「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2019年5月号(第47巻第5号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話  図書貸出06−6441−0139  サービス全般06−6441−0039  その他(総務)06−6441−0015  (火〜土曜日の10時〜17時)  休館日 日・月・祝日、年末年始・夏期  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆5月の休館について  4月28日(日)〜5月6日(月)=祝日法の規定により、9日間の連休となります。大変ご不便をおかけしますが、ご了承下さい。  1.ひごばしニュース  ◆サピエ図書館の休止と当館のサービスについて  サピエ図書館が6月27日(木)〜7月4日(木)、サーバメンテナンスのため全面的に休止します。また、大阪で行われるG20サミットのため、6月28日(金)〜29日(土)、府内で大幅な交通規制などが行われます。そのため、やむを得ず当館のサービスを一部休止させていただく予定です。詳しくは、本誌6月号でお知らせします。ご不便をおかけしますが、ご理解いただきますよう、お願いいたします。  ◆ボランティア活動への公的支援の実現を目指して  館長 竹下亘  当館では、4月初め、前年度の事業実績をまとめました。それによると、2018年度は点訳図書359タイトル、録音図書387タイトル、電子書籍101タイトルなどを製作。5千人近い利用者に約11万冊・枚の点字・録音図書を貸し出したほか、788件の対面リーディングサービスを提供しました。この実績は、当館の550人に及ぶボランティアが日夜製作に励み、サービスを支えて下さった成果と言えます。  ところが、こうしたボランティア活動はまったくの手弁当で、謝金がないのはもちろん、当館への交通費や図書製作用のパソコン、教材や参考資料も自己負担です。またボランティアを養成し、共同作業を行う点字図書館の予算も十分ではありません。これは当館だけでなく、全国80余りの点字図書館と、推計で2万人に達するボランティアに共通する課題です。  そこで、当館をはじめ全視情協では、視覚障害者等への情報保障を国や自治体、事業所等の責任と位置付け、有償による点字・録音・電子資料等の製作・提供の拡大に取り組む一方、ボランティア活動への公的支援も求めています。  具体的には、障害者総合支援法の意思疎通支援事業として、都道府県や市町村が「任意」で行っている点訳・朗読奉仕員の養成事業を「必須化」するよう求めているほか、昨年は「読書バリアフリー法」の協議の場で、「視覚障害者の読書を実際に支えているのは、全国の無償のボランティアなので、その活動や養成を支える予算を組んでほしい」と訴えました。  その結果、今年度、厚生労働省の新規予算として、「点字・音声図書の製作を担う人材の確保のための……呼びかけや広告に必要な経費、講習会開催経費や講習会出席に必要な旅費、点訳・音訳を行う者への謝金や交通費等」に使える補助金が組まれ、全国の点字図書館に、それぞれ最大240万円の予算が付くことになりました。  しかし、この予算は、点字図書館を管轄する自治体が予算化しないと実施されないため、4月現在、この予算が付いた点字図書館は全国でもごくわずかです。  このように点訳・音訳をはじめとするボランティア活動の公的支援の実現は、道なお遠しですが、ぜひ利用者の皆さんにもこうした状況をご理解いただき、公的支援が推進・拡大されるようにお力添えをお願いいたします。  ◆わろう座映画体験会「バースデーカード」のご案内  音声ガイドを多くの方に知っていただくため、映画「バースデーカード」の上映体験会を行います。  日時 5月31日(金)12時30分開場、13時上映  場所 当館4階 会議室1・2  参加費 無料  定員 60人(内40人は先着、20人は抽選)  内容 若くして天国に旅立った母が、娘に送り続けた愛の手紙の物語。  お申込みは電話でお願いします。  5月8日(水)9時15分から11日(土)16時の間に、当館総務係(電話06−6441−0015)まで。  抽選結果は、5月11日(土)16時以降にお知らせします。  ◆職員の異動のご報告  当館では、今年度、以下の職員を新たに採用・配置しました。  ●サービス部図書・情報係=長尾郁子(ながお いくこ)、機器・用具係=宮川尚美(みやがわ なおみ)、竹内太星(たけうち たいせい)  ●総務部 総務係=大岡亜希子(おおおか あきこ)  なお、図書・情報係で、新刊の登録や『読書』の編集などを担当していた杉原佳子(すぎはら よしこ)職員が急病のため、3月14日亡くなりました。現在、後任を募集中で、新しい職員が決まり、係が安定するまで、図書貸出などでご迷惑をかけることもあると思いますが、どうかご容赦下さい。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆携帯型点字メモ機「オービット20」  点字入力キーと20マスの点字ディスプレイを備えた小型点字メモ機(発売元=アメディア)です。紙に打ち出す点字タイプライターに代わって、点字のメモを保存・管理できます。ファイル内の検索やしおり機能もあり、Bluetooth(ブルートゥース)でiPhoneと接続も可能です。