「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2022年10月号(第50巻第10号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話(火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆10月の休館について  ●エンジョイ!グッズサロンと図書貸出の休室日は以下の通り。  10月11日(火)=10日(月曜指定祝日)の振替休室  10月13日(第2木曜)=在庫・書庫整理日  10月28日(金)・29日(土)=日本ライトハウス展で全館休館  ◆当館のサービスご利用について  @エンジョイ!グッズサロン(機器・用具関係)と図書貸出=ご来館の際は必ず事前予約をお願いします。開館、及び電話受付時間は、10時から16時30分。  A対面リーディングサービス=Zoom(ズーム)を使い、2部屋に分かれて実施中。  B会議室貸出と会議室での行事=定員2分の1以下で実施中。  ●来館時のお願い  @来館時に体温を測らせていただきますが、お出かけ前に体温を測り、平熱よりも高い時や体調が優れない時は来館をお控え下さい。  A来館時は、石鹸によるこまめな手洗いと手指消毒をお願いします。  B不織布マスクの着用。  1.ひごばしニュース  ◆「日本ライトハウス展」は10月28日(金)、29日(土)、天満橋OMMビルで開催  西日本最大級の視覚障害者用具・機器展示会「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2022」は10月28日(金)、29日(土)、天満橋のOMMビル 2階展示ホール Cで開催します。  入場無料。以下の要項をご確認の上、ご来場下さい。  日時 10月28日(金)11時から16時、29日(土)10時から16時  ※初日と2日目の開始時刻が異なります。また開場時刻前に来られてもお待ちいただく場所がありませんので、ご注意下さい。  場所 OMMビル2階 展示ホール C(大阪市中央区大手前)  交通 大阪メトロ谷町線「天満橋駅」北改札口か、京阪本線「天満橋駅」東改札口から徒歩2分。  OMMビル 地下2階連絡口 から入り、エレベーターで2階へお上がり下さい。  ご来場の際は、出来るだけこの経路をお使い下さい。その他の交通機関をお使いで、経路が不明なかたは、事前にご相談下さい。  「ガイドブック」点字、音声デイジー、大きめの活字、メール版でお送りします。事前送付をご希望のかたは10月18日(火)までに当館総務係(電話06−6441−0015)へお申込み下さい。  ※なお、本誌 前号等に掲載した出展社の内、「アイネット」は出展辞退となりました。  ●ご来場に当たってのお願い  @お出かけ前の検温、不織布マスクの着用、こまめな手指消毒をお願いします。グループや団体でのご来場はお控え下さい。  A入場時には、来場者全員の氏名と電話番号の提出をお願いします。事前に墨字や点字で氏名と電話番号を書いてきていただけると、スムーズに入場いただけます。名刺でも結構ですが、同伴者の氏名と電話番号も書き添えて下さい。  B場内に休憩用の椅子はありますが、食事や向かい合っての談笑は禁止させていただきます。  C場内のガイドをご希望のかたは、事前予約をお願いします。もより駅の改札口まで送迎しますが、場外のガイドはご容赦下さい。  ◆「週末弾丸一人旅 in 豊岡」  秋の旅行シーズンを迎えます。当館の若手職員Oさんは一人旅が趣味の一つ。豊かな人間力と視覚以外の感覚をフル活用して東へ西へ、時には世界へ旅しています。そんな彼女が最近、一人で出かけて、満喫した旅の体験記を掲載します。(竹下)  (ここから)  「博物館へは初めてですか?」バスの前方から飛んできた声に、私ははっと顔を上げました。信号で止まったタイミングで運転手さんがこちらを振り返り、私に話しかけているのです。  「はい 初めてです!」マスクを通してもわかるよう、私は大きな笑顔を返します。  「博物館、今日 あいてますか?」「バス降りたら一人で行ける?」畳み掛けられる質問にすべてイエスで答えながら、私は思わず苦笑い。まあ、心配も無理ないか。白杖を持ったあきらかによそ者の女子が、一人でふらりと乗ってきたのだから。  と…この運転手さん、なんと通常のバスのルートを逸れ、博物館の玄関の前で私を降ろしてくれたのです。地元の人ならではの優しさに触れた嬉しさと、車内の乗客全員に行先が知れわたった恥ずかしさがしばし互角の戦いを繰り広げ、うれしさが競り勝ちました。  