「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2021年7月号(第49巻第7号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話(火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他(総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロンお役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆サービスの縮小・休止について  大阪府の緊急事態宣言に伴い、4月下旬から当館のサービスを縮小・休止し、ご迷惑をおかけしました。  宣言解除後、当館では以下のようにサービスを提供いたします。ただし、今後も状況に応じて、随時、縮小・休止することがありますので、どうかご了承下さい。  ●サービスの再開  *IT機器の個人講習  *会議室貸出=感染予防の徹底と定員2分の1以下を条件に貸出。  ●縮小しながらのサービス実施  *図書貸出=10時から15時  *エンジョイ!グッズサロン(機器・用具の相談・購入)=10時から15時(パソコンQ&Aとサピエサポートセンターの電話受付は、16時まで)。ご来館の際は、事前予約をお願いします。  *対面リーディングサービス=緊急に限り職員が対応。大阪モデルが「黄信号」になれば再開予定。  ●来館時のお願い  @来館前に体温を測り、平熱よりも高い時や体調に不安のある時は来館をお控え下さい。  A来館時は、石鹸によるこまめな手洗いと手指消毒をお願いします。  Bマスクの着用をお願いします。  C出来るだけ少人数でのご来館と短時間(最大1時間半まで)の滞在をお願いします。館内では他のかたと1m以上距離を空け、大きな声をお控え下さい。  ◆7月の休館について  7月8日(第2木曜)=エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は休室(書庫・在庫整理日)  7月22日(木)・23日(金)=祝日のため全館休館  1.ひごばしニュース  ◆日本ライトハウス展〜展示会を断念し、オンラインイベント開催  今年の日本ライトハウス展は10月初旬、天満橋のOMMビルで通常の展示会開催を目指していましたが、コロナ禍の収束が見通せないなか、やむを得ず中止し、代わりにオンライン・イベントを行うことにしました。  久しぶりにさまざまな視覚障害者用具や機器に直接触れ、新しい発見や出会いを期待されていた皆様には、まことに申し訳ありません。通常の展示会では「密集」「密接」が避けられず、感染拡大のリスクが高いと判断した結果ですので、ご容赦下さるようにお願いいたします。  ただし、通常の展示会に換えて、10月9日(土)・10日(日)の2日間、オンライン(ZoomやYouTube)で、最新機器の情報を集めた「トークイベント」を開催する予定です。詳しくは、次号でご案内しますので、どうかご期待下さい。  ◆「サピエ」を使って、読書の世界をもっと広げませんか!  館長 竹下亘  「サピエ」は、視覚障害者等、読書が困難なかたのためのインターネットによる図書館システムです。  サピエを使えば、パソコンや専用機器、スマートフォンで、パソコン点訳図書約23万タイトル、音声デイジー図書約10万タイトル、テキストデイジーやマルチメディアデイジー図書約1万1千タイトルをいつでも自由に読むことが出来ます。また、全国の図書館が所蔵している80万タイトルに及ぶ図書を検索し、点字図書やCD、カセットテープなどで読みたい本があれば、ボタン一つで貸出を依頼することもできます。(皆様から当館に寄せられる図書貸出のご依頼も、すべてサピエを使って全国の図書館の蔵書から探し出して、貸出を行っています。)  一昨年、施行された読書バリアフリー法で、国や地方自治体による視覚障害者等の読書支援は強化され、今後、点字・録音図書等の製作・登録とサピエの発展がさらに進むことが期待されています。  また、今回のコロナ禍で、当館を含め貸出サービスが縮小される中、サピエを直接利用しているかたは、開館時間や図書が届くまでの待ち時間、図書の受取と返却の手間、借り出し冊数の制限、返却期日などを気にすることなく、読書を満喫しておられます。  サピエの利用料は無料です(サピエの維持のため、「協力金」のご寄附はお願いしていますが、協力の義務はありません)。  また、利用登録は当館を含め、最寄りの点字図書館等にお電話いただければ手続き出来ます。  まだサピエを使っておられないかたは、ぜひ、この機会に利用登録をして、自由で、便利で、幅広い読書を楽しんでみませんか。  ●サピエの利用に必要な機器・ソフトウェア  以下のいずれの場合も、サピエからデータをダウンロードすることが必要です。  1.音声デイジーやテキストデイジー、マルチメディアデイジーを音声で読む(聴く)場合  @パソコンとソフト(「マイブックX(ファイブ)」「ネットプレクストーク・プロ」等)で聴く。  A専用機器(「プレクストークPTR3」や「リンクポケット」等)で聴く。  BiPhoneやiPadとアプリ(「ボイスオブデイジー」や「マイブック・モバイル」)で聴く。  2.パソコン点訳図書を点字で読む場合  @「ブレイルスター」などの点字編集ソフトや「マイブックX」が入っているパソコンと点字ディスプレイで読む。  A点字電子情報端末(「ブレイルセンス」や「ブレイルメモスマート」)で直接、点字データを読む。  ※マイブックなどのソフトを使うと、点字データを合成音声で聴くことも出来ます。  3.マルチメディアデイジー図書を画面と音声で読む場合  *パソコンとソフト(「アミ」「イージーリーダー」等)、またはiPhoneやiPadとアプリ(「ボイスオブデイジー」「いーリーダー」等)で読む。  サピエの利用に必要な機器やソフトウェアの組み合わせや使いかた、購入等については、当館のエンジョイ!グッズサロンに遠慮なくご相談下さい。  専用機器やソフトウェアを購入される場合、お住まいの自治体から日常生活用具として補助が出る場合があります。  2.