日本ライトハウス情報文化センター   「ワンブックワンライフ」2023年5月号   <<表紙イラスト>> 端午の節句のイラストです。 6匹の大きい鯉のぼりが横一列になって、晴天の空に揺れています。 男の子と女の子が笑って鯉のぼりを見上げています。男の子は鯉のぼりに両手を振っています。    <<目次>>   ●掲示板(1頁)   ●ボランティアの頁(2〜4頁)   ●感謝報告(4〜7頁、別ファイル)   ●報告の頁(8頁)  以下は本文です。   ●掲示板(1頁)  ◆専門点訳講習会「点字の触知コース」5月開講  毎日新聞大阪社会事業団(丸山雅也理事長)と当館主催の専門点訳講習会「点字の世界を追求する触知コース」を開講します。パソコン点訳が主流になり、凹凸のある点字そのものに触れる機会が少なくなった今、点訳ボランティアの方を対象に、打ち出した点字に触れ、点字板を使った読み書きの実技を交えながら、より使いやすい点字本を作成するための技術を学びます。  日程 同内容の講習(2週連続)を2回開催。  @5月18日(木)と25日(木)10時〜15時  A6月24日(土)と7月1日(土)10時〜15時  定員 各回30人  受講料 1,200円(資料代)  申込 HP(http://www.lighthouse.or.jp/iccb/informations/shokuchi/)の要項をご確認の上、5月8日(月)必着でお申し込み下さい。  問合せ先 当館点字製作係(06-6441-1028) 【お詫び】 先月号の2頁、日本ライトハウス創業100周年の記事中、「感謝状を贈呈した皆様」に掲載した公益財団法人毎日新聞大阪社会事業団理事長・丸山雅也様の肩書が誤っていました。訂正して、深くお詫び申し上げます。  ◆日本ライトハウス・チャリティコンサートを7月に開催  当法人では、盲導犬育成支援のための第41回チャリティコンサートを以下の通り開催します。チケットは当館3階総務係で販売。視覚障害者ご招待のためのアミティチケットも1枚1,000円で販売しますので、ご協力をお願いします。  日時 7月9日(日)12時30分開場、13時30分開演(16時頃終演予定)。12時から会場窓口で、チケットと座席指定券を引替。  会場 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅)  出演 ヴァイオリン=川畠成道(かわばた なりみち)、指揮=澤和樹、管弦楽=千里フィルハーモニア・大阪、賛助出演=大阪市立堀江中学校吹奏楽部  曲目 モーツァルト「劇場支配人」序曲、プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番」、チャイコフスキー「交響曲第5番」ほか  入場料 3,500円  問い合わせ 募金事業部(電話06-6968-1030)  ◆5月の休館・休室について  5月3日(水)〜5日(金)=祝日のため全館休館  5月11日(第2木曜)=エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は書庫・在庫整理日のため休室。    <<センターの頁>>(2頁〜4頁)   ●活動歴20年、30年以上のボランティア13人に感謝状   ボランティア交流会を4月28日(金)午後、玉水記念館で開催  2022年度のボランティア交流会・総会が4月28日(金)午後、玉水記念館大ホールで行われました。感謝式典では、当館で30年・20年以上に亘り活動されているボランティアの方々に感謝状を贈呈しました。藤野高明さんを講師に迎えた記念講演では、点字と録音で読書することの楽しみをはじめ、多彩な趣味で日常をどれだけ豊かに過ごしていることや、平和と人権への強い思いを語っていただきました。4年ぶりに開催されたバザーも盛り上がり、コロナ禍前のにぎやかさを思い出す交流会となりました。  ◆2022年度・感謝状贈呈者のご紹介 ◆活動歴30年以上 【点訳】5人  奥村純子さん 活動初期は、小説や実用本を多く点訳されていましたが、現在は、社会科の教科書や参考書の点訳・校正をしていただいています。パソコン操作も詳しく、リクエスト点訳でPC関連書も手掛けるほか、現在はお箏の楽譜点訳も多く担当してくださり、これまでに点訳・校正された図書は約250タイトルです。  平野 健(ひらの けん)さん 初期は点訳を中心に活動されていましたが、最近は2校正をしてくださっています。そのジャンルは多種多彩で、特に難解な調査が必要不可欠な歴史書も多く手掛けてくださり、いつも丁寧な校正をされています。東洋医学書の校正にも熱心に取り組まれています。  藤本靖子さん 社会学をはじめ、落語、俳句などの芸術関連書など様々なジャンルの図書を点訳・校正してくださっています。最近では、主に歌舞伎、能といった舞台芸術のシナリオなど、視覚障害者も舞台観賞を楽しむ際に大変参考になる図書も多く点訳されています。  松下柳子さん 「シルクロードの水と緑はどこへ消えたか?」、「はらたいらの『ボケてたまるか』」、「翻訳がつくる日本語〜ヒロインは『女ことば』を話し続ける」など約100タイトルを点訳・校正してくださっています。