「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2024年1月号(第52巻第1号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆1月の休館について  ●エンジョイ!グッズサロンと図書貸出の休室日等は以下の通り。  1月6日(土)=サービス再開  1月9日(火)=8日(月曜指定祝日)の振替で休室。  1月11日(第2木曜)=在庫・書庫整理日で休室。  ◆当館のサービスご利用について  @当館5階エンジョイ!グッズサロンにご来館の際は事前予約をお願いします。開館・電話受付時間は祝日を除く火曜日から土曜日の10時から16時30分です。  A対面リーディング=Zoom(ズーム)を使い、2部屋で実施。  B会議室貸出と会議室での行事=各部屋の定員内で実施。会議室のご予約は、2ヶ月前の1日(ついたち)から受け付けます。  ※体調が悪い時や発熱が疑われる場合は来館をお控え下さい。  1.ひごばしニュース  ◆新年のご挨拶  ●今年も豊かな読書生活を  館長 竹下亘(たけした わたる)  新年おめでとうございます。本年が皆様にとって、より良い年となりますようにお祈りいたします。  日頃は、当館をはじめ全国のボランティアが製作した点字・録音図書や雑誌、シネマ・デイジー、電子書籍の他、対面リーディングやICT機器を活用して、読書をしていただき、まことにありがとうございます。  先日、録音図書を数冊チェックする機会がありました。ジャンルは専門書、ノンフィクション、小説など色々で、製作館も全国各地だったのですが、どれも非常に聴きやすく、内容がスッと理解できる音訳で、誤読もなく、点字図書館長として誇らしく思いました。  ぜひ今年も、皆様が当館とサピエ図書館を通して、豊かな読書生活を送られるように願っています。  ●「合理的配慮」の普及を目指して  副館長・製作部長 久保田文(くぼた あや)  本年4月に、改正「障害者差別解消法」が施行されます。この度の改正では、民間事業者に対して合理的配慮が義務化されるほか、国や自治体は合理的配慮の課題解決に向けた人材の育成・確保を図るべきことが明記されています。  当館もこの流れに棹をさし、出版社や企業に対して、視覚障害などの方々が利用できる形で情報保障が行われるよう働きかけるほか、大阪府下(ふか)の自治体に対しては、ボランティア依存が続いている広報誌の点字・音声版の発行を、適切な予算をつけて、持続可能な提供体制に移行するよう求めていきたいと考えています。  当館の情報提供サービスを皆様の暮らしに密着して進められるよう、職員一同努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。  ●「やりたいことをやっちゃおう!」  サービス部長 林田茂(はやしだ しげる)  あるとき、テレビを見ていると、ふと耳に入ってきた言葉がカッコ良かったのでご紹介します。  矢沢永吉(やざわ えいきち)「夢を語る人、たくさん会ってきた。本当に何かを変える人は口より先に動いている。2種類の人間がいる。やりたいことをやっちゃう人と、やらない人(中略)。でもね、やりたいことをやっちゃう人生のほうが間違いなく面白い。俺はこれからもやっちゃうよ。あんたはどうする?」  夢を語り、利用者の皆さんに寄り添いながら、しっかり行動を起こしていく。今年も、サービス部のみんなと一緒に、目の見えないかた・見えにくいかたの、今より少しでも良い未来(環境)を作っていきたい、です。  ◆「淀屋橋駅」6号出口から当館への経路について  先月号で、大阪メトロと京阪淀屋橋駅の近隣の工事のため、当館に来られる場合は6号出口を利用されるようにお伝えしました。  6号出口を出たらそのまま真っすぐ、誘導ブロックに沿って、土佐堀通の歩道を進んで下さい。途中に交差する道はなく、誘導ブロックも途切れず続いています。400m進むと、肥後橋交差点の北東角に着きます。  左側の横断歩道を「ピヨピヨ」の音響信号に従って渡り、続いて右斜め前の横断歩道を「カッコー」の音響に従って渡ると、当館があります。経路が不安なかたは、どうぞお尋ね下さい。  ◆職員異動のお知らせ  当館サービス部機器・用具係では以下の人事異動を行いました。  