HyMe(ハイミー)研究事業

障害の有無に関わらず、タイムラグなく、同じ情報を同じように享受できる。

本を一緒に読む児童

これが、私たちがめざす究極のサービスです。

近年、合成音声の進化、著作権法の改正、およびパソコン、スマートフォン、タブレットの普及により、視覚障害等、活字著作物を読むことが困難な方々の読書環境が大きく変化しつつあります。
合成音声でテキスト情報の読み上げが可能なアクセシブルな電子書籍の提供は、これまで書籍の発売から数ヶ月待たなければ読書ができなかった視覚障害等の方々に、1週間から数週間での情報提供を可能にしました。現在、全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館等)では、従来から提供してきた点字図書、録音図書に加え、視覚障害者等向け電子書籍を製作し、サピエ図書館で提供しています。
これらの電子書籍は合成音声を使用して再生しますが、書籍の中の図表、グラフ、写真等の視覚的資料は合成音声では読み上げません。視覚的資料が含まれる書籍を視覚障害者が読むためには、本文のテキスト化だけでは不十分で、視覚的資料を適切に解説した情報も含まれる電子書籍が必要です。
日本ライトハウスは、合成音声が読み上げる本文部分はテキストデータで提供し、図表等の視覚的資料の画像には適切に解説した音声データを同期させた、アクセシブルな電子書籍を『HyMe(ハイミー)』と名付け、提供・普及のための研究を行っています。

HyMeとは?

新しいハイブリッドメディア(Hybrid Media=HyMe)です。
DAISY3.0テキスト(テキストデイジー)、またはEPUB3フォーマットで製作されたアクセシブルな電子書籍で、テキストデータ、視覚的資料の画像、視覚的資料の音訳データで構成されます。
本文はテキストデータのみ。プレイヤーの合成音声で再生させます。
図表等の視覚的資料、古典資料など、合成音声が読み上げない箇所は、音訳技術を用いて適切に解説し、その音声を画像やテキストに同期させます。再生時は、画像やテキストを表示させながら、同期している音声が再生されます。

HyMeの特徴とデモ動画はこちらでご覧になれます。(HyMe(ハイミー)とは)

HyMe研究事業の3つの柱

1.企業とのプレイヤーの共同開発
2.視覚的資料の音訳技術を持つ専門音訳者の育成
3.視覚障害児童生徒のための音訳教材データベースの開発

よくあるご質問(サイト準備中)

お問い合わせ

製作部 久保田
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-13-2
TEL: 06-6441-1035(火~金曜日(祝日を除く)/10:00~16:30)
FAX: 06-6441-1036
E-mail: daisy ★ iccb.jp (「★」を「@」に置き換えてください)