「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2022年1月号(第50巻第1号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆当館のサービスご利用について  当館のサービスは、以下の通りおこなっています。今後の新型コロナウイルスの感染状況によっては、変更することがありますので、ご了承下さい。  *エンジョイ!グッズサロン(機器・用具関係)と図書貸出の開室・電話受付=10時から16時。  パソコンQ&Aとサピエサポートの電話は10時から16時30分。電子機器やパソコンの個人講習も実施中。ご来館の際は、必ず事前予約をお願いします。  *会議室貸出と会議室での行事=定員2分の1以下で実施。  *対面リーディング=2部屋に分かれ、Zoom(ズーム)を使って実施中。  ●来館時のお願い  @来館前に体温を測り、平熱よりも高い時や体調に不安のある時は来館をお控え下さい。  A来館時は、石鹸によるこまめな手洗いと手指消毒をお願いします。  Bマスクの着用をお願いします。  C出来るだけ少人数での来館と短時間の滞在をお願いします。  ◆1月の休館について  1月の当館サービス部(エンジョイ!グッズサロンと図書貸出)の休室日等は以下の通りです。  1月6日(木)=サービス再開  1月11日(火)=10日(月曜指定祝日)の振替で休室。  1月13日(第2木曜)=書庫・在庫整理日のため休室。  1.ひごばしニュース  ◆新年のご挨拶〜日本ライトハウス創業百周年を迎えるにあたって  館長 竹下亘  年頭に当たり、旧年中に皆様から頂いたご支援とご協力に感謝するとともに、本年が皆様にとって、より良い年となりますようにお祈り申し上げます。  今年、日本ライトハウスは創業百周年を迎えることになりました。当法人の創業は、1922年(大正11年)、岩橋武夫がエスペラントの学習書を点字出版したことに始まります。  従って、百周年は視覚障害者の方々への情報提供の歴史と言うことが出来ます。加えて、10年後の1932年(昭和7年)には、点字図書の無料貸出を開始しましたので、今年は当館の事業開始九十周年にも当たります。  ここまで辿り着けたのは、皆様から熱心なご利用と力強いご協力、温かいご支援を頂いたお陰です。心からお礼申し上げます。  私どもは、この百周年を単なる“お祝い”や“お祭り”に終わらせることなく、これまでの歴史をふり返り、現在の到達点と課題を検討し、これからの新たな出発点としたいと願っています。  百周年の記念行事や事業は目下計画中ですが、決まり次第、お知らせしますので、ぜひご注目下さい。  ●ボランティアの方々と共に図書製作のスキルアップを目指して  製作部長 久保田文(くぼた あや)  400人を越えるボランティアの方々と共に点字・録音図書、電子書籍や音声解説を製作している当館製作部の今年のテーマは「育成」です。  来館によるボランティア活動の制限が長引く中、ボランティアの方々のスキルアップが思うようにできていないことが大きな課題になっています。  コロナ禍のもと、早期にZoomを導入し、こまめな打ち合わせや全国規模の講習会の開催など、オンラインのメリットを活用しながらボランティア活動を継続して約2年。当館の誇る製作技術は、職員や仲間と直接言葉を交わすことで得られる知識や気づきを、ボランティア一人一人が時間をかけて自分のものにしていった成果だったと気づかされました。  今年は製作部の職員一同、初心に返り、ボランティアの方々と共にスキルアップする道を模索し、日本ライトハウスならではの質の高い図書の製作に努めて参ります。  ●ピンチをチャンスに!  サービス部長 林田茂  「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。」昨年盛り上がったパラリンピックの父と言われるグッドマン博士の言葉です。私たちサービス部の職員一同は、コロナ禍により厳しい制限を受ける中、皆で知恵を出し合い、サービス提供を進めています。  昨年は幅広い情報発信の展開に取り組み、特にYouTubeの「ニポラチャンネル」では43番組を制作。スマホのアプリや機器・用具に関すること、白杖の使いかたやガイドの仕方などを紹介しました。  今ではチャンネル登録者が1300人を超え、テーマによっては1万回を超える視聴もありました。使いかたはさまざまで、相談や電話の問い合わせとセットにしたり、講習前の予習用にしたり、今では利用者だけでなく、福祉関係者やボランティアの方々にも大事な情報ツールになっています。  今年も、厳しい状況下でも常に最善を考え、皆さんと一緒に歩みを進めていきたいと願っています。  ◆わろう座映画体験会「トランボ〜ハリウッドに最も嫌われた男」  音声ガイドを多くのかたに知っていただくため、映画「トランボ〜ハリウッドに最も嫌われた男」の上映体験会を行います。  日時 2月18日(金)12時30分開場、13時上映  会場 当館4階 会議室1・2  参加費 無料  定員 先着30人(定員は通常の半分としています)  備考 @体調がすぐれない場合は、参加をお控え下さい。Aマスクの着用をお願いします。  作品情報 「ローマの休日」などの名作を生んだ脚本家ダルトン・トランボの人生を描いたヒューマンドラマ。トランボは、ハリウッド黄金期(おうごんき)に第一線で活躍していた。しかし、アメリカ共産党の党員でもあったことから、冷戦の影響で投獄されてしまう。釈放後、トランボは脚本家として復活するべく、偽名で数々の名作を世に送り出す。  お申込みはお電話でお願いします。1月18日(火)9時15分から22日(土)16時までの間に当館総務係(電話06−6441−0015)まで。  ◆大阪メトロ西梅田駅の「可動式ホーム柵」が運用開始  大阪メトロ四つ橋線西梅田駅の可動式ホーム柵が昨年11月下旬から稼働しました。続いて大国町駅の設置が進められており、御堂筋線ホームは昨年12月下旬から稼働開始、四つ橋線ホームは今年2月中旬から稼働する予定です。 (大国町駅のプラットホームは島式で2つあり、北行きと南行きに分かれています。各ホームの両側に四つ橋線と御堂筋線が通っていますので、ご注意下さい。)この他、御堂筋線では、東三国駅が今年1月中旬から、動物園前駅が1月下旬から稼働する予定で、未設置は「なんば駅」だけになります。  また、京阪電鉄も京橋駅京都方面行き1・2番線ホームに可動式ホーム柵を設置することになりました。今年1月8日までに設置され、1番線が1月30日、2番線が2月20日に稼働する予定です。  2.