「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2022年3月号(第50巻第3号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆当館のサービスご利用について  先月号で、「当館のサービスは、原則として、これまで通りのサービスを継続する予定です」とお伝えしましたが、1月下旬、大阪モデルの赤信号が点灯したため、1月26日から、やむなく対面リーディングサービスと会議室の貸出を休止しました。  また、2月の「わろう座 映画体験会」も4月延期させていただきました。  3月以降も予測が困難ですが、大阪府の感染状況と対応方針に応じて、随時、サービス提供の内容を変えることがありますので、ご了承下さい。  ●来館時のお願い  来館されるかたには、入館時の体温測定(非接触型体温計で測定)と不織布マスクの着用(お持ちでないかたには館から提供)をお願いします。ぜひご協力下さい。なお、以下の4項目を改めてよろしくお願いします。  @来館前に体温を測り、平熱よりも高い時や体調に不安のある時は来館をお控え下さい。  A来館時は、石鹸によるこまめな手洗いと手指消毒をお願いします。  B不織布マスクの着用。  C出来るだけ少人数での来館と短時間の滞在をお願いします。  ●サービス提供の日時や原則  @エンジョイ!グッズサロン(機器・用具関係)と図書貸出=ご来館の際は必ず事前予約をお願いします。開館、及び電話受付時間は、10時から16時。パソコンQ&Aとサピエサポートの電話は10時から16時30分。電子機器やパソコンの個人講習も実施中。  A対面リーディングと会議室貸出や会議室での行事=大阪モデルが赤信号の間は休止します。黄信号に変わった後、その後の対応を判断し、お伝えします。  ◆3月の休館について  3月10日(第2木曜)=エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は書庫・在庫整理日のため休室。  3月25日(金)、26日(土)=図書・情報係はサピエ再開準備のため休室。  3月31日(木)=エンジョイ!グッズサロンは年度末の棚卸しのため休室。  1.ひごばしニュース  ◆「サピエ」の全面停止と、当館の貸出サービスについて  視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」がシステムの全面更新のため、3月7日(月)から28日(月)までの3週間、全面的に停止します。  この期間中、サピエ図書館や地域生活情報などの直接利用だけでなく、点字図書館においても図書検索やデータのダウンロード、オンラインリクエストなどが一切行えなくなりますので、貸出の依頼はできるだけサピエ図書館が動いている3月5日(土)までにお願いいたします。当館をご利用いただいている皆様には大変なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご容赦下さい。  停止期間中、当館の図書貸出は、以下のように予定しています。  @3月の新刊点字・録音図書=通常通りお借りいただけます。  Aその他の当館所蔵の点字・録音図書=お電話の時点で在庫がある場合のみ貸し出します。在庫がない場合の予約はできません。  B他館取り寄せはできません。  C録音雑誌=他館製作の録音雑誌は、休止される一部を除いてお送りします。ただし、お届けが遅れる可能性があります。  D図書の貸出期間は通常、お手元に届いてから2週間ですが、お借りいただいている図書の返却期限は3月29日(火)まで延長します。  E3月25日(金)と26日(土)は、サピエの再開準備のため、図書貸出は休止させていただきます。  3月29日(火)から通常通りのサービスを再開しますが、全国の利用者や施設・団体の借り出しが殺到することが予想されます。特にお急ぎでないかたは、時間にゆとりを持って貸出の申し込みをしていただけると幸いです。  なお、今回の全面更新により、コンテンツのダウンロードはzip形式に変更となり、ドコモ携帯電話向けの「サピエモバイルポータルサイト」と、らくらくホン専用の「サピエモバイルデイジー」は、3月7日(月)午前3時でサービス終了となります。  操作などご不明な点につきましては、サピエサポートセンター(電話06−6441−1171)までお問い合わせ下さい。  ◆大阪市立科学館がリニューアルオープン  館長 竹下亘  当館から徒歩10分、中之島にある大阪市立科学館が2月、約半年の工事休館を経てリニューアルオープンしました。大阪市立科学館は「宇宙とそのエネルギー」を主題とし、「科学を楽しむ文化の振興」を使命として約200点に上る実験装置や資料の展示、プラネタリウムの投影をおこなっています。  リニューアルに際しては、日本ライトハウスの職員が視覚障害者の視点に立って、館内のアクセシビリティチェックや助言、点字・音声・大活字のガイドブックの製作、スタッフの接遇研修を担当。  目の見えないかた・見えにくいかたも、年齢を問わず、新しい知識を得たり、楽しめたりする展示が多数あります。  展示場は4フロアあり、まず4階へ上がり、3階、2階、1階へと降りていきます。各階のテーマは、4階は「宇宙とその発見」、3階は「身近に化学」、2階は「おやこで科学」、1階は「電気とエネルギー」です。また、最新鋭の全天周映像システムを導入したプラネタリウムが地下1階にあります。  当館の視覚障害職員お勧めの展示をいくつかご紹介しましょう。  ●4階「宇宙とその発見」  「太陽と惑星」=太陽の5億分の1の模型、直径3mの半球が飾られ、同じ縮尺の地球、火星、金星、水星、木星、土星、天王星、海王星の模型が展示され、大きさを比べることができます。  また、太陽から各惑星の距離をイメージできる展示もあります。さらに、地球、月、火星、木星、太陽の重力の強さを重さで比べられるリンゴの模型や、惑星の表面を触って想像できる触知模型もあります。  「磁石のイス」=2つの磁石の同じ極同士の反発力をクッションにした椅子です。世界最強級の磁石を使っており、大人が乗っても2つの磁石はくっつきません。  「強力電磁石」=スイッチを押すと天板の真ん中にある円柱が磁石に変わります。鉄片をのせて、くっつけてみて下さい。時間がたつと電気が切れて、鉄片は一気に崩れます。  ●2階「おやこで科学」  「ボールをうかそう」=天板の5か所から空気が噴き出し、吹き出し口の上にボールをもっていくと、ボールはいつまでも吹き出し口の上で、ゆらゆら上下します。  