図書特集 <映画化された時代小説> 映画(シネマ・デイジー)になった原作時代小説を紹介します。全9作品。 @雨あがる 山本周五郎(やまもと しゅうごろう)著 剣の達人でありながら人の良さが災いして思うように職につけない武士と、夫をあたたかく見守る妻の姿を描く。 A梟(ふくろう)の城 司馬遼太郎(しば りょうたろう)著 豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)暗殺の密命を受けた伊賀忍者の生き様を描いた時代活劇。 B蜩ノ記(ひぐらしのき) 葉室麟(はむろ りん)著 不義密通(ふぎみっつう)と殺人の罪に問われ、10年後の切腹と藩の史誌の編纂(へんさん)を命じられた武士の、気高く凄絶な覚悟と矜持を描く。 Cのぼうの城(のぼうのしろ) 和田竜(わだ りょう)著 のぼう(でくのぼう)様と領民に慕われ、豊臣勢2万の大軍に屈せず、たった500名の兵で勝利した実在の武将の姿を描く。 D最後の忠臣蔵 池宮彰一郎(いけみや しょういちろう)著 あの日、死ぬことを許されなかった2人の男。吉良邸討入り後、苦しみながら生き抜いた16年の歳月に隠された秘密とは。 E柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち) 浅田次郎(あさだ じろう)著 大老暗殺後、身を隠し孤独に耐える男と、主君の敵(かたき)を探し続ける男。明治へと激変する時代のなか、二人を待ち受ける運命とは。五郎治殿御始末(ごろうじどの おしまつ)に収録の短編。 F闇の歯車 藤沢周平(ふじさわ しゅうへい)著 狂い始める人生の歯車。一攫千金のために現金を強奪した男たちのその後を描くサスペンス時代劇。 G次郎長三国志 村上元三(むらかみ げんぞう)著 惚れて、恋して、闘った。泣ける泣かせる、超大型・痛快娯楽時代劇。 Hみをつくし料理帖 高田郁(たかだ かおる)著 幾多の困難に立ち向かいながらも作り上げる温かな料理と、人々の人情が織りなす、連作時代小説シリーズ。