グッズサロンお役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆携帯型拡大読書器「ズーマックススノー12」  12インチ・フルHDの液晶モニタです(発売元 システムギアビジョン)。拡大率は2.7倍から19倍。画像はカラー、白黒反転など8種類から選択可能。付属の専用スタンドを使うと、A4サイズ相当の原稿を撮影して表示できます。  また、画面に直接タッチしての操作も、ボタンによる操作も、どちらもできます。  サイズは、幅35cm×高さ23cm×厚さ2.7cm、重さ約960g。取扱説明書は墨字です。  なお、デモ機もあります。体験ご希望のかたは、電話でご予約の上、ご来館下さい。  価格=198,000円(非課税)  ◆販売終了のお知らせ  ジャンボチップ(直径6.5cmのお椀型石突き)は、販売終了となりました。  (2)講習会・体験会情報  ◆8月のICTサロン〜インターネット活用講習会  インターネット検索、ホームページ閲覧操作の講習会を実施します。  Windows10のパソコン、PC Talker Neoを使用します。インターネットエクスプローラや旧バージョンのNetReaderでは閲覧できないホームページが増える中、他のソフトの活用をお考えのかたも多いのではないでしょうか。  そこで今回は、第1部でNetReaderNeo、第2部でGoogleChromeをとりあげます。キーワード検索、ページ移動、読み上げ基本操作、お気に入り登録などを体験していただく予定です。  日時 8月28日(土)=第1部(NetReader Neo)は10時から12時30分、第2部(GoogleChrome)は13時30分から16時  場所 当館4階 会議室  定員 各回5人(先着順)  ◆パソコンや電子機器の個人講習のご案内  エンジョイ!グッズサロンでは視覚障害スタッフによるパソコンやiPhone、iPadなど情報機器の操作方法の有料個人講習を実施しています。  また、Zoomを活用したオンラインによる個人講習もおこなっています。遠方にお住まいで来館の難しいかた、外出自粛をされているかたでも自宅で受講できます。  講習内容や接続方法、ご希望や不明な点などは、お気軽にご相談下さい。  講習は1コマ90分、2,000円で予約制です。ご希望のかたは、グッズサロンまで電話でお申込み下さい。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆お役立ち目録「沖縄気分」  青い空と海、三線(さんしん)の音色にのってゆったりと流れる時間。飛行機に乗らなくても気分は沖縄へ。そんな作品を集めました。目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆厚労省が「子育て世帯生活支援特別給付金」を支給  厚生労働省では、新型コロナウイルス流行の影響で経済的に厳しい状況にある子育て世帯に、児童1人当たり一律5万円の「特別給付金」の支給を開始しました。  支給対象は、既に「ひとり親 世帯分の給付金を受け取ったかた」を除き、  @令和3年3月31日時点で、18歳未満(障害児の場合20歳未満)の児童を養育する父母等(令和4年2月末までに生まれた新生児等も対象)  A令和3年度住民税(均等割)が非課税か、令和3年1月1日以降の収入が急変し、住民税非課税相当の収入となったかたです。  支給対象者には4月以降、申請不要で振り込まれる予定ですが、「高校生のみ養育しているかたや、収入が急変したかた」は申請が必要ですので、お住まいの市区町村の窓口にご相談下さい。  問い合わせは、厚労省のコールセンター(電話0120−811−166)でも受け付けています。  なお、コロナ禍に対応した給付金は他にも各種支給されています。  ご参考までに、個人対象の主なものをご紹介します。受付締切は7月末から9月末などに分かれていますので、ご注意下さい。  *「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」=事業主の指示で休業したが、休業手当の支払いを受けなかった企業の労働者に、休業前の平均賃金の80%(上限1日1万1千円)を休業日数分支給。  *「住居確保給付金」=離職・廃業から2年以内、またはやむを得ない休業などで失業と同程度に収入が減った人を対象に、家賃相当額を原則3ヶ月(最長9ヶ月)支給。  *「個人向け緊急小口資金等の特例」=主に失業されたかたなど、生活の立て直しが必要な人に、2人以上の場合は月20万円、単身の場合は月15万円を上限として貸し付け。  *「事業収入が減少する場合の国税・地方税の納税猶予の特例」=収入が前年に比べ2割以上減少し、納税が困難な個人や事業者に、国税の納税を原則1年間猶予。(地方税については自治体で要確認。)  ◆第3回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールの入選作  株式会社三城(みき)では、先頃、第3回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールの結果を発表しました。募集案内は、本誌の編集の都合上、昨年12月号のメール版にしか掲載できませんでしたが、応募2610句の中から選ばれた入選作品をご紹介します。  最優秀賞「心の目 開くと見える 別世界」(大阪のアンさん)  見えにくさを感じているかた部門賞「妻と杖 二人五脚 の五十年」(夜の腸さん。「腸」はお腹の「腸」)  メディカル・トレーナー部門賞「私より 真実みえてる 患者さん」(富士見さん)  サポーター部門賞「お役解け 盲導犬の 足くずす」(ゆきさん)  NEXT VISION賞「見えるふり やめて気持ちが 楽になり」(夢々さん。「夢々」は「夢」と繰り返し符号)  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。  さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に、個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。