「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2023年6月号(第51巻第6号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆6月の休館について  6月8日(第2木曜)=エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は書庫・在庫整理日のため休室。  ◆新型コロナウイルス5類移行後のサービスのご利用について  5月8日から新型コロナウイルス感染症は5類へと引き下げられましたが、引き続き、手洗いや手指消毒、マスクの着用にご協力をお願いします。各部屋の入口には消毒用アルコールを置いていますので、ご自由にお使い下さい。なお、体調が悪い時や発熱が疑われる場合は来館をお控え下さい。  その他、主なサービスについては以下のように実施しますので、ご確認下さい。  @サービスフロア(エンジョイ!グッズサロンと図書貸出係)にご来館の際は事前予約をお願いします。開館・電話受付時間は10時から16時30分です。  国と大阪府の感染対策は緩和されましたが、ご来館の事前予約制については、今後もサービス向上の観点から継続させていただきます。  予約手続きにはお手数をおかけしますが、予約制にすることで、お待ちいただくことなく、じっくりと相談・説明・体験を受けていただくように心がけております。  ご予約なしで来館された際には、ご予約のかたを優先させていただきますので、ご了承下さいますようお願いいたします。  A対面リーディングサービス=Zoom(ズーム)を使い、2部屋で実施。  B会議室貸出と会議室での行事=各部屋の定員内で実施。会議室のご予約は、2ヶ月前の1日(ついたち)から受け付けます。  1.ひごばしニュース  ◆「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2023」を9月29、30日、天満橋で開催  当館では、西日本最大級の視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2023」(読売 光と愛の事業団共催)を9月29日(金)と30日(土)、昨年に続き、天満橋のOMMビル2階展示場で開催します。  日本ライトハウス展は昨年、リアル開催を再開したところ、1,300人に上るお客様にご来場いただきました。今回は昨年を上回る約40社 団体から最新の視覚障害者用具や機器、アプリなどを展示 紹介し、一部販売する予定です。  また、4年前まで難波の会場で行っていた特別ステージも再開します。入場は無料です。  日時 2023年9月29日(金)11時から16時、30日(土)10時から16時。開始時刻が異なりますので、ご注意下さい。  場所 OMMビル2階 CホールとDホール(大阪市中央区大手前)  交通 大阪メトロ谷町線「天満橋駅」北改札口か、京阪電車「天満橋駅」東口から徒歩2分。OMMビル 地下2階連絡口からエレベーターかエスカレーター、階段で入退場できます。  出展内容等は、次号以降にご紹介しますので、ご期待下さい。  ◆「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」の動きについて  館長 竹下亘  昨年5月、障害者のあらゆる場面における情報の取得利用を進めるための法律「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」(正式名称は「障害者による情報の取得および利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律」)が施行されたことは本誌でもお伝えしました。  残念ながらその後、この法律に基づく目立った具体策は見られませんが、このほど当事者団体の要望に対して、厚生労働大臣と大阪市から次のような回答がありました。  ●日本視覚障害者団体連合(日視連)では、以前から障害者総合支援法の意思疎通支援事業に基づいて「代筆・代読」支援が全国で行われるように運動を続けていますが、竹下義樹(たけした よしき)会長の質問に対して加藤勝信(かとう かつのぶ)厚生労働大臣が以下のような返答を行っています(日視連 発行「愛盲時報」2023年4月25日号掲載)。  「代筆・代読については、視覚障害のあるかたのコミュニケーションを支援する重要な手段の一つですが、ご指摘のとおり、実施自治体が少数にとどまっています。令和4年度に代筆・代読に関する調査研究事業を貴団体に実施いただいておりますが、事業の成果を十分に踏まえながら、多くの地域において代筆・代読支援が実施されるように取り組んでまいります。」  ●また、大阪市身体障害者団体協議会が昨年12月、大阪市におこなった要望に対して、大阪市障がい福祉課は以下のように回答しています(同協議会 発行「市身協(ししんきょう)」2023年5月号)。  要望「大阪市や区役所ならびに関係する機関、団体が発出する文書等に、希望があれば点字表記をおこなう(中略)よう要望する。」  回答「本市[大阪市]が発出する文書等への点字表記につきましては、ご希望に添った対応ができるよう、本市各関係所属に働きかけてまいります。」  厚労大臣も大阪市も「努力する」という表現で、明確な回答ではありませんが、「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」や「読書バリアフリー法」に基づいて、視覚障害者の情報環境が少しずつでも向上するよう、国や自治体等に粘り強く働きかけることが大事だと思います。  ◆4階トイレに誘導ラインを設置  当館4階のトイレ3室(男性、女性、多目的)の床に、新製品の視覚障害者用トイレ誘導ライン「ガイドレット」を設置しました。  これは、1本の幅5センチ、長さ25センチ、高さ5ミリのゴム製で、トイレに入った場所のみ縦に2本平行に並べ、後は1本の線で個室や便器、手洗いまで誘導します。色はブラウンで、ベージュ色の床とのコントラストがはっきりしています。ご使用いただいて、お気づきの点があれば、ご意見をお聞かせ下さい。  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆携帯型OCRマルチプレーヤー「センスプレーヤー」  デイジー図書の再生・録音、サピエ図書館のデイジー図書のオンライン利用、OCR機能による活字文書の読み上げ、ラジオなど、多彩な機能を備えた「マルチ」なプレーヤーです(発売元 エクストラ)。  スマートコネクト機能により、スマートフォンやタブレットのBluetooth(ブルートゥース)キーボードとしても使用可能。サイズは縦13cm、横6.4cm、厚さ1.45cmの掌(てのひら)サイズで、重さは140g。価格99,800円(非課税)。  ◆拡大読書器「アクロバットHD」を期間限定のキャンペーン価格で販売  拡大読書器「アクロバットHD」(発売元 日本テレソフト)を通常価格25万円から期間中1万円引きの24万円(非課税)で販売します。  22インチの据え置き型で、カメラ部分が340度回転するので、前方に向けて遠くのものを見たり、手前に向けて自分を映すなど、多様な使いかたが可能です。リモコンで倍率やモードも変えられるようになっています。  キャンペーン期間は7月31日までです。  ◆価格変更のお知らせ  発売元の価格変更に伴い、6月1日より下記商品の販売価格を変更します。ご了承下さい。  点字タイプライター「テラタイプ」82,000円(非課税)  白杖「マイケーンU(折りたたみ)」(ゴムグリップ、フィットグリップ)9,200円(非課税)  「マイケーンU(折りたたみ)」(カーボングリップ)12,500円(非課税)  「マイケーンU(直杖 ちょくじょう)」(ゴムグリップ、フィットグリップ)8,000円(非課税)  「マイケーンU(直杖 ちょくじょう)」(カーボングリップ)11,000円(非課税)  (2)講習会・体験会情報  ◆6月のICTサロン「センスプレーヤー体験会」  新商品OCRマルチプレーヤー「センスプレーヤー」の体験会です。有限会社エクストラのスタッフがご説明します。読書、音楽鑑賞、ラジオ、スマホ操作などの多彩な機能を備えた「センスプレーヤー」をぜひお試し下さい。  日時 6月17日(土)  @10時から11時30分  A13時から14時30分  B15時から16時30分  場所 当館4階 会議室  定員 各回5人(先着順)  ◆7月のICTサロン〜「NTTドコモ iPhone(アイフォン)体験講習会」  NTTドコモから講師を招いて iPhone体験講習会を行います。基本的な指の動かしかたや、電話の発着信操作を中心とした「基本操作体験編」と、日常生活で役立つ機能やアプリを紹介する「便利機能体験編」の2講座を行います。  両講座とも、ボイスオーバー(画面読み上げ機能)を使用した内容で、スワイプやタップといった基本操作から体験いただけます。使用機種は iPhone XS(てんえす)です。  日時 7月22日(土)  基本操作体験編 10時から12時30分  便利機能体験編 13時30分から16時  場所 当館4階 会議室  定員 各コース10人(先着順)  ◆iPhone(アイフォン)に触ってみませんか  ガラケーから iPhoneに機種変更を検討されているかたを対象にした30分の無料体験会です。  ジェスチャーと言われる基本操作や、声で操作する Siri(シリ)、便利なアプリをご紹介します。体験ではボイスオーバー(画面読み上げ機能)を使用します。  