「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2020年3月号(第48巻第3号)  特別編集版  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話(火から土曜日の10時から16時30分)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他(総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆新型コロナウィルスの感染予防に伴う「お知らせ」  本誌の編集・発行後、新型コロナウィルスの感染予防対策が進み、状況が変わったため、当館では、館内のボランティア活動を休止するなど、さまざまな対応をせざるを得なくなりました。そこで、この「お知らせ」のメール版と点字データ版のみ、2月28日現在の状況に基づいて再編集しました。本誌の点字版、デイジー録音版、墨字版の掲載内容とは異なります。また、本誌に掲載している3月中旬以降の行事については、今後、延期または中止されることがありますので、ご了承下さい。  なお、最新の情報は、下記の当館ホームページに掲載いたします。  http://www.lighthouse.or.jp/iccb/  1.図書貸出の電話受付時間の短縮と、貸出サービスの休止について  図書・情報係では、貸出等に関する電話受付を午前10時から午後3時までとさせていただきます。いつも貸出作業をお手伝いいただいている20人余りのボランティアのかたがたにお休みいただくためですので、ご了承下さい。  また、3月9日(月)から12日(木)、サピエに登録される点字・録音図書等の増加に対応するため、サピエのメインコンピュータの増強工事が行われます。この期間中はサピエが使えなくなり、図書の検索や貸出業務も出来なくなりますので、貸出サービスも休ませていただきます。  電話受付短縮期間 2月27日(木)〜3月17日(火)  貸出休止期間   3月10日(火)〜3月12日(木)  3月18日(水)以降の電話受付時間については、3月17日(火)午後に決定します。  2.5階サービスフロアの営業と、一部サービスの休止について  当館5階サービスフロアは通常通り営業しています。来館される場合は、入・退館時に必ず手洗いをしていただき、咳や鼻水が出そうなかたはマスクを着用して下さい。発熱など体調不良のかたは来館をご遠慮下さい。  ただし、対面リーディングサービスと情報通信機器の個人講習は、以下の通り休止させていただきます。  休止期間 2月27日(木)〜3月17日(火)  3月18日(水)以降の予定は、3月17日(火)午後に決定します。再開の場合、ご予約は3月18日以降にお願いいたします。  3.4階会議室の貸出利用について 当館4階会議室のご利用は以下の通り休止させていただきます。   休止期間 2月27日(木)〜3月10日(火)  3月11日(水)以降の予定は、3月10日(火)午後に決定します。再開の場合、会議室の利用申し込みは3月11日(水)以降にお願いいたします。  4.新型コロナウイルスの相談窓口  新型コロナウイルスの感染が広がる中、大阪市と大阪府では、以下のように相談窓口を設けています。ご相談のある時は、以下へお問合せ下さい。  ●大阪市保健所=電話06−6647−0641(9時から17時30分。祝日を除く月曜日から金曜日。それ以外の時間は宿日直(しゅくにっちょく)センターの番号が案内されます。)  ●大阪府・府民向け相談窓口=電話06−6944−8197(9時から18時。土曜・日曜・祝日も対応)  ◆3月の休館について  3月10日(火)から12日(木)=サピエのサーバ工事のため図書貸出を休ませていただきます。  3月12日(第2木曜)=5階サービスフロアはサービス休止(在庫整理日)。  3月20日(金)=祝日のため全館休館。  3月27日(金)=ボランティア交流会のため全館休館。5階サービスフロアは営業します。  3月31日(火)=年度末の棚卸しのため、5階サービスフロアは休室させていただきます。  1.ひごばしニュース  ◆読書バリアフリー法の「パブリックコメント」が実施  館長 竹下亘  「読書バリアフリー法」の施行に伴い、国と全視情協や日本点字図書館、日本視覚障害者団体連合など関係16団体による「関係者協議会」が昨年11月から今年2月まで行われました。その議論を元に国がまとめた基本計画案が近く公開され、パブリックコメント(意見募集)が行われます。  時期やインターネットのアドレスは未定ですが、関心のあるかたは全視情協事務局(電話06−6441−1068)までお問い合わせ下さい。  ◆「バリアフリー2020」延期のお知らせ  4月16日(木)から18日(土)に開催予定の「バリアフリー2020」は延期となりました。  ◆3月の「わろう座」〜サモアのアリさんとの交流会について  当館では、ダスキン愛の輪基金に協力し、毎年、アジア・太平洋諸国から来日する視覚障害青年の研修を受け入れています。  