日本ライトハウス情報文化センター        「ワンブックワンライフ」2013年6月号  <表紙イラスト:(武部はつ子画)>雨降りのアジサイが咲いている窓辺。軒先にはウェディング姿で恥ずかしそうに寄り添うてるてる坊主のカップル。「雨だけどラブラブだね・・・」とで微笑ましく見つめる女の子と犬。アジサイの上でかたつむりも「いいなぁ・・・」 (目次) ◇掲示板 ◇センターのページ   ・ 2013年度もよろしくお願いします〜情文職員のご紹介   ・ 長い間ありがとうございました〜退職のご挨拶 浅田小陽子 ◇報告のページ             《掲示板》 ○7月から専門点訳・音訳講習会を順次開講  下記講習会を受講ご希望の方は、それぞれ当館(電話06-6441-0015)の点字製作係、録音製作係、総務係へ要項をご請求ください。 ◆専門点訳講習会「試験問題(中学用)」コース  内容 地域の中学校で学ぶ視覚障害生徒のための問題集・参考書、校内定期試験等の点訳技術や配慮すべき点を講習します。  日時 7月4日・18日、8月1日・22日、9月5日(いずれも木曜日)13時〜15時、全5回  講師 小原二三夫(当館職員)ほか  対象 小・中学校の教科書等点訳経験のある方  定員 15人     受講料 2,000円  申込締切 6月15日(土) ◆専門音訳講習会「英語」コース  内容 英語関係の資料の処理と読み方の実習  日時 7月3日〜8月7日(毎週水曜日) 10時〜12時、全6回  講師 当館専門音訳ボランティア  対象 音訳活動中で、活動歴2年以上の方  定員 15人     受講料 1,000円  申込受付 6月4日(火)〜14日(金) ◆専門音訳講習会「音声解説」コース  内容 映画やテレビにつける音声解説用台本作成とナレーションの初歩的な講習  日時 7月19日〜8月30日(8月16日を除く) 金曜日13時〜15時(8月30日のみ10時〜12時)  講師 林田茂(当館職員)、音声解説サポートボランティア「ボイスぷらす」メンバーほか  対象 映画・テレビの音声解説に興味がある方   定員 20人    受講料 2,000円  申込締切 6月29日(土) ○わろう座「ビブリオバトル」の観客大募集! 発表者が「面白い!」と思った本をプレゼンしあい、観客がチャンプ本を選ぶ「ビブリオバトル」を初めて開催します。ぜひご参加ください。  日時 6月22日(土)13時〜15時30分  場所 当館4階会議室    参加費 無料  募集人数 50人(先着順)。参加者お一人に一票の投票権があります。  申込方法 6月5日(水)9時15分から6月14日(金)17時までに当館総務係(電話06−6441−0015)へ電話でお申し込み下さい。             《センターのページ》         2013年度もよろしくお願いします〜情文職員のご紹介  先月号に新旧理事長のご挨拶を掲載しましたが、当館職員も一部顔ぶれが変わりました。今年度の職員配置をご紹介しますので、どうぞよろしくお願いいたします(写真説明は左から右の順)。 ◆専務理事・館長・部長              久保田 文 (製作部長) 竹下 亘 (館長) 橋口勇男 (専務理事)  岡田 弥(サービス部長) ◆3階 総務フロア 前列:林田 茂主任、今村竹志、曽禰一子(新任)  後列:加治川千賀子、工藤ゆう(音声解説)、正井和子、西井敦子(共に全視情協事務局) ◆5階 サービスフロア   前列:松本一寛、江島英夫、竹田幸代、上見美智子、前北純弥 後列:川口千代、中村三枝子、香川紀子主任、福田直樹、船佐古 昇、原田美貴 ◆アルテビル分館 図書・情報係 前列:木田陽子、谷口由紀主任 後列:木村謹治、中川亜希子、樋口あゆみ ◆6階 録音製作フロア 前列:清水賢造、岡本 昇主任(盲導犬カリム)     後列:米村孝子、井下直美    ◆7階 メディア製作センター 前列:小西美希、岡村佳子主任、赤井智子 後列:伊藤真資、林 昇、越智 寛、原 彰 ◆8階 点字製作フロア  前列:児玉智子(MMD新任)、奥野真里主任、小原二三夫    後列:長本 幹(MMD)、岡田満千代(整理・情報)、好川佳子(整理・情報)、前田美代子、土橋貞子 長い間ありがとうございました〜退職のご挨拶             浅田小陽子  私は今年3月末で38年間の長きにわたり、職員として勤めさせていただきました日本ライトハウス情報文化センターの職務から、引退することになりました。ここに至るまで、無事勤めあげられたことは、ひとえに他の職員やボランティアの皆さまのお支えがあってのことで、今は感謝の気持ちでいっぱいです。  職を離れるのは寂しいことですが、誰もがいつか通らなければならないターニングポイントと言えるでしょう。