今年5月のとある週末。私は一人、兵庫県豊岡市に来ていました。大阪からJRを乗り継ぐこと約5時間!もちろん特急なら時間はその半分です。が、あえてそうしなかったのは、旅気分を長く味わいたかったから。  土曜日の夕方に家を出て、豊岡駅に着く頃には夜9時近くなっていました。駅前ホテルで1泊し、翌朝一番で向かったのが、冒頭の「博物館」、日本・モンゴル民族博物館だったのです。  飛び込みで行ったにもかかわらず、学芸員さんはすごく感じ良く、館内を一緒に回りながらほとんどの物を触らせてくれました。特に面白かったのは、フビライ・ハンが日本を攻めた元寇(げんこう)で使われた砲台のミニチュアです。  大きなお玉のようなものが横木に立てかけてあるだけ。お玉に砲弾を乗せ、横木を支点に、てこの原理で飛ばすのです。その原始的な作りはどことなくユーモラスでした。  それから再びバスに乗り、城下町出石(いずし)へ。下車徒歩1分で、名物皿そばのお店に着きました。  お店の中は小さな日本庭園のよう。土間に小さな池(いけ)があり、鯉や金魚が泳いでいました。そのお店の3代目だという青年は、東京 神田のそば屋で3年間修行し4月に帰ってきたばかりだとか。深掘りしたら朝ドラになりそうです。  その後は、明治から使われている芝居小屋「永楽館」の舞台装置を触ったり、出石城に仕えた家老の屋敷に入ったり、ソフトクリームを食べたり。  どこか一つの場所に行くたびに、そこのスタッフさんがまた次の場所まで付き添ってくれました。途中から観光協会のおばちゃんも登場。街中、皆顔見知りのようで、私もその輪の中にひととき入れてもらった気分でした。  最後、駅に向かうバスを待ちながら、来てよかったな、としみじみ。学生の頃のような長い休みが無くてちょっぴりふてくされていたけれど、週末の2日間だけでも自分次第でいくらでも充実させられるんだと身にしみました。  (ここまで)  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆携帯型拡大読書器「ルビー10スピーチ」を発売  10インチ液晶モニター。拡大率は2倍から24倍。画像はカラー・白黒反転などから選択可能。読み上げ機能付きで、画面と音声の両方で確認ができます。  タッチスクリーンに加え、物理ボタンも搭載しているため、スマートフォンのように画面をタッチしての操作と、ボタンでの操作が可能。また、アーム式カメラを本体から引き出すと、A4サイズ全体を撮影し、筆記もできます。  重さは約915g。価格 261,800円(税込) 発売元 インサイト  ※2023年3月31日まで、キャンペーン価格 217,800円(税込)。  ◆「立体 囲碁 アイゴツー」を発売  「アイゴ」と同じ特徴をもち、碁盤サイズは九路盤、十三路盤、十九路盤の3種類。当館では九路盤のみの取り扱いになります。  サイズは幅22cm×奥行22cm×高さ0.4cm。盤の素材はMDF(木材と合成樹脂の混合)です。  価格 碁石付き3,400円(税込)、碁石なし2,150円(税込)。  ◆価格変更のお知らせ  発売元の価格変更に伴い、多くの商品の価格が変更になっております。詳細は、エンジョイ!グッズサロンまでお問い合わせいただくか、当館のウェブページをご覧下さい。  ◆販売終了のお知らせ  据置型拡大読書器「アクロバットHDアームタイプ」(発売元 日本テレソフト)、「NVS−X1」(発売元 ナイツ)、携帯型拡大読書器「アミーゴHD」(発売元 日本テレソフト)、ノート「TONE REVERSAL NOTE BOOK B5」は、販売終了となりました。  また、作図グッズ「レーズライター用紙厚手」と、拡大読書器「トパーズPHD」(発売元 インサイト)は在庫限りで販売終了となります。ご了承下さい。  (2)講習会・体験会情報  ◆11月のICTサロン〜iPad、iPhone基礎講習会  1部はiPad、2部はiPhoneの基礎講習会です。ともにボイスオーバー(音声読み上げ機能)を使用します。  基本的な指の動かしかたをはじめ、音声アシスタント機能(Siri)の活用、ラジオ聴取やニュース読み上げなど、日常的に使えるアプリの操作も体験いただけます。その他、活字印刷物の読み取り、声を文字に自動変換する音声入力機能の体験も予定しています。機器はこちらでご用意します。  日時 11月26日(土)  1部 10時から12時30分  2部 13時30分から16時  場所 当館4階 会議室  定員 各5人(先着順)  ◆iPhone(アイフォン)に触ってみませんか  ガラケーからiPhoneに機種変更を検討されているかたを対象にした30分間の無料体験会です。  