「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2021年1月号(第49巻第1号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話(火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他(総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆1月の休館について  1月5日(火)=仕事始め  1月6日(水)=サービス再開  1月12日(火)=5階サービスフロアと図書貸出は休室(11日 月曜指定祝日の振替)  1月14日(第2木曜)=5階サービスフロアと図書貸出は休室(書庫・在庫整理日のため)  1.ひごばしニュース  ◆新年のご挨拶〜今年もボランティアの精魂込めた図書のご利用を  館長 竹下亘  新年に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。利用者の皆様には、1年に及ぶコロナ禍で、今も大変なご苦労をされていることと思います。加えて、当館のサービスも縮小・制限によりご不便をおかけし、申し訳なく思っていますが、皆様のご理解とご支援を頂き、まことにありがとうございます。この事態はまだ暫く続きそうですが、1日も早く平穏な日常が戻り、従来通り当館をご利用いただけるようになることを願っています。  さて、そんな中、当館のボランティアの皆さんも大変な苦労をしながら、点訳、録音、電子書籍、対面リーディング、図書貸出などの活動を続けて下さっています。  昨年2月末からボランティアの皆さんには、来館活動や講習会・勉強会を休止・縮小する一方、自宅やオンラインでの作業、感染予防をしながらの来館活動をお願いしてきました。中には、体調を崩されたかたや引退されたかたもおられますが、その一方、特筆すべき成果も上がっています。  まず点訳では、映画の大ヒットで話題のマンガ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」第1・2巻が昨年11月、サピエの利用ナンバー1を記録しました。原作は、大正時代を舞台に、主人公が鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描くもので、絵もストーリーも奇想天外でダイナミック。どのように点訳されているかというと。  (以下 抜粋)  少年「ねずこ、死ぬなよ。(涙を浮かべながら)兄ちゃんが絶対助けてやるからな。」(木々が生い茂る雪道を進む少年。雪の上には足跡が刻まれている)  「たんじろう」と声をかけられ、振り返る少年。(瞳と髪が赤みがかった、額の左側に大きく赤いあざを持つ少年。両耳には旭日(きょくじつ)の模様があしらわれた花札のような耳飾りをしている)  (抜粋 以上)  当館では、ボランティアが以前からマンガの点訳に取り組んでいますが、こうしたジャンルからも点字の利用が増えれば、とても嬉しく思います。  次に録音では、昨年秋、公益財団法人鉄道弘済会の第50回朗読録音奉仕者表彰で、当館のボランティアが多数の賞を受賞しました。  この表彰は、全国7ブロックの地区表彰(朗読・校正・デイジー編集の3部門)と、全国表彰(3部門に加えて厚生労働大臣賞と文部科学大臣賞)が行われるもので、当館からは毎年数人のかたが受賞。  今回は第50回記念特別功労賞を前田綾子(まえだ あやこ)さん、文部科学大臣賞を水野順子(みずの じゅんこ)さん、西日本地区の朗読を夛田禮子(ただ れいこ)さん、デイジー編集を若槻敬子(わかつき けいこ)さんが受賞されました。  前田綾子さんは、当館がオープンリールテープで録音図書の製作・貸出を開始した1959年(昭和34年)から活動を始め、62年目の今も若々しい声で音訳と読みかたの指導を続けておられます(作品は「日暮左近(ひぐらしさこん)事件帖」や宮部みゆき「模倣犯」など多数)。水野順子さんは、活動歴30年以上で、特に古典の音訳・指導に活躍中(作品は鎌倉時代の日記文学「とはずがたり」や「漱石の漢詩を読む」など)。夛田禮子さんは、活動歴20年以上で、自然科学や東洋医学などが専門です(作品は「現代素粒子物語」「深海底からみた地球」など)。よろしければ、一度、この方々の音訳した録音図書を聴いてみて下さい。  このように当館のボランティアは、視覚障害者の方々が自分の作った図書を読んで下さることを喜びとして、コロナ禍にも負けず、精魂を込めて活動に励んでおられます。利用者の皆様も、今年も当館の貸出窓口やサピエ図書館からさらに多くの本をご利用下さい。  ◆日本ライトハウス展2021は10月8・9日、天満橋のOMMビル2階展示ホールで開催予定  当館では、今年の「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2021」の会場を予約しました。今回は会場を新しくし、10月8日(金)と9日(土)の2日間、天満橋のOMMビル2階展示ホールで開催する予定です。  新会場は、大阪メトロ谷町線か京阪電車「天満橋駅」から地下道直結。エレベータ、エスカレータ、階段で入場でき、ホール1室で、これまでの展示をすべて収容できる広さがあります。  今回は密を避けるため、事前予約制などの対策を取らざるを得ない可能性がありますので、どうかご了承下さい。詳細は7月以降にご案内します。どうぞご期待下さい。  ◆わろう座映画体験会「セント・オブ・ウーマン」のご案内  大阪モデル「赤信号」点灯のため中止した昨年12月の音声ガイド付き映画体験会「セント・オブ・ウーマン」を改めて開催します。  お申し込みいただいていた皆様には大変申し訳ありませんが、再度お申し込み下さい。  日時 2月12日(金)12時30分開場、13時上映(上映時間は156分です)  場所 当館4階 会議室1・2  参加費 無料  定員 先着30人(定員は通常の半分としています)  感染対策 @15分程度の休憩を挟み、部屋の換気を行います。A当日、発熱や体調がすぐれない場合は、参加をお控え下さい。Bマスクの着用をお願いします。  作品情報 視力を失った頑固な退役軍人と大学生の心の交流を描いたヒューマンドラマ。ボストンにある全寮制の名門高校に通うチャーリーは、奨学金で入学した苦学生。ある日、故郷へ帰る旅費を稼ぐため、アルバイトをすることになる。