21回目の今回はサモアの アリ・トミー・ヘーゼルマンさん(全盲、男性、31歳)が3月17日から28日まで来館し、当館を拠点に研修を行います。  それに先だって、3月14日(土)14時から16時30分、当館4階会議室で、アリさんとの交流会を開催します(NPO法人ゆに共催)。  新型コロナウィルスの影響で中止する場合もありますので、参加ご希望のかたは3月11日(水)以降に、当館総務係(電話06−6441−0015)までお問合せ下さい。  ◆日本ライトハウスのチャリティコンサートに利用者をご招待  当法人では、毎年恒例の日本ライトハウス・チャリティコンサートを6月14日(日)13時30分から大阪市北区のザ・シンフォニーホールで開催します(終演予定は16時)。  出演は、澤和樹(さわ かずき)指揮、千里フィルハーモニア・大阪とヴァイオリニストの川畠成道(かわばた なりみち)さんで、ドボルザークの「交響曲第9番ホ短調『新世界より』」と「ヴァイオリン協奏曲イ短調」、エルガーの「行進曲『威風堂々』」より第1番他を演奏します。「威風堂々」の演奏には大阪市立堀江中学校吹奏楽部も加わります。入場料3,500円(当日指定券引換)。  このコンサートに視覚障害のかた40組80人をご招待します。お申込みはハガキ(点字可、1枚に1組、お一人様1通限り)に住所、氏名、電話番号を記入し、5月1日(消印有効)までに、〒538−0042大阪市鶴見区今津中 2−4−37「日本ライトハウス・チャリティコンサート係」へお送り下さい。  当選発表は、チケットの発送(5月15日の予定)をもって代えさせていただきます。  お問合せは、日本ライトハウス募金事業部(電話06−6968−1030、平日9時から17時)まで。  ◆当館のボランティアが肥後橋駅ホームから転落してご逝去  当館の録音ボランティア、野村昭子(のむら あきこ)さんが1月29日16時過ぎ、当館の最寄り駅である大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅でプラットホームから転落し、亡くなられるという痛ましい事故が起きました。 野村さんは毎週、明石市から当館に通っておられ、その日も録音を終えて帰宅するところでした。西梅田行きの電車に乗車しようとしたところ、電車から降りてきた乗客と接触し、ホーム下へ転落。救急搬送されましたが、打ち所が悪く、助かりませんでした。野村さんは13年前、お仕事を定年退職後、当館の音訳講習会を受講され、主婦をしながら録音活動に従事。地元でも複数の子ども園で読み聞かせのボランティアをされるなど、多くのかたから慕われていました。  事故後、当館では、肥後橋駅に安全設備の整備を求めました。肥後橋駅のホームドアは2022年秋以降に設置されるとの説明でしたが、当館からは、その前に事故の場所のホームはしの鉄柵を延長するように要望し、大阪メトロの回答を待つことになりました。当館では、駅や交差点で一人歩きの視覚障害のかたを見かけたら、一声かけ、ご希望があれば手を貸す呼びかけをしています。一人歩きで当館に来られている皆さんも、くれぐれも気を付けていただき、駅員や乗客の手を遠慮なく借りるなど、安全な行き来に努めて下さい。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆マルチタイマー「TM−30」  電子音か振動、または小さな光(ひかり)でお知らせするタイマーです。  0から9の数字キーで入力でき、1秒から最大99分99秒までセット可能。カウントアップとカウントダウン機能付き。背面にストラップ穴と折り畳み式のスタンド、マグネットがついています。  サイズは幅48mm、長さ98mm、厚さ16mmで、重さは約50g。  色は白のみ。製造元=佐藤計量器製作所。価格2,200円(税込)。  ◆点字ディスプレイ「ブレイルメモスマートAir(エアー)16」  ケージーエスの点字ディスプレイ「ブレイルメモスマート」がさらにコンパクトになりました。  マス数は16マス。スリープモードの状態から約1秒で起動し、すぐに使用可能。また、スリープモードの状態で3日間電池が持つため、常時スリープモードでの使用が可能。さらに専用バッテリーで約17時間連続稼働します。USB Type -Cでの充電のため、モバイルバッテリーも利用できます。その他、専用アプリ「BMスマートターミナル」でAndroid端末と接続も可能になり、さらに拡張機能ライセンスでワードやエクセルなどの墨字にも対応。  サイズは幅176mm、奥行き94mm、厚さ27mm、重さ約430g。  発売開始は4月1日ですが、現在、ご予約受付中です。また、先行予約キャンペーンとして、有料追加ソフト「拡張機能ライセンス」をプレゼント。  詳細は、サービス部までお問い合わせ下さい。価格349,800円(税込)。  ◆「EasyTactix(イージータクティクス)」用インクジェット カラー印刷対応の立体シート  簡単な操作で点字・立体イメージが印刷できる画期的なプリンターEasyTactix用のインクジェットカラー印刷対応の立体シートが新発売。  EasyTactixとインクジェットプリンターを併用することで、カラーの立体印刷物が簡単に作成できます。