採用=仲川葵(なかがわ あおい)、金田美優(かねだ みゆ)、宮崎裕子(みやざき ゆうこ、週2日勤務)  退職=花田潤子(はなだ じゅんこ)  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆新商品〜点字ディスプレイ「Next Touch(ネクストタッチ)40」  パソコンと簡単接続できる40マスの点字出力専用機です(発売元 ケージーエス)。操作に必要な最小限のボタンでシンプルな操作性を実現。ブレイルメモシリーズから継承した点字セルを搭載し、ケースは強固なアルミを採用。価格238,000円(非課税)。  ◆「改訂 英語点字スーパー縮約(しゅくやく)辞典 UEB & EBAE(ゆーいーびー あんど いーびーえーいー)対応版」発売  2級英語点字の縮約(しゅくやく)の正しい用法がつぶさに分かる辞典です(福井哲也著)。今回の改訂で、固有名詞を中心に1,300語余りを追加し、収録語は16,000語に。新表記法(UEB)で書きかたが変わった語は、旧表記も載せています。  巻末付録に、略称の書きかたの早見表を新規掲載。墨字版B5判、352頁、4,500円(税込)。  点字版は点字情報技術センター(電話06−6784−4414)で販売。全3巻、20,160円。初めて点字データ版が付録に付きました。価格差補償が使えます。  (2)講習会・体験会情報  ◆2024年1月のICTサロン〜オンライン交流会  今回はZoomを使用して、皆様の交流・情報交換の場としてオンラインでの交流会を行います。「2024年〜新たにチャレンジしてみたいこと」「便利なグッズやアプリ教えて」「日常生活での悩みや工夫」など、いくつかのテーマを設けて楽しくお話したいと思います。  参加希望のかたは、下記のアドレス宛にメールでお申し込み下さい。接続情報をお送りします。下記の時間帯で入退室は自由です。飲み物などを準備して、どうぞ気軽にご参加下さい。使用環境や準備等、ご不明な点についてもお問い合わせ下さい。  日時 2024年1月27日(土)10時から12時、13時から15時  場所 ご自宅等から接続  申込先 enjoy@lighthouse.or.jp  ◆iPhone個別ミニ講習  iPhoneをお持ちのかたを対象にした30分間の個別ミニ講習です。  1月はボイスオーバー(画面読み上げ機能)を使用する際の基本的な指の動かしかたを練習します。どんなアプリを操作するにも基本となるジェスチャーに慣れて、余計なストレスを減らしましょう。  2月は「文字入力」。画面に表示されるキーボードでの文字入力の基本操作や、音声入力との併用のポイントもお伝えします。  開催日 2024年1月25日(木)、2月24日(土)  時間  13時から13時30分  13時40分から14時10分  14時20分から14時50分  15時から15時30分  15時40分から16時10分  受講料 無料  定員 各回1名(先着順)  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone、iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他にZoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも自宅で受講できます。講習内容や接続方法等、ご希望や不明な点などは、お気軽にご相談下さい。  講習は1コマ90分、2千円で予約制です。ご希望のかたは、エンジョイ!グッズサロンまで電話でお申込み下さい。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆今月のお役立ち目録〜「美味しそうな食べ物満載の時代小説」  新年も美味しいものがたくさん食べられますように。今回は美味しそうな食べ物がたくさん出てくる時代小説と江戸のレシピ本を集めました。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆有料雑誌など、購読料のお振り込みについてのお願い  当館では、『週刊新潮』などの有料雑誌、他府県のかたへの『読書』送付など、一部の資料について年間の購読料をいただいております。ご案内に対し、長期間お振り込みの確認ができない場合には送付を中止させていただきますので、ご了承下さい。再開の手続きなど、お問い合わせは図書貸出係までご連絡下さい。  ◆「サピエ」が3月4日(月)から27日(水)まで全面停止  視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」がシステムの更新のため、3月4日(月)から27日(水)までの約4週間、全面的に停止予定です。