月14日(第2木曜)=ボランティア交流会のため全館休館します。  3月20日(水)=祝日のため全館休館。  3月27日(水)=図書貸出はサピエ再開準備のため休室。  3月30日(土)=年度末の棚卸しのため、エンジョイ!グッズサロンは休室。  ◆当館のサービスご利用について  @当館5階エンジョイ!グッズサロンにご来館の際は事前予約をお願いします。開館・電話受付時間は祝日を除く火曜日から土曜日の10時から16時30分です。  A対面リーディング=Zoom(ズーム)を使い、2部屋で実施。  B会議室貸出と会議室での行事=各部屋の定員内で実施。会議室のご予約は、2ヶ月前の1日(ついたち)から受け付けます。  ※体調が悪い時や発熱が疑われる場合は来館をお控え下さい。  1.ひごばしニュース  ◆館長退任のご挨拶  館長 竹下亘(たけした わたる)  いつも当館をご利用いただき、ありがとうございます。  さて、私は本年3月末で当館の館長を退任することになりました。  振り返ると、私は学生時代に始めた点訳ボランティア活動が縁で1985年、毎日新聞点字毎日に入社し、8年勤めた後、1993年、当館に転職し、以来ほぼ30年間勤務させていただきました。  この間、パソコンサポートボランティア講習会の開講、日本ライトハウス展の開催、エンジョイ!グッズサロンの開設、IT講習会の実施、アジアをはじめ世界各国の視覚障害者との交流、当館の建て替えなどに携わりました。そして、2012年に館長就任後は、全視情協(全国視覚障害者情報提供施設協会)の理事長(りじちょう)等も兼務し、読書バリアフリー法の推進やサピエ図書館の発展に関わることが出来たのは本当に幸いでした。  けれども、この30年間で一番幸せだったのは、数え切れない程の利用者やボランティアの方々との貴重な出会いを頂き、交流することが出来たことでした。その中には、私の至らなさからご迷惑をかけた方々や出来事もあり、今でも思い出すと冷や汗が出ますが、それらも含めてお一人お一人、一つ一つが私の人生のかけがえのない一部となっています。これまでご指導、ご支援、お付き合い下さった皆様に心からお礼申し上げます。  4月からは、主に鶴見区の法人本部に常務理事として勤務する予定です。当館の館長は、現副館長兼製作部長の久保田文(くぼた あや)が引き継ぐ予定ですので、安心していますが、私も当館をバックアップして参りますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。  ◆「バリアフリー2024〜目のコーナー」に15社が出展  毎年恒例の「バリアフリー2024〜第30回 高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展」で、当館は今年も「目の見えないかた・見えにくいかたのための展示コーナー」を開催します。  日時は、4月17日(水)から19日(金)の3日間、10時から17時。  会場は、大阪市住之江区のインテックス大阪(大阪メトロ南港ポートタウン線「中ふ頭(なかふとう)駅」から徒歩5分)です。入場無料。  今回の出展は15社。KIZAKI(キザキ)、異邦人、インテック、コネクトドット、コンピュータサイエンス研究所、システムギアビジョン、シナノケンシ、ソニー、筑波技術大学、東海光学、日本テレソフト、マキカンパニー、ゆたくら(視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する研究会)の他、日本ライトハウスからエンジョイ!グッズサロンと盲導犬訓練所が出展予定。  特設セミナー「AI活用による視覚障がい者の移動革命と将来への展望」も4月18日(木)に開催(かいさい)する予定です。  このコーナーの「ガイドブック」を点字版、音声デイジー版、大きめの活字版、Eメール版で製作し、無料でお送りします(発送は4月上旬の予定)。  お申し込みは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  ◆「サピエ」の全面停止と、当館の貸出サービスについて  視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」がシステムの全面更新のため、3月4日(月)午前3時から27日(水)午前10時までの約4週間、全面的に停止します。  この期間中、サピエ図書館の直接利用だけでなく、点字図書館でも図書検索やデータのダウンロード、オンラインリクエストなどが一切行えなくなります。お手元が寂しくならないよう、3月に入るまでにお早めにご依頼・ご準備下さい。  停止期間中、当館の図書貸出は、以下のように予定しています。  @3月の新刊点字・録音図書=通常通りお借りいただけます。  Aその他の当館所蔵の点字・録音図書=お電話の時点で在庫がある場合のみ貸し出します。在庫がない場合の予約はできません。  B他館取り寄せはできません。  C録音雑誌=他館製作の録音雑誌は、製作が休止される一部を除いてお送りします。ただし、お届けが遅れる可能性があります。  D図書の貸出期間は通常、お手元に届いてから2週間ですが、この期間中、図書の返却期限は3月28日(木)まで延長します。  E3月27日(水)は、サピエの再開準備のため、図書貸出は休室させていただきます。  当館の図書貸出サービスは、3月28日(木)から通常通り再開しますが、全国の利用者や施設・団体の借り出しが殺到することが予想されます。特にお急ぎでないかたは、時間にゆとりを持って貸出の申し込みをしていただけると幸いです。  利用者の皆様には大変ご不便をおかけしますが、どうかよろしくお願い申し上げます。  ◆踏切に“特別な点字ブロック”の設置が「標準」化  一昨年4月、奈良県内の踏切で、視覚障害者が列車と接触して死亡した事故をきっかけに、踏切内に“点字ブロック”の役割を果たす表示の敷設が検討されてきました。その結果に基づき、国土交通省は1月、「踏切内での安全対策に関するガイドライン」を改定。「踏切道内誘導表示」の設置を「標準」に定め、その構造も規定しました。  規定では「(踏切内の)歩道の中央に幅320mmの白い着色を行い、高さ5mmの丸い突起を横12列で敷き詰める。その両側に幅75mmの黄色い着色を行い、それぞれの中央に高さ5mm・幅27mmの直線状突起を進行方向敷く」とされました。さらに、「踏切内にカラー舗装と車道外側線」を設けることと、「遮断棒の手前にゴムチップ舗装」をすることも推奨されました。この表示の普及により、痛ましい事故の発生が防がれることを期待します。  