またパソコンと接続して、点字ディスプレイとしても使用できます。サイズは、幅168mm×奥行110mm×高さ34mm、重さ440g。  価格=ベーシックパック98,000円(非課税)、標準パック118,000円(非課税)  ベーシックパックは、機器本体と点字取扱説明書、ローカライズ・データ入りSDカード、USBケーブル、ユーザー登録カード兼保証書を含みます。標準パックは、さらにUSBのACアダプタ、キャリーケース、音楽CD取扱説明書、購入日から2か月間の個別サポートが追加されます。  ◆ICタグレコーダー「タッチボイス・プラス」  シール型音声メモの録音再生システム「タッチボイス」(発売元=システムギアビジョン)が再登場。タッチボイスは、ペンの形をした録音再生装置で、特殊印刷されたシールにペンの先端をあて、録音することができ、ペンでシールに触れるたびに録音した音声が再生されます。本体のサイズは、幅145mm×高さ25mm×厚さ21mm。保証期間が6年に延長となり、従来の付属シール4,096枚に加えて、コイン型シール840枚とシール貼り付け用タグ30枚、洗濯用耐水チップ80枚が付いています。  価格=64,584円(税込)  ※2020年3月末までにご注文の場合は、キャンペーン価格59,800円(税込)となります。  ◆遮光眼鏡「Viewnal(ビューナル)by STG」  普段お使いのメガネの上から掛けることのできる、遮光オーバーグラスです(発売元=東海光学)。まぶしさの原因となる青色光線を効果的にカットし、コントラストを強調します。カラーは26色、フレームサイズは3種から選べます。フレーム上部には厚みがあり、上から入り込む光を遮断します。また、側面にも同じカラーのレンズがはめ込まれており、側面の視界も遮りません。(度付きレンズには対応していません。お使いのメガネの大きさ・種類によっては、オーバーグラスに適さない場合があります。)  価格=10,800円(税込)  ◆暗所視支援機器「MW10」に2019年モデルが登場  暗い場所や夜間の環境下で見えにくい方、困っている方に、より明るい視界を提供する眼鏡型の機器「MW10」に、視野支援機能付き広角モデルが登場。従来の標準レンズは水平方向の視野角が24度なのに対し、広角レンズでは約140度と広い範囲を確認することが可能です。ただし、標準レンズより小さく見え、距離感が変わるので注意が必要です。標準レンズ、広角レンズの2種類が付属し、付け替えて使用することが可能です。また、コントラスト調整機能が搭載され、車のヘッドライトなどの強力な光で視界が真っ白になってしまった時に、簡単に切替ができるようになりました。当館でもデモ機を体験していただけますので、ご希望の方は、お問い合わせ下さい。  ◆「テレビが聞けるラジオ」の販売を再開  昨年10月末よりメーカー在庫不足のためお待たせしていた「テレビが聞けるラジオ」(発売元=アステム)が入荷しました。購入をご希望の場合やご不明な点などはお問い合わせ下さい。  ◆価格変更のお知らせ  携帯型OCRマルチプレーヤー「Blaze ET」と「Blaze EZ」(発売元=エクストラ)の価格が110,000円(非課税)に変更されました。  文字を書く際に利用するガイド各種、白杖および石突きの一部の価格を5月21日(火)ご注文分より変更いたします。該当商品は下記の通りです。ご了承下さい。  ●手書きサインガイド=100円  ●レター用墨字ガイドセット=A4サイズ900円、B5サイズ800円  ●宛名書きガイドセット(はがき用・封筒用セット)=2,300円  ●はがき宛名書きガイド単品=1,500円  ●封筒宛名書きガイド単品=1,000円  ●「パートナー」(白杖・シンボルケーン)=6,200円  ●固定式マシュマロチップ(石突き)=760円  ●「けい楽」(白杖・身体支持併用杖)=6,500円  ◆販売終了商品のお知らせ  携帯型拡大読書器「ぺブルHDベーシック」(発売元=日本テレソフト)の4年保証付き(119,800円)は販売終了となり、2年保証付き99,800円(非課税)のみの販売となります。  (2)講習会・体験会情報  参加ご希望の方は、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り無料です。  ◆6月のICTサロン〜iPhoneアプリ「ものタグアプリ」体験会  「ものタグアプリ」は詰め替え用のシャンプーやCD等、見分けが付きにくい物に、NFC(近距離無線通信規格)のタグを付けて識別するiPhone専用アプリです。スマホのてっぺんをタグに近づけることでタグの読み込み、データの書き込みが出来ます。タグには文字だけでなく音声の録音も可能です。なお、iPhone7以降の機種が対象です。当日は、ご自身のiPhoneをご持参下さい。  アプリダウンロードURL:https://itunes.apple.com/jp/app/tot-tag-of-things-%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%B0/id1447521760?mt=8  日時 6月15日(土)13時30分〜16時  場所 当館4階 会議室  定員 20人(先着順)  「ものタグ」は全部で5種類あり、各種セットにてサービスフロアで販売します。ご希望の場合は、お問い合わせ下さい。  