このことは一つの過程を終了し、次のステップに進むための区切りとしてとらえることも可能です。だから、私は皆さまのお陰で無事終了し、卒業が出来たのだと考えております。そして、これからは今まで積み重ねた経験をエネルギーとして、新しい歩みを始めようとしているところです。  私は1975年に大学を卒業してすぐ、日本ライトハウス図書館に就職しました。当時の職場は放出にあり、職業・生活訓練センターや点字出版所と同じ屋根の下でした。最初は貸し出し係に属しました。古い建物の2階で、夏は扇風機を使い、冬は石炭のだるまストーブで暖を取りながら仕事をしていました。次いで、点字製作係へ。その時に肥後橋移転となりました。その後、整理係を経て、再び読者サービル係に配置換えになった のが1988年。この係での職務が一番長くなりました。中でも1995年1月に阪神大震災が起きた時は、その影響で書架から図書が投げ出され、足の踏み場がない状況だったことが思い出されます。あの日は休館日でしたので、怪我をする人はいなかったのが幸いでした。 この38年間に出会った数多くの方々、特にボランティアの皆さまには親しくしていただいた上に、さらにいろいろなことを教わりました。私にとって、かけがえのない宝物です。引退という節目はあっても、皆さまとの「縁」は変わりがないものと確信しています。また、お会いできる機会があれば、お声を掛けてくださいますよう、よろしくお願いいたします。             《報告のページ》 ○一ツ橋綜合財団から今年も貴重な助成金 当館では、公益財団法人一ツ橋綜合財団(相賀昌宏理事長)より2005年度から毎年、助成金を頂戴していますが、今年度も多額の助成金を賜り、感謝の他ありません。今年度は公的補助金が減額され、苦慮する中、視覚障害者への情報提供事業を続ける上で貴重な財源となります。助成金は特にマルチメディアデイジーをはじめとする電子書籍の製作・普及に活用させていただきます。 ○新ボランティア世話人会の皆様ご紹介  3月28日の第1回世話人会より引き続き金井典子さんを代表に活動を開始しました。皆さま、ご協力よろしくお願いいたします。  世話人の皆さん(写真・敬称略)。前列左から新任の整理・情報係の逸見恵子、対面の白石文子、伊東晴子、音声解説の藤井倫子。後列左から点字の山本普実雄(会計)、清水浩子、録音の金井典子(代表)、横山時子(書記)、山田英明、図書・情報係の片岡忠克。どうぞよろしくお願いいたします。 ○DIDがグランフロント大阪に開設  ドイツ生まれのダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害の人をアテンド(案内)役に、暗闇の中で視覚以外の4感を使って様々な体験を提供する新しいプログラム。2009年から東京に常設されていますが、この4月、グランフロント大阪(JR大阪駅北側)のナレッジキャピタル(北館)4階に大阪会場がオープンしました。現在、「対話のある家」第1回:初夏(6月24日まで)を開催中です。機会があればぜひどうぞ。 あゆみ 【5月】 7日 音訳初心者講習会、読み方講習会開講 9日 ボランティア友の会世話人会 11日 視覚障害者ICTサポート講習会開講、オープンデー(館内見学日) 25日 見学:関西SL(スチューデントライブラリー) 28日 ボランティア友の会ガイド体験会 予定 【6月】 1日 日本点字委員会総会(〜2日) 4日 見学:韓国視覚障碍人宣教連合会 5日 専門音訳講習会「図表コース」開講 8日 オープンデー(館内見学日、要予約) 18日 見学:門真市民生児童委員 20日 見学:摂津市民生児童委員協議会 22日 わろう座「びぶりおバトル」      編集後記   先月号から始めた小コーナー「肥後橋 ちょっと触れ歩き@」の沢山保羅はご覧頂いたでしょうか。彼の伝記を読んでその純粋苛烈な生き様に感銘を受けました。20歳から24歳まで渡米留学、帰国後牧師になり、25歳でこの地に梅花女学校を創設。伝道に身命を賭し34歳で早世するのですが、15年間の半分近くは結核で床に伏し、妻と次女も失っているのです。10年足らずの間になんと濃密な人生を生き、後生に大きな遺産を残したことか。私達もこの地の来歴に恥じない働きをしたいと思います。(竹) =ONE BOOK ONE LIFE 2013年6月号= 発行  社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター 発行人 竹下 亘 住所  大阪市西区江戸堀1丁目13−2(〒550−0002)     TEL 06−6441−0015 FAX 06−6441−0095 発行日 2013年6月1日