「読書」 目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2017年4月号(第45巻 第4号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  その他(総務) 06−6441−0015  (火〜土曜日の10時〜17時)  休館日 日・月・祝日、年末年始・夏期  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆4月〜5月の休館について  4月29日(土)=祝日のため全館休館します。  5月3日(水)・4日(木)・5日(金)=祝日のため全館休館します。5月の第1週の開館日は2日(火)と6日(土)になります。  1.ひごばしニュース  ◆新年度事業計画における全視情協への協力について  館長 竹下亘  今年も新年度が始まりました。当館では前年度の事業実績を点検しながら、今年度の事業計画を立てていますが、その柱の一つは全視情協をはじめとする全国ネットワークの推進です。  日本国内には、非常に多くの視覚障害者情報提供施設(点字図書館)やボランティア団体があります。そこで、全国の施設・団体が集まり、緊密な連携・協力を行っているのが全視情協(特定非営利活動法人・全国視覚障害者情報提供施設協会)です。現在99施設・団体が参加し、点字・録音・電子図書の宝庫であるサピエ図書館を共同運営し、図書の質と量の向上に努めるとともに、サービス面でも図書の相互貸出などの協力分担を進めています。  当館も全視情協を全面的に支えています。私が副理事長を務め、さまざまな委員会に多くの職員を派遣。サピエサポートセンターを引き受けて、全国の利用者の質問、相談に応えるとともに、全視情協とサピエの事務局も預かっています。今年10月には、当館が担当し、大阪で全国大会を開催します。  その全視情協の理事会が先月開かれ、私の提案を元に以下のような目標と重点計画を立てました。  *目標「情報共有社会の実現を目指して」  「障害者権利条約」と「障害者差別解消法」に立脚(りっきゃく)し、「てんやく広場」の誕生から数えて来年30周年を迎えるサピエ図書館を柱として、視覚障害者をはじめとする情報障害者がすべての人と等しく情報を共有できる社会の実現を目指す。  特に、@点訳・音訳・電子書籍等のボランティア活動の推進と、各メディアの社会的位置づけの向上、A行政機関や事業者による情報保障の拡大、に取り組む。  *重点事業(主な3項目)  (1)サービスの課題検討と方向性の明確化=サービス委員会を再開し、情報提供サービスの課題を検討するとともに、今後のサービスのありかたを追究する。  (2)サピエの安定的な運営=サピエの運営経費の確保と、録音図書等の質の向上に取り組む。サピエ図書館のシステムを管理する日本点字図書館との連携を強化するとともに、サピエ運営プロジェクトを立ち上げて、諸問題に迅速・適確に対応する。  (3)災害時に即応できる平時の情報提供のありかたの提言=視覚障害者に日常的に有用な生活情報を提供することによって、災害時にも役立つ情報提供の態勢とシステムを政策提言する。  以上は、利用者の皆さんには、関係の薄いことのように思われるかも知れません。しかし、私たちが目指すところは、全国の視覚障害者の情報環境と情報提供サービスの向上を図ることです。ぜひ全視情協の活動にご理解とご協力を賜るようにお願いいたします。  ◆4月はバリアフリー展とチャリティコンサートにご来場を!  4月下旬は日本ライトハウスの主催行事が続きます。気候も良い時期ですので、ぜひご来場下さい。  *第35回チャリティコンサート=4月23日(日)13時30分から大阪市北区のザ・シンフォニーホールで。 出演はヴァイオリニスト和波(わなみ)たかよし氏他、オーケストラは澤和樹(さわ・かずき)指揮の千里フィルハーモニア・大阪。曲目はブラームスの「交響曲第1番ハ短調」他。入場料3,500円。お問い合わせは当法人・募金事業部(電話 06−6968−1030、月〜金の9時〜18時)まで。  *バリアフリー2017「目の見えないかた・見えにくいかたのための展示コーナー」=4月20日(木)から22日(土)10時〜17時、大阪市営地下鉄「中ふ頭(なかふとう)」駅のインテックス大阪で開催。  今回は12社が出展。講演会「iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」講師=仲泊聡(なかどまり・さとし)氏は、4月21日(金、12時30分〜13時30分)。入場無料。「ガイドブック」(点字版、デイジー版、大きめの活字版、Eメール版)を無料で送付。お申込みは当館総務係(電話 06−6441−0015)まで。  ◆肥後橋交差点の工事完了と、ガードマンの配置終了について  2年前から続いていた肥後橋交差点の工事が3月中旬完了し、交差点の北西角と南西角を結ぶ横断歩道が元に戻りました(5月にはエスコートゾーンも新設されます)。これに伴い、横断歩道上のガードマンの配置も4月15日に終了します。  この横断歩道は変則で、地下鉄肥後橋駅2番出口の右横から北側と北西側に扇形に広がっています。北側に渡って、四ツ橋筋(よつばしすじ)沿いの歩道を京阪電鉄中之島線渡辺橋駅や梅田方面へも行けますし、北西側に渡って土佐堀通りの歩道(アパホテル前)に行くことも出来ます。  また肥後橋駅の北改札とフェスティバルホール、そして渡辺橋駅を結ぶ地下通路も4月10日開通し、エレベーターとエスカレーターも稼働します。  