そのアルバイトとは、全盲の退役軍人フランクの世話をすることだった。  お申込みはお電話で。1月12日(火)9時15分から16日(土)16時の間に、当館総務係(電話06−6441−0015)まで。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。  ●ご来館時のお願い  当館サービス部の開室時間(かいしつじかん)は、当分の間、午前10時から午後3時とさせていただきます。用具・機器の相談・購入等、サービスフロアへのご来館は、事前に電話かメールでご予約の上、当館5階へ直接お越し下さい。  また、ご来館の際は以下の事項をお守り下さい。  @来館前に体温を測り、平熱よりも高い時や体調に不安のある時は来館をお控え下さい。  A来館時は、こまめな手洗いと手指消毒をお願いします。  Bマスクの着用をお願いします。  C出来るだけ少人数でのご来館と短時間の滞在をお願いします。館内では他のかたと1m以上距離を空け、大きな声をお控え下さい。  (1)商品情報  ◆在庫商品を大幅な割引で販売!  すでに販売終了している商品や当館の在庫限り商品(電子ルーペ、点字ディスプレイ、グッズ、おもちゃなど)を割引価格で販売いたします。  詳細は、サービス部までお問い合わせいただくか、当館ホームページの用具・機器一覧ページ「在庫限り商品」をご確認下さい。  アドレスは以下の通りです。  http://www.lighthouse.or.jp/iccb/shops/index_shops/index_items/stock-limited/    ◆価格変更等のお知らせ  ●SDカードを一部、値下げしました。  4GBは1,200円を1,100円(税込)に。  8GBは1,600円を1,500円(税込)に。  ●液体を注いだ量と、色がわかるクリップ「みずいろクリップ」の価格と仕様が変更になりました。  価格5,470円が5,800円(税込)に。  判別可能な色が14色から22色に。クリップ先端部分にシリコン製アタッチメントを装着(食品安全基準法に適したものを使用)。スリープモードに入るまでの時間が20秒から40秒に。  ◆販売終了のお知らせ  点字ディスプレイ「ブレイルメモスマート40」(発売元 ケージーエス)は販売終了となりました。  また、8連スライドケーン「ナビメイト」は、当館の在庫限りで販売終了となります。ご了承下さい。  (2)講習会・体験会情報  参加ご希望のかたは、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り無料です。  ◆2月のICTサロン〜 iPhone活用講習会  @「iPhoneで音楽や動画を楽しもう!」講習会  iPhoneを既にお持ちのかた向けに、音声読み上げ機能(ボイスオーバー)を使用して、音楽や動画の検索や再生に絞った講習を行います。  懐かしい音楽から最新の音楽までお好きなジャンルの音楽が楽しめたり、ラジオやテレビで聞き逃したり、見逃した番組を検索して楽しめる、そんなアプリやサービスを体験する講習会です。  「iPhoneでこんな音楽が聞きたい」「昨日放送していたドラマを見てみたい」などに興味をお持ちのかたのご参加をお待ちしています。  日時 2月13日(土)10時から12時30分  場所 当館4階 会議室  定員 6人(先着順)  A iPhoneカメラ機能関連活用講習会  iPhoneをお持ちのかた向けの講習です。音声読み上げ機能(ボイスオーバー)を使用して、主にカメラ機能を使ったアプリや機能に関する内容を取り上げます。  活字印刷物、紙幣、物体などの認識のほか、QRコードの読み取り、拡大鏡機能の紹介なども予定しています。  日時 2月13日(土)13時30分から16時  場所 当館4階 会議室  定員 6人(先着順)  なお、どちらの講習会も機器のご用意はありませんので、必ずご自身のiPhoneをお持ち下さい。また、アプリの入手の際に必要になりますので、アップルのIDとパスワードもご準備下さい。  有料のサービスやアプリについては講習内でのご紹介のみとなりますので、予めご了承下さい。  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習のご案内  視覚障害スタッフによるパソコンやiPhone、iPadなど、情報機器の操作方法の個人講習を行っています。予約制で料金は90分2,000円です。  音声ソフトの使いかたがわからない、iPhone、iPadの機能を知りたいなど、素朴な疑問にもお答えします。  ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。お申し込み・お問い合わせはサービス部(電話06−6441−0039)まで。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「大正時代」  今月号では、今、人気のアニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の舞台でもあり、近代国家を目指し、戦争・ロマン主義・貧困など15年と短くも濃密だった「大正時代」をテーマに集めてみました。目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、2月12日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。  今回は尾高忠明(おたか ただあき)の指揮、アンヌ・ケフェレックのピアノで、ブルックナーの「交響曲第9番ニ短調(コールス校訂版)」、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、1月8日(金)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。  結果発表は招待券の発送(1月13日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただきありがとうございます。さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に、個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。