なお、5月11日(土)開催の「ICT利用最前線」、25日(土)の「ブレイルメモスマート体験会」も引き続き参加受付中です。  (3)その他の情報  ◆サービスフロア来館のお客様に「反射リストバンド」をプレゼント  5月23日(木)は、当館サービスフロアの誕生日です。今年も日頃の感謝の気持ちを込めて、ご来館いただいたお客様に「反射リストバンド」をプレゼントさせていただきます。皆様のご来館をサービスフロア職員一同、心よりお待ちしております。  ◆遠隔援護サービス「アシストカメラシステム」のご紹介  見えない・見えにくい方の「今すぐ知りたい」に、人の声でお応えする遠隔援護サービス「アシストカメラシステム」。ボタン1つで小型カメラの映像が遠隔のサポーターのパソコンに表示され、ちょっとしたお困り事を声のコミュニケーションでお手伝いするシステムです。NHKラジオ第1でも紹介され、今、大注目のサービスです。当館では、そのサービスの体験、お申込みのお手伝い(代行受付)を行っています。ご希望の方はぜひお問い合わせ下さい。サービスの詳細はリモートアシストのホームページをご覧下さい。  https://remote-assist.jp/  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「日本ファンタジーノベル大賞」  今月号は、非日常の世界が楽しめる「日本ファンタジーノベル大賞」の受賞作を集めました。  目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望の方には無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、6月21日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。今回はヨエル・レヴィの指揮で、モーツァルトの「交響曲第38番二長調K.504プラハ」、ヤナーチェクの狂詩曲「タラス・ブーリバ」他を演奏。お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、5月17日(金)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−132)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(5月24日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆中央区バリアフリー映画上映会「しゃべれどもしゃべれども」  落語家を主人公にしたハートウォーミングな作品「しゃべれどもしゃべれども」を音声ガイド付きで上映。特別ゲストとして、盲導犬ユーザーの落語家・桂文太(かつら ぶんた)さんの落語とトークも予定しています。また、地域の施設・団体で製作された物品の紹介・販売ブースもあります。  日時 6月15日(土)12時開場、13時開演  場所 大阪市立中央区民センター(大阪メトロ堺筋線・中央線「堺筋本町駅」3番出口から東150m)  参加費 無料  定員 400人(先着順)  受付方法 5月15日(水)9時15分から受付開始。当館総務係(電話06−6441−0015)までお電話下さい。  お問合せ 大阪市中央区社会福祉協議会・ふれあいセンターもも(電話06−6763−8139)  ◆神戸アイセンター病院医師による講演会  JRPS大阪主催の「網膜色素変性症・医療講演会」が、6月9日(日)13時〜15時30分、大阪市立中央区民センター2階ホールで開催されます。講演「網膜色素変性に対するリードスルー薬の開発」(神戸アイセンター病院網膜変性研究室長・前田亜希子[まえだ あきこ]氏)と、「神戸アイセンター病院ロービジョン研究室」(同室長・仲泊聡[なかどまり さとし]氏)が行われます。参加協力金500円(JRPS会員は無料)、ともに介助者1名無料。申し込み不要。交通は、大阪メトロ堺筋線・中央線「堺筋本町駅」東改札口3番出口から東へ150m。お問合せはJRPS大阪事務局の松本さん(電話090−7343−8980)まで。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただきありがとうございます。関西電力では電気やガスのエネルギーを中心に、暮らしに役立つサービスをご提供しています。今回はその一部をご紹介します。弊社では、2017年より、大阪ガスと都市ガス契約をされているお客さまを対象に、関電ガス「なっトクプラン」の販売を開始しております。おかげさまで、申込件数は100万件を突破いたしました(2019年3月末時点)。多くのお客さまにお選びいただいております「なっトクプラン」なら、大阪ガスの一般料金に比べ使用量に関わらずおトクになります。さらに、今なら「なっトクプラン」に新規でお申込みいただくと、1,000円分のQUOカードをプレゼント(2019年8月31日まで実施)。加えて、関電ガス加入者専用のおトクな電気料金メニューもご用意しております。また、「はぴe暮らしサポート」(水まわりや窓ガラス、玄関の鍵のトラブル時に駆けつけるサービス。要登録、月額108円)をはじめ、お客さまの暮らしに安心をお届けするサービスもご用意しております。ご興味をお持ちのお客さまは、0800−777−8810(受付時間:9時〜18時)にお問い合わせください。