「たつまきさわろう」=スイッチを押すと、白い湯気がわき上がってきて、竜巻を形づくります。本物の竜巻は危険で触れませんが、この竜巻は感じることができます。  「ドレミのパイプ」=床から50cmの高さの所に並んでいる長さの違うパイプの口をばちで叩くと、「ドレミファソラシド」の音がなります。  この他にも色々な展示があります。ぜひ実際に足を運び、体験してみて下さい。  ご入場の際は、受付で「見学ガイド」をお申込下さい。点字版、音声CD版、大活字版があります。また、テキストデータ版は、次に記載した科学館のホームページからダウンロードできます。 https://www.sci-museum.jp/info/  この他、各展示の短い解説は「ポケット学芸員」というアプリで提供されており、館内のOsaka Free Wi-Fiを使い、各展示に付けられた番号を入力すれば読むことができます。  開館時間は9時30分から17時(展示場入場は16時30分まで。プラネタリウムの最終投影は16時)。休館日は月曜(休日の場合はその次の平日)。  観覧料は、大人は展示場400円、プラネタリウム600円ですが、障害者手帳等をお持ちのかた(介助者1名含む、要証明)は1日1回に限り無料です。  交通は、大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅か、京阪中之島線渡辺橋駅から徒歩約10分。  お問合せは、電話06−6444−5656の同館へどうぞ。  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆「木製点筆(てんぴつ)小」の販売開始  日本点字図書館の「木製点筆(てんぴつ)」の大・中サイズに加え、小サイズも販売を始めました。  持ち手部分に樹齢80年の桜を使用し、手になじみやすい形状です。木部と金属部の曲線を一体化し、握りやすく疲れにくいため、長時間点字を打つかたや、厚い用紙に点字を打つかたにお勧めです。価格 2,190円(税込)。  ◆「フラッシュライト」の新商品  強力な懐中電灯「フラッシュライト」(発売元 ジェントス)の新商品が各種出ました。  ●「レクシード RX−023DS」=単2形アルカリ電池3本を使用。明るさは900ルーメン(マックスモード)。長さ23.9cm、重さ448g(電池含む)。価格 5,470円(税込)。  ●「閃(セン)FLP−2106」=単4形アルカリ電池3本を使用。明るさは300ルーメン(最大)。長さ約10.7cm、重さ110g(電池含む)。価格 4,000円(税込)。  ●「閃(セン)SG−409R」=充電式。点灯時間約4時間(ハイモード)。明るさは480ルーメン(ハイモード時)。長さ15.1cm、重さ154g(電池含む)。価格 5,200円(税込)。  なお、「ブラスターBR−1000R」は引き続き販売しています。「閃FLP−1807」と「閃FLP−1808」の販売は在庫限りとなります。  ◆販売終了のお知らせ  点字ディスプレイ「ブレイルセンスポラリス」(発売元 エクストラ)は販売終了となりました。  なお、「ブレイルセンスポラリスミニ」(20マス)と「ブレイルセンスシックス」(32マス)は引き続き販売しています。  (2)講習会・体験会情報  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone、iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他にZoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも自宅で受講できます。講習内容や接続方法など、ご希望や不明な点は、お気軽にご相談下さい。講習は1コマ90分2,000円で、予約制です。  ◆新年度もICTサロンを毎月開催  当館では、毎年、毎日新聞大阪社会事業団との共催で、最新のICT機器やアプリの使いかたなどを講習会形式で手ほどきする「ICTサロン」を開催しています。  新年度も5月からほぼ毎月、年10回開講する予定です。予定しているテーマはiPadやiPhone、サピエやインターネット、Zoomやネットショッピングなどの体験、または活用講習会です。  開催日は土曜日。受講料は無料。次号からご案内していきますので、奮ってご参加下さい。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆お役立ち目録「猫」  人に媚びず、気ままに生きる猫。今月号では猫の不思議と魅力を感じられる本をご紹介します。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆「センバツ2022(抜粋版)」音声デイジー版を貸し出します  音訳ボランティアグループ「グループN−BUN(えぬぶん)」製作の標題書を貸し出します。今年の第94回選抜高校野球大会の雑誌「センバツ2022」と、日本高等学校野球連盟のホームページから抜粋した出場校・選手の紹介、試合の組み合わせ表などをデイジー録音したものです。ご希望のかたは、図書貸出係までお申込み下さい。3月18日頃、完成次第、お申し込みいただいたかたに順次お送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、4月8日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は尾高忠明(おたか ただあき)の指揮、アンヌ・ケフェレックのピアノで、エルガーの「交響曲第2番変ホ長調作品63」、ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58」を演奏。  お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、3月8日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(3月10日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。  さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に、個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。