この期間中、サピエ図書館や地域生活情報などの直接利用だけでなく、点字図書館においても図書検索やデータのダウロード、オンラインリクエストなどが一切行えなくなります。詳細は来月ご案内いたします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、2024年2月9日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は井上道義(いのうえ みちよし)の指揮、アレクセイ・ティホミーロフのバス、オルフェイ・ドレンガー(スウェーデン王立男声合唱団)の合唱で、ショスタコーヴィチの「交響曲第13番変ロ長調作品113『バビ・ヤール』」、「ステージ・オーケストラのための組曲(ジャズ組曲第2番)(抜粋)」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で(点字可)、住所、氏名、電話番号を明記し、1月11日(木)までに当館大フィル係(〒550−0002 大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(1月13日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆川畠成道(かわばた なりみち)さんの「ミュージック・イン・ザ・ダーク」が堺市で  視覚障害のヴァイオリニスト 川畠成道(かわばた なりみち)さんが出演する関西初の「ミュージック・イン・ザ・ダーク」が2月3日(土)14時から堺市のフェニーチェ堺・小ホールで開かれます。  これは、「視覚障害のある音楽家とない音楽家が、あかりを完全に消した空間でともに演奏することで、演奏者も聴衆も、視覚以外の感覚をとぎすませて音楽を体感するコンサート」。出演は、川畠さんの他、ヴァイオリニストの南紫音(みなみ しおん)さんと18人の特別編成合奏団で、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」他を演奏。  入場料は、一般4,000円、障害者手帳等の所持者3,500円、手帳等所持者とガイド1名のペア券は7,000円。会場は、南海高野線堺東駅から約800m。お問合わせは堺市文化振興財団(電話072−228−0880)まで。  ◆ユニバーサルデザインのバックパックのお披露目会を開催  「視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する研究会(ゆたくら)」では、視覚障害者のお困りごとを解消し、デザインとクオリティにこだわった、ユニバーサルデザインのバックパックを開発。  お披露目会が2月11日(日)13時から15時、当館4階会議室で開かれます。定員40名(要予約・先着順)。  申し込みは1月31日までに、Eメールで、氏名、ふりがな、電話番号、視覚障害の有無、ガイドの有無を書いて、 yutakura0211@gmail.comまで。  お問合せはEメール yutakura.kenkyukai@gmail.comまで。  ◆全国視覚障害者囲碁大会が開催  第24回全国視覚障害者囲碁大会が昨年11月12日(日)、東大阪市で開かれ、大阪府を中心に全国から60名が参加しました。  白黒の駒が触って識別できる9路盤(きゅうろばん)を使い、視覚、聴覚、身体障害、晴眼の別なく、5クラスに分かれてリーグ戦を展開。次の方々が上位入賞されました(以下、@優勝、A2位、B3位の順。敬称略)。  名人クラス(9から3段)=@細尾学(ほそお まなぶ)、A林田健(はやしだ たけし)、B種村洋祐(たねむら ようすけ)。  有段クラス(3から初段)=@下村まさみ(しもむら まさみ)、A吉川典雄(よしかわ のりお)、B土志田武(としだ たけし)。  シングル(1から8級)=@北野章悟(きたの しょうご)、A部山孝一(ぶやま こういち)、B鈴木太郎(すずき たろう)。  上級・中級(8から16級)=@桝井皓介(ますい こうすけ)、A北村穣(きたむら ゆたか)、B村上恵美子(むらかみ えみこ)。  初級(16から29級)=@西條洋(さいじょう ひろし)、A瀧本達廣(たきもと たつひろ)、B塩見英子(しおみ ひでこ)。  なお、当館では、毎月第3金曜日の午後、視覚障害者囲碁の会が開かれています。関心のあるかたは、北野章悟(きたの しょうご)さん(電話090−6973−2359)までどうぞ。