詳しくは、当館総務係(電話06−6441−0015)へお尋ね下さい。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話 06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆シナノケンシのプレクストークPTR2とPTN2が販売終了  シナノケンシ株式会社では、デイジー録音再生機PTR2と再生専用機PTN2の販売を終了しました。後継機種については、現在販売準備中で、発売時期は2017年6月頃の予定です。  ◆自動点訳ソフト「EXTRA」(エクストラ)のバージョン7が発売  自動点訳ソフトEXTRAの新バージョンEXTRA for Windows Ver.7が発売されました(発売元=EXTRA)。従来の機能に加えて新たにUEB(統一英語点字)に対応。UEBとは国際的な新しい英語点字の規則で、日本国内でも英語教育を中心に利用が本格的に進められています。対応OSはWindows7、8、10。価格82,080円(税込)。ヴァージョンアップ価格は、Ver.6からの場合41,040円(税込)。Ver.5からの場合56,160円(税込)。  (2)講習会情報  各講習会に参加ご希望のかたは、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り無料です。  ◆今年度も「ICTサロン」を開催  当館では今年度も、毎日新聞大阪社会事業団の助成を受けて視覚障害者用電子機器等の最新情報や話題を提供する「ICTサロン」を開催します。初回には、開講式も行います。  @「視覚障害者のICT(情報通信技術)利用最前線」=視覚障害者のICTに関する最新情報と未来への展望をテーマに、サービス部長の岡田弥(おかだ・あまね)が講義を行います。  日時 5月13日(土)14時〜16時30分  場所 当館4階会議室  定員 30人(先着順)  A「ブレイルメモスマート体験講習」=視覚障害者用点字ディスプレイ「ブレイルメモスマート」の体験講習会と、既に使用されているかた向けの応用講習会を開催します。午前は、購入を検討しているかたや、購入したがまったく使いこなせていないかたのための初心者向け体験講習会。午後は実際に使用されていて、もっと色々な機能を使えるようになりたいかた向けの応用講習会です。講師は、ケージーエス株式会社のスタッフが担当します。なお、応用講習会に参加されるかたは、当日ご自身の機器をご持参下さい。  日時 5月27日(土)体験講習会=10時〜12時30分、応用講習会=14時〜16時30分  場所 当館4階会議室  定員 各コース4人(先着順)  3.お役立ち本棚  以下の内容に関するお問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話 06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「探検」  「探検」をキーワードに、さまざまな分野の「未知の領域」を調査、解明する本をご紹介します。  目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆住所変更はお済みですか?  新年度にお引越しや移転される際は、必ず当館に登録されているご住所等の変更をお願いします。  その際、旧住所もお知らせ下さい。なお、点字でご連絡いただく場合は、なるべく使用する漢字の指定もお願いします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、5月12日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。ウラディーミル・フェドセーエフの指揮で、ウェーバーの「交響曲第1番ハ長調」、チャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調」他を演奏。  招待ご希望のかたは、必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、4月13日(木)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(4月18日)をもって代えさせていただきます。  ◆一人芝居「夕鶴」と1000人合唱「日本のこころ」を上演  一人芝居「夕鶴」の上演で、昨年、全国盲人演劇祭・銅賞、大阪府障がい者芸術・文化コンテストグランプリを受賞した武内美津子(たけうち・みつこ)さん主催の「千羽鶴公演」が4月15日(土)13時30分から堺市のファインプラザ大阪(大阪府立障がい者交流促進センター)大ホールで開かれます。武内さんの一人芝居「夕鶴」(日本語・英語)、合唱組曲「日本のこころ」を上演。合唱では声楽家金田葵(かねだ・あおい)さんの歌唱指導で、来場者全員と歌います。資料代500円。折紙1枚を500円で購入し、折れるかたには折り鶴を折ってもらい、千羽鶴を作るカンパも行います。問い合わせは電話 090−5882−1359の武内さんへ。  ◆関西電力からのお知らせ  いつもご愛顧いただきありがとうございます。  さて、4月より大阪ガスエリアにて関電ガスの販売を開始しております。関電ガスの「なっトクプラン」なら大阪ガスの一般料金に比べ使用量にかかわらずおトクになります。  さらに電気セット割引・早期契約割引でもっとおトクになります。詳しくは0800−777−5800までお問合わせください。