グッズサロンお役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆新商品 グルス「音声タイマーGRS202−VJ」  音声を聞きながら、タイマー設定ができます。また、計測中の経過タイムも音声で確認できます。カウントダウンとカウントアップ(ストップウォッチ)、リピートタイマー機能付き。最大99分50秒までセット可能です。  音量は3段階調整とオフ、バイブレーション機能から選ぶことができます。ストラップ穴とマグネット付き。サイズは幅約70mm、長さ約100mm、奥行き約20mmで重さは85g(電池含まず)。  使用電池は単4電池1本です。色は、白地にボタンが黒色です。価格は3,300円(税込)発売元 インテック  ◆納期遅延商品のお知らせ  点字ディスプレイ「ブレイルメモスマートAir16」、および「32」(発売元 ケージーエス)は、世界的な半導体の供給不足の影響のため、ご注文後、納期が大幅に遅れる可能性があります。購入ご希望のかたは、まずお問い合わせ下さい。ご迷惑をおかけしますが、ご了承願います。  ◆「Easy Tactix」(イージータクティクス)特別価格キャンペーン終了のお知らせ  立体イメージプリンタ「Easy Tactix」の視覚支援学校、および視覚障害者個人のかた向けの特別価格キャンペーン(250,800円・税込)は、1月末で終了となります。2月1日からの価格は、492,800円(税込)です。  ◆価格変更のお知らせ  2月1日から、下記商品の価格は以下の通りです。ご了承下さい。  セイコー「トークライナーDA206W/G」は、8,000円(税込)  セイコー「ポケットトークDA208K」は、8,000円(税込)  「ロービジョン体験キット」は、250円(税込)  ◆在庫限りで販売終了する商品を割引しています  エンジョイ!グッズサロンでは、在庫限りの商品を割引価格で販売しています。現在は、点字ディスプレイ「ブレイルセンスオンハンドU2ミニ」、白杖「7連スライドケーン・ナビメイト」、ICタグレコーダー「ものしりトーク」本体と小型タグなどがあります。ご希望のかたは、お問い合わせ下さい。  ◆販売終了のお知らせ  携帯型拡大読書器「コンパクト6HD」(発売元 システムギアビジョン)と、電磁調理器IHホットプレート付き「KZ−HP1100」(発売元 パナソニック)、フラッシュライトT−REX「TX-850Re」は販売終了となりました。  また、セイコー音声腕時計「SBJS009」(シルバーベルト)、および「010」(ワインレッドの革ベルト)は在庫がなくなり次第、販売終了となります。  なお、セイコー音声腕時計「SBJS001」(正面ボタン、シルバーベルト)、および新モデル3色は引き続き販売しています。  (2)講習会・体験会情報  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone、iPadなどの操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、来館講習の他にZoomを活用したオンライン個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかたでも自宅で受講できます。講習内容や接続方法など、ご希望や不明な点は、お気軽にご相談下さい。講習は1コマ90分2,000円で、予約制です。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆お役立ち目録「温活(おんかつ)で冷え対策」  低くなってしまった体温を上げ、体の不調を改善する温活(おんかつ)。体を温める料理・入浴法・運動などで寒い冬を乗り切りましょう。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆有料雑誌など、購読料のお振り込みについてのお願い  当館では、『週刊新潮』などの有料雑誌、他府県の方への『読書』送付など、一部の資料について年間の購読料をいただいております。ご案内に対し、長期間お振り込みの確認ができない場合には送付を中止させていただきますので、ご了承下さい。  再開の手続きなど、お問い合わせは図書貸出係までご連絡下さい。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、2022年2月10日(木)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に、当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は尾高忠明(おたか ただあき)の指揮で、ブルックナーの「交響曲第5番」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、1月11日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(1月14日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆オンキヨー世界点字作文コンクール作詞賞の受賞作を紹介  昨年発表された第18回オンキヨー世界点字作文コンクールで、日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンター職員の早野愛(はやの あい)さんが作詞賞を受賞しました。  その詞を以下に掲載します。ミュージシャンの徳永暁人(とくなが あきひと)氏の作曲による歌は1番のみYouTubeで聴くことができます(「オンキヨー 早野愛」で検索すると上位に表示されます)。ぜひ一度お聴き下さい。  「わたしの人生」  努力は必ず 報われるのか(むくわれるのか)  自信をなくす 時もある  白杖 手に持ち 行く道探る  トントントンと 地面つく  どこに向かおう 迷いながら  何かないの 明日の目印  壁にぶつかった わたしの人生  歩みを止めて 想い巡らす  暗闇の中で 感じた光  しがみつこうと 奮い立つ  焦りや悔しさ 拳の中に(こぶしのなかに)  咲かせてみせる 夢の花  高鳴る鼓動 聞こえてくる  大丈夫と 励ますように  一歩ずつ進む わたしの人生  勇気を出して 未来へ向かう  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。  さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に、個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。