iPhoneへの機種変更で迷っている皆さん、ぜひ30分の無料体験をご活用下さい!  開催日 6月21日(水)  時間  13時から13時30分  13時40分から14時10分  14時20分から14時50分  15時から15時30分  15時40分から16時10分  定員 各回1人(先着順)  対象 iPhoneに機種変更、または新規契約を検討されているかた  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンや iPhone、 iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他に Zoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも、自宅で受講できます。講習内容や接続方法等、ご希望や不明な点は、お気軽にご相談下さい。  講習は1コマ90分2,000円で、予約制です。ご希望のかたは、エンジョイ!グッズサロンまで電話でお申し込み下さい。  (3)お知らせ  ◆遮光眼鏡と白杖の貸出サービスを開始します  遮光眼鏡と白杖の購入を検討しているかたや、生活の色々な場面でのお試しを希望されるかたに貸出をいたします。  遮光眼鏡=6色のレンズカラーをご用意。複数の貸出もします。  白杖=シンボルケーン「IDケーン」を貸出。長さは約5センチ刻みで、85から132cmをご用意。  いずれも使用料は無料。貸出期間は2週間となります。ご来館が前提で、郵送貸出は行いません。お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロンまでどうぞ。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆お役立ち目録「雨の日には音楽を」  雨の日はお部屋でゆっくり音楽を聴くのはいかがですか。音楽に関する本、音がほとばしり、曲が聞こえてきそうな本を集めてみました。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆差し上げます  「MBSラジオ点字番組表2023年4月から9月」(点字、全1冊)  「ABCラジオ点字プログラム2023年春号」(点字、全1冊)  4.情報カフェ  ◆加藤登紀子(かとう ときこ)のコンサートに栗山龍太(くりやま りょうた)さんがゲスト出演  大東市立総合文化センター(サーティホール)主催の「加藤登紀子(かとう ときこ)コンサート2023〜百万本のバラ物語」が6月24日(土)16時から同センターで開催。  横浜市立盲特別支援学校教員で、盲導犬アンジーと共に活動しているシンガーソングライターの栗山龍太(くりやま りょうた)さんがゲスト出演します。歌詞・トークとも手話とリアルタイム字幕入り。大阪出身の栗山さんを応援するため、日本ライトハウスと点字毎日が後援。  チケットは全席指定で、前売S席5千円、A席4千円、25歳以下の学生1千円。当日券はプラス500円。障害者手帳所持者は500円割引。障害者手帳をお持ちの視覚障害者は同行者1名無料。  お問合せ、前売券の購入は電話072−873−0030のサーティホールまで。  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では7月21日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は下野竜也(しもの たつや)の指揮、ヴァルヴァラのピアノで、フランクの「交響曲ニ短調」、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で(点字可)、住所、氏名、電話番号を明記し、6月17日(土)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(6月20日の予定)をもって代えさせていただきます。 ◆大阪府医師会フィルハーモニーの定期演奏会にご招待  このご案内は、本誌の編集締切後に届いたため、「読書」メール版でのみお伝えします。  大阪府医師会フィルハーモニーでは、7月16日(日)14時から大阪市北区のザ・シンフォニーホールで行われる定期演奏会に当館の利用者10組20人をご招待します。  藏野雅彦(くらの まさひこ)の指揮で、シューマンの「交響曲第3番『ライン』」、チャイコフスキーの「バレエ音楽『白鳥の湖』より抜粋」、リストの「交響詩『レ・プレリュード』」を演奏。  ご希望のかたは、お電話で当館総務係まで、「大阪府医師会の演奏会招待希望」とお申し込み下さい。定員に達し次第、締め切らせていただきます。  電話番号は06−6441−0015。火曜日から土曜日の9時30分から17時の間にお願いします。