「読書」 目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2019年3月号(第47巻第3号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  その他(総務) 06−6441−0015  (火〜土曜日の10時〜17時)  休館日 日・月・祝日、年末年始・夏期  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆3月の休館について  3月6日(水)=ボランティア交流会のため、全館休館します。  3月21日(木)=祝日のため全館休館します。  3月30日(土)=5階サービスフロア(用具・機器販売、対面リーディングサービス)は棚卸しのため休室させていただきます。図書貸出は通常通りご利用いただけます。  1.ひごばしニュース  ◆情報文化センターが開館10周年  館長 竹下亘  今年、当館は新館開館10周年を迎えます。今年はまた 旧「盲人情報文化センター」の開館から40周年でもあります。いつも当館をご利用、ご支援下さっている皆様への感謝をこめて、改めて当館のご紹介をさせていただきます。  当館(日本ライトハウスビル)は11階建て。1フロア244u(74坪、148畳分)の細長いビルです。上から見ると将棋の駒をゆがめたような形です。耐震性とバリアフリーに万全を期した建物です。当館は3階から8階を使い、残りはテナントに貸しています。書庫と貸出窓口は収まらないため、近くの賃貸ビルに254u(77坪)を借りています。  当館は元々、鶴見区の視覚障害リハビリテーションセンターと同じ場所にありましたが、1979年、元大阪市立大学教授の永井浩次(ながい・こうじ)氏がご寄贈下さった土地に9階建ての盲人情報文化センターを建築・移転しました。しかし、耐震性能の不足が分かり、2006年に建て替えを決定。公的補助が得られなかったため、銀行から敷地を担保に約8億円を借り入れるとともに、改築募金で1億6千万円余りを頂き、総額約11億円をかけて、2009年8月25日に新築開館しました。  場所は、肥後橋交差点の南西角、大阪メトロ四つ橋線肥後橋駅2番出口の ま横という好立地です。1階は玄関で、通路の右側にエレベータが2台、左側には触知用の館内案内図(音声案内付き)、自動販売機2台、会議室の利用案内の電子掲示板があります。(玄関の左横にセブン・イレブン、2階に飲食店が入居しています。)  エレベータ前は各階とも廊下があり、右に進むと男子トイレと女子トイレ(4階と5階のみ男子と女子の間に多目的トイレ)が並んでいます。トイレの入口は、触って分かるように、手すりの点字表示のほか、男子は円、女子は三角形、多目的は正方形の表示を浮き上がらせ、ドアの色も男子は青、女子は赤、多目的は緑で区別しています。ドアの中と個室の中には音声案内がついています。  廊下を左に進むと非常ドアがあり、外は屋外の非常階段です。危険ですので普段は開けないで下さい。  3階は総務フロアで、職員8人が勤務し、対面リーディングと個人講習用のスタジオ3室と印刷・発送などの作業室があります。また廊下右側の突き当たりには、利用者、ボランティア、職員共用の休憩スペース(18席)もあります。  4階には会議室が4室あり、右奥から会議室1(39席)、2と3(各24席)、4(12席)の順で、1と2を合わせて大きく使うことも出来ます。会議室は、当館主催の行事や点訳・音訳等の講習会の他、利用者の自主的な活動などにも貸し出しています。  5階はサービスフロアです。エレベータの前はオープンスペースで、お客様用のテーブル2台の回りに200点を超える視覚障害者用具や機器を展示し、自由にご覧いただけます。サービスフロアの右側には、点字雑誌などの閲覧用書棚と対面リーディングスタジオ2室があり、右奥に職員15人が勤務しています。  6階は録音製作フロア。録音スタジオ8室と多数の録音編集機器があり、職員3人と200人余りのボランティアが活動しています。  7階はメディア製作センターで、国や自治体、企業などの委託で録音資料を製作する部署です。録音スタジオが8室あり、職員6人と多数の録音ボランティアが活動しています。  8階は点字製作係と電子書籍製作係。職員8人と点訳140人、電子書籍30人のボランティアが活動しており、多数のパソコンと点字プリンターが稼働しています。  そして、当館から西へ100m程のアルテビル9階に、書庫と貸出窓口があり、点字図書1万タイトルと録音図書1万6千タイトルを所蔵。職員5人と20人のボランティアが活動しています。  当館の館内を実際にご覧になりたい方は、5階のサービスフロアと書庫は、開館日の10時から17時の間ならいつでもお気軽にご来館下さい。