200枚1パックからの販売となりますので、ご了承下さい。  発売元=SINKA。価格26,400円(税込)。  (2)講習会・体験会情報  参加ご希望のかたは、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り、無料です。    ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習について  サービスフロアでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone、iPadなど、情報機器の操作方法の個人講習を行っています。  予約制で料金は2時間(準備、片付けも含め)2,000円です。音声ソフトの使いかたがわからない、iPhone、iPadの機能を知りたいなど、素朴な疑問にもお答えします。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。  ◆奈良県の展示会に出展  3月、奈良県で開催される以下の展示会に出展する予定です。  ●奈良県視覚障害者協会福祉機器展の中止について  3月20日に予定されていましたが、中止となりました。  ●奈良県視覚障害者の生活を守る会「文化のつどい」機器展示  日時 3月22日(日)12時30分開場  場所 奈良市中部公民館5階ホール(近鉄またはJR奈良駅)  中止になる可能性もありますので、ご注意ください。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「地震」  今月号では阪神・淡路大震災から25年にあたり、震災を振り返り、今後の災害に備える地震に関する図書を集めました。目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆「センバツ2020(抜粋版)」デイジー版を貸し出します  音訳ボランティアグループ「グループN−BUN(エヌブン)」製作の標題書を貸し出します。  今年の第92回選抜高校野球大会の雑誌「センバツ2020」と、日本高等学校野球連盟のホームページから抜粋した出場校・選手の紹介、試合の組み合わせ表などを音訳したデイジー版です。  ご希望のかたは、図書貸出係までお申込み下さい。3月17日(火)以降、お申し込みいただいたかたに順次お送りします。  ◆プライベート製作の料金改定について  昨年10月の消費税の値上げに伴い、今年4月からプライベート製作で提供している各媒体の料金を次の通り改定させていただきます。どうかご了承下さい。  点字印刷=片面1枚7円 両面1枚10円。  立体コピー=A4判 1枚110円 B4判 1枚140円。  バインダー=通常版380円 上質版560円。  ◆有料雑誌などの購読料について  当館では、「週刊新潮」や他府県のかたへの「読書」のご送付など、一部の雑誌については年間購読料を頂いてお送りしています。購読料のお振り込みが長期間確認できない場合は、送付を中止させていただきますので、ご了承下さい。購読再開の手続きなど、お問合せは図書貸出係までご連絡下さい。  4.情報カフェ  ◆オンキヨー「世界点字作文コンクール」が作品募集  オンキヨー株式会社では、第18回世界点字作文コンクールの作品を募集します。  テーマは自由で、視覚障害や点字などに関連した体験に基づく作品を募集。作文と作詞の2部門があり、作文では成人の部、学生の部(高校生以下)、サポートの部があります。  作文の分量は点字の場合は32マス120行以内、墨字の場合は2千字以内。作詞は1曲の歌に収まる程度。  締切は5月31日(当日消印有効)。  応募作品の中から、作文の成人と学生の部で1編に、最優秀オーツキ賞(賞金20万円と記念品)が贈られるのをはじめ、成人の部では優秀賞(賞金7万円ほか)と佳作(賞金3万円ほか)、学生の部では優秀賞(記念品)と小中学生対象の特別賞(記念品)などが贈られます。  また、作詞部門では作詞賞(賞金5万円ほか)が贈られ、曲を付けてインターネットで公開されます。  応募方法などは、オンキヨー株式会社総務部点字作文コンクール係(電話06−6747−9170)へお問い合わせ下さい。  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、4月10日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は尾高忠明(おたか ただあき)の指揮、大阪フィルハーモニー合唱団の合唱で、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス ニ長調」作品123他を演奏。  お申込みは必ず郵便で住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、3月10日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(3月14日の予定)をもって代えさせていただきます。