ジェスチャーと言われる基本操作や声で操作するSiri(シリ)、便利なアプリをご紹介します。体験ではボイスオーバー(画面読み上げ機能)を使用します。  iPhoneへの乗り換えをためらっている皆さん、ぜひ一度iPhoneを体験してみて下さい!  開催日 11月24日(木)  時間 13時から13時30分     13時40分から14時10分     14時20分から14時50分     15時から15時30分     15時40分から16時10分  定員 各回1人(先着順)  対象者 iPhoneに機種変更、または新規契約を検討されているかた  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone、iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他にZoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも、自宅で受講できます。講習内容や接続方法など、ご希望や不明な点は、お気軽にご相談下さい。  講習は1コマ90分2,000円で、予約制です。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆お役立ち目録「野球」  今年は、日本に野球が伝わって150年の記念の年。プロ野球シーズンもいよいよクライマックスを迎える中、今月は野球にまつわる図書を集めました。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、11月18日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回はエリアス・グランディの指揮、ミシェル・ダルベルトのピアノで、マーラーの「交響曲第1番 ニ長調 『巨人』」、モーツァルトの「ピアノ協奏曲 第21番ハ長調 K.467」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号を明記し、10月18日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002 大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。  結果発表は招待券の発送(10月20日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆音声ガイド作りの現場を追った映画「こころの通訳者たち」が大阪で公開  「舞台手話 通訳者たちの記録映像に音声ガイドをつける」という前代未聞の挑戦を追ったドキュメンタリー映画「こころの通訳者たち What a Wonderful World(ホワット ア ワンダフル ワールド)」が全国各地で公開され、大阪でも11月12日(土)から十三(じゅうそう)の第七藝術劇場で上映されます。  この映画は日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」(平塚千穂子[ひらつか ちほこ]代表)が製作。  コロナ禍の中、見える人、見えない人、聴こえる人、聴こえない人など、個性豊かなメンバーにより進められた「音声ガイド」作りの現場を追い、互いに知らなかったことに気づき、壁にぶつかりながらも、決して諦めず、心のバトンを繋いでいく姿を追ったドキュメンタリー映画です。  入場料1,500円のところ、当館では前売券1,000円で販売。  ご希望のかたは電話予約の上、当館3階総務係(電話06−6441−0015)までお越し下さい。  ◆後期高齢者医療費の窓口負担割合が10月から引き上げ  10月1日から、75歳以上のかたなどで、一定以上の所得があるかたは医療費の窓口負担割合が2割に引き上げられます。  対象は、世帯内の後期高齢者の内、課税所得が最大のかたの課税所得が28万円以上で、かつ年金収入その他の合計所得金額が、@世帯内に後期高齢者が一人の場合は200万円以上、A二人以上の場合は320万円以上のかたです。  詳しくは、都道府県の後期高齢者医療広域連合か、市町村の後期高齢者担当窓口へお問合せ下さい。  なお、これに関して、大阪府後期高齢者医療広域連合では、点字冊子「後期高齢者医療制度のしおり」(144頁)を作成しました。希望者には5部に限り差し上げますので、当館図書 情報係にお申し込み下さい。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。