また全館を見学されたい方は、「オープンデー」へのご参加をお勧めします。毎月第2か第3土曜日いずれかの13時30分から行っており、全館をくまなくご案内しています(3月は「点訳・音訳ボランティア体験オープンデー」として8日(金)、9日(土)に開催します)。参加ご希望の方はお問い合わせ下さい。  新館開館10年を迎えた当館をこれからも引き続きご愛顧下さいますようにお願いいたします。  ◆「バリアフリー2019〜目のコーナー」に21社が出展  毎年恒例の「バリアフリー2019〜第25回高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展」で、当館は今年も「目の見えない方・見えにくい方のための展示コーナー」を開催します。入場無料。日時は4月18日(木)から20日(土)の10時から17時、会場は大阪市住之江区のインテックス大阪(大阪メトロ南港ポートタウン線「中ふ頭駅」から徒歩5分)です。今回はメガネ型機器を使って、サポーターが目の前の物を読み上げるサービスや、夜間に目の前を鮮明に映し出す機器など、過去最多の21社が出展します。また20日(土)11時〜12時には、品川博之(しながわ・ひろゆき)さんのワークショップ「スマートスピーカーと視覚障害者〜声のコミュニケーションが変えるライフスタイル」が行われます。入場無料。このコーナーの「ガイドブック」を点字版、デイジー版、大きめの活字版、Eメール版で製作し、ご希望の方に無料でお送りします(発送は4月9日〜)。お申し込みは、当館サービス部(電話06−6441−0039)までどうぞ。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆「点訳のてびき第4版」と「初めての点訳第3版」発売  日本国内の点訳の基本テキストである「点訳のてびき」(全視情協発行)の最新第4版が発行されました。第4版には日本点字委員会が2018年に行った「日本点字表記法」の改訂と、17年前に発行された第3版の問題点の見直し結果が反映されています。サピエ図書館に登録されている図書はもちろん、国内で点訳される資料の大半はこのテキストに準拠しています。また、これに合わせて入門用テキスト「初めての点訳第3版」も出版されました。  「点訳のてびき第4版」=B5判254頁、1,512円(税込)。  「初めての点訳第3版」=B5判71頁、756円(税込)。  なお、「てびき」の点字は全5巻 724頁で14,000円(東京ヘレン・ケラー協会発行、価格差保障の場合は1,400円)。サピエ図書館にもアップされ、当館でも所蔵・貸出の予定です。「初めての点訳」の点字版はサピエ図書館のアップのみです。  ◆携帯型拡大読書器「クローバー10」折りたたみ式専用スタンド  10インチ液晶モニタの携帯型拡大読書器クローバー10(発売元=システムギアビジョン)を、より便利にご使用いただける折りたたみ式の専用スタンドです。広いスペースでの文字の筆記や作業、広範囲の文章のスクロールが可能です。サイズは、幅497mm(折りたたむと305mm)、奥行330mm(同じく102mm)、高さ255mm(同じく53mm)。重さ560g。価格6,480円(税込)。  ◆「タッチボイス」追加シール  ペン型ICタグレコーダー「タッチボイス」(発売元=システムギアビジョン)の付属ドット付き音声シールが追加で購入できるようになりました。シールは、以下のとおりセット販売となります。  ●コイン型シール280枚+洗濯用耐水チップ80枚=6,912円(税込)。  ●コイン型シール560枚=8,640円(税込)。  なお、ご注文後お届けまでにお時間がかかる場合があります。ご了承下さい。また、洗濯用耐水チップはシールではありません。  ◆「JAWS(ジョーズ)」価格変更のお知らせ  画面音声化ソフト「JAWS 2018」日本語版(発売元=エクストラ)の価格が、開発元である米国Vispero社の商品価格改定に伴い、2月12日から変更になりました。なお、価格改定はバージョンアップ版のみで、新規購入価格は変更ありません。価格はいずれも税込です。  ●JAWS 2018日本語版=新価格153,360円  ●同Ver.18から1UP=42,120円  ●同Ver.17から2UP=84,240円  ●同Ver.16以前から3UP以上=126,360円  ◆携帯型拡大読書器・価格変更のお知らせ  5.5インチ液晶モニタの携帯型拡大読書器「パングー5.5HD」と、4.3インチ液晶モニタの電子ルーペ「アイビュー4.3」(発売元=ラビット)の価格が変更されました。  ●パングー5.5HD=99,800円(非課税)  ●アイビュー4.3=29,800円(非課税)  なお、パングー5.5HDにはオプションで「安心保証セット」を付加することが可能です。セット内容は、バッテリー無償交換1回と本体5年保証で、本体価格にプラス30,000円(税込)です。  ◆販売終了商品のお知らせ  下記の3点が販売終了となります。ご了承下さい。  ●「LED付き拡大ミラー10倍」  ●書籍「初めての点訳・指導者用マニュアル補訂版」  ●画面音声化ソフト「Focus Talk V4」=3月末日で販売終了。これに伴い、Focus Talk V3のサポートも3月末日で終了となります。  (2)講習会情報  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習について  サービスフロアでは、視覚障害スタッフがパソコンやiPhone・iPadなど情報機器の操作方法の個人講習を行っています。予約制で、料金は2時間2,000円。音声ソフトの使い方がわからない、iPhone・iPadの機能を知りたいなどの疑問にもお答えします。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。  (3)その他の情報  ●当館ホームページ「情報機器関連資料ページ」更新のお知らせ  当館のホームページでは、最新の情報機器の使い方などを紹介していますが、この度、iPhoneやiPadのVoice Overでの操作解説を最新のiOS12 Voice Over 編に更新しました。合わせて、Voice Over使用時のジェスチャー一覧も変更しています。  また、iPhoneのVoice Overでの操作におけるGoogleのスマートスピーカー「Google Home Mini」と設定アプリ「Google Home」の使い方の内容も更新。加えて、Amazonのスマートスピーカー「Echo Dot」と設定アプリ「Amazon Alexa」の使い方、LINEのスマートスピーカー「LINECloverFriends」と設定アプリ「CloverFriends」の使い方も掲載しました。  下記URLよりダウンロードしてご利用下さい。  http://www.lighthouse.or.jp/iccb/jyohokiki  なお、掲載資料は品川博之(しながわ ひろゆき)様からご提供いただいています。変更があった場合は、随時更新します。  また、商品情報や講習会・体験会関連情報も随時更新していますので、合わせてご覧下さい。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「片付ける」  3月は「片付ける」をテーマに、収納の実用書だけでなく、くらしや心の整理に役立つ本をご紹介します。目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望の方には無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、4月12日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。今回は尾高忠明(おたか ただあき)の指揮で、藤倉大(ふじくら だい)の「レア・グラヴィティ」とマーラーの交響曲第9番ニ長調を演奏。お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、3月9日(土)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(3月15日(金)の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただきありがとうございます。  関西電力では電気やガスのエネルギーを中心に、暮らしに役立つサービスをご提供しています。今回はその一部をご紹介します。  弊社では、一昨年より関電ガス「なっトクプラン」の販売を開始しております。おかげさまで、80万件のお客さまにお選びいただいております(平成30年11月時点)。「なっトクプラン」なら、大阪ガスの一般料金に比べ使用量に関わらずおトクになります。さらに、今なら「なっトクプラン」に新規でお申込みいただくと、基本料金が2ヶ月無料になります(平成31年4月30日まで実施)。加えて、関電ガス加入者専用のおトクな電気料金メニューもご用意しております。  また、「はぴe暮らしサポート(水まわりや窓ガラス、玄関の鍵のトラブル時に駆けつけるサービス。登録要、月額108円)」をはじめ、お客さまの暮らしに安心をお届けするサービスもご用意しております。  ご興味をお持ちのお客さまは、0800−777−8810(受付時間:9時〜18時)にお問い合わせください。