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆YUTAKURA(ゆたくら)BPファーストモデル」を特別販売  「ゆたくら(視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する研究会)」では、機能性、デザイン性、上質感にこだわった防水レザーのバックパック「YUTAKURA BP ファーストモデル」を完成。  ブラック、ブラウンの2色に、同素材のサコッシュと、5色から選べる名前を点字で刻印できるレザーのネームタグをセットにして、完成記念特別価格22,000円で販売します。  機能性に優れながら、カジュアル・ビジネスどちらにも対応できる洗練されたユニセックスデザイン、オールレザー仕様による高級感と革による手触りへのこだわりが特徴です。  特別価格は3月末までの期間限定。エンジョイ!グッズサロンでは見本を展示し、注文を受け付けています。  ◆価格変更のお知らせ  以下の拡大読書器の価格を変更させていただきました。ご了承下さい。  「クリアビューC HD22」=279,000円(非課税)  「クリアビューC One22」=249,000円(非課税)  「メゾ・フォーカス20」=239,000円(非課税)  「クローバーブック・ライト」=239,000円(非課税)  (2)講習会・体験会情報  ◆iPhone個別ミニ講習  iPhoneをお持ちのかたを対象とした30分間の個別ミニ講習です。  テーマは「文字入力」。画面に表示されるキーボードでの文字入力の基本操作や、音声入力との併用のポイントもお伝えします。  開催日 3月22日(金)、4月24日(水)  時間  13時から13時30分  13時40分から14時10分  14時20分から14時50分  15時から15時30分  15時40分から16時10分  受講料 無料  定員 各回1名(先着順)  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone・iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他にZoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも自宅で受講できます。講習内容や接続方法等、ご希望や不明な点などは、お気軽にご相談下さい。講習は1コマ90分、2千円で予約制です。ご希望のかたは、エンジョイ!グッズサロンまで電話でお申込み下さい。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆「SDカード・日ラ(ニチラ)セレクトパックサービス」2024年春パックのご案内  「SDカード・ニチラセレクトパックサービス」の第3段。サピエ図書館からデータのダウンロードができる音声デイジー図書の中から、特定のテーマに沿って集めたパックをお送りします。  今回のご案内は、次の5パック。サピエ停止期間中のお供に、ぜひいかがですか?  @「聴いたら身体(からだ)が動き出す!シネマデイジーミュージカル映画」パック  A「スタッフおすすめ福袋2024年版」パック  B「人の数だけドラマあり!お仕事小説」パック  C「本屋が選ぶ 時代小説大賞」パック  D「ハードボイルド歴史小説!北方謙三(きたかた けんぞう)・水滸伝(すいこでん)」パック  1枚のSDカードに、1種類のパックのみご提供します。まずはサービス利用の旨とご希望のテーマをお伝え下さい。  「SDカード・ニチラセレクトパックサービス」については、当館のホームページにも掲載しています。  お申込み・お問合せは、図書貸出係(電話06−6441−0139)  Eメール book@iccb.jp  までどうぞ。皆様のご依頼をお待ちしています。  ◆今月のお役立ち目録〜「みんなの自由研究」  読めば気分は研究者?歴史やAI、健康法に雑学知識まで、さまざまな分野をわかりやすく学べる本を集めました。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆「センバツ2024(抜粋版)」音声デイジー版を貸し出します  音訳ボランティア「グループN−BUN(えぬぶん)」製作の標題書を貸し出します。  今年の第96回選抜高校野球大会の雑誌「センバツ2024」と、日本高等学校野球連盟のホームページから抜粋した出場校・選手の紹介、試合の組み合わせ表などを音訳したデイジー版です。  ご希望のかたは、図書貸出係までお申込み下さい。3月18日頃、完成次第、お申し込みいただいたかたに順次お送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、4月12日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回はミシェル・タバシュニクの指揮で、R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で(点字可)、住所、氏名、電話番号を明記し、3月9日(土)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。  結果発表は招待券の発送(3月13日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆菊棚月清(きくたな げっせい)氏を偲ぶ演奏会にご招待  月清(げっせい)古曲保存会主催の「第48回 地歌と語り〜来しかた(こしかた)を想う そして出発」が3月31日(日)13時30分から大阪市中央区の国立文楽劇場で開催。主催者のご厚意で、視覚障害者のかたや当館のボランティアが招待されます。  この演奏会は、昨年3月に亡くなられた地歌箏曲演奏家の二世・菊棚月清氏(きくたな げっせい)と縁のある方々がその芸術と人柄を偲び企画したもので、半太夫(はんだゆう)の「花筏(はないかだ)」や月清(げっせい)氏の「彩雨(さいう)」他を演奏。月清(げっせい)氏の在りし日の映像も紹介されます。  招待希望者は、当日、窓口で「日本ライトハウスの案内で来ました」と言っていただければ、入場出来ます。  お問合せは月清(げっせい)古曲保存会(電話06−6484−7118)まで。  ◆淀屋橋駅から当館への経路に音響信号機とエスコートゾーン  淀屋橋駅から当館への経路が先月整備され、淀屋橋駅6号出口横から土佐堀通りを南へ渡る横断歩道に音響信号機、肥後橋交差点東側の横断歩道にエスコートゾーンが設置されました。