今回ご一緒に受賞される渡辺さんとペアで点訳・1校正を長年担当してくださっています。  渡辺節子さん 「謎とき『風と共に去りぬ』」、「やんごとなき姫君たちの寝室」、「ヨーロッパ古城の旅」など、約100タイトルを手掛けてくださっています。ご一緒に受賞される松下さんとペアで点訳・校正をしてくださっています。 【録音】3人  金井典子さん 専門音訳「東洋医学チーム」・「理数チーム」所属で、デイジー図書・雑誌の製作から家庭録音チームの世話役、音訳講習会講師まで、非常に幅広く活動されています。長年ボランティア友の会世話人を務められ(2009〜14年度)、代表をされていた4年間をご記憶の方も多いかと思います。  小林幸子さん 専門音訳「英語チーム」発足時から今日まで多数の英文資料を音訳・校正してこられました。児童書(課題図書)の音訳者、音訳講習会の講師(外国語の読み、調査技術)としても活躍されています。2006〜07年度には友の会の世話人をされました。  福池恵理子さん 長年小林さんとペアを組み、スタジオ録音を続けておられます。専門音訳「古典チーム」立ち上げ時からのメンバーで、古典、日本史関係の図書をはじめとする様々なジャンルの図書を音訳・校正してくださっています。2002〜03年度に友の会世話人をされています。 ◆活動歴20年以上 【点訳】2人  杉島貴子さん 英語点訳を中心に、約70タイトルの点訳、1・2校正を担当。近年は、小・中学校の英語教科書をはじめ、TOEIC問題集、高校入試問題集なども点訳してくださっています。  松井育子さん 小・中学校の国語の教科書や、Z会などのテキスト、参考書を数多く点訳されているほか、現在は東洋医学書の点訳・校正も担当してくださっています。サピエ図書館で必ず上位に上がる健康実用本や医学関係書も手掛けてくださっているほか、「NHK介護百人一首」のようなシリーズ冊子も定期的に点訳・校正にあたっておられます。点訳・校正タイトル数は約95タイトル。 【録音】1人  中原尚子さん 専門音訳「英語チーム」の一員として20年以上、英文の含まれる資料の音訳者として活動してこられました。現在もデイジー雑誌「英語よもやま通信」の製作や、日英対訳の図書の音訳に携わっておられます。 【図書・情報】1人  帰村千恵さん 毎週、図書の作業をお手伝いいただいているのですが、それにとどまらず、地元での見守り活動や音訳グループでの雑誌製作など、多方面でご活躍されています。当館でも「できる範囲のことはやるわよ。できる範囲しかできないけど(笑)」とおっしゃりながらも、急な対面朗読のピンチヒッターを快く引き受けてくださるなど、職員一同とても頼りにしております。 【総務】1人  西垣泰子さん 地域の点字サークルご参加をきっかけに竹下館長と出会い、当館で研修するダスキン留学生のホームステイ先やガイドをお引き受けくださっていました。現在は毎月のワンブックや点訳・録音・対面の各通信の発送準備作業のため来館。月ごとに変わる発行物の確認・封入を、お仲間との連携で、すばやくこなしてくださっています。   ●ボランティア友の会〜2022年度活動・会計報告   当館の「ボランティア友の会」では、各係から約10人の 方に、「世話人」をお引き受けいただき、「世話人会」を組織。奇数月の第1木曜日午前に世話人会を開催して、当館の情報をお伝えし、ご意見やご要望を伺うとともに、ボランティア交流会や施設見学会、ガイド体験会などの行事を企画・担当していただいています。今年のボランティア交流会の「友の会総会」では、1年間の活動報告と会計報告等を行い、以下の事項が報告・承認されました。これまで世話人を務めてくださった皆様に感謝するとともに、留任と新任の皆様へのご協力をよろしくお願いいたします。 〔1〕2022年度活動報告  ◆行事 1.ガイド体験会 7月14日(木) 参加者20人  ・サービス部職員のガイド説明  ・肥後橋駅地下道でアイマスクを着用してガイド体験  ・ゲストの大谷道弘さん、中島千恵さんのトーク会(体験談等) 2.施設見学会 11月4日(金) 参加者17人 神戸ライトセンター  ・センター内の見学  ・点V連、朗V連の方々との意見交換会 3.ボランティア友の会交流会・総会(2022年度) 4月28日(金) 玉水記念館  ・感謝式典、感謝状贈呈(活動歴30年以上8人、20年以上5人)  ・記念講演 藤野高明氏  ◆世話人会報告 4月14日(木) 第1回世話人会  ・新旧世話人引継  ・2022年度世話人の役割分担決定  ・4月28日実施予定のボランティア友の会交流会・総会(2021年度分)の詳細打合せ  ・館より:サービス部の異動、訃報(録音製作ボランティア 古跡眞知子さん) 5月12日(木) 第2回世話人会(対面)  ・ボランティア友の会交流会・総会の振り返り  ・ガイド体験会の検討  ・館より:2021年度事業実績報告、ボランティア友の会交流会・総会の費用報告 7月14日(木) 第3回世話人会(ガイド体験会終了後)  ・ガイド体験会の振り返り  ・施設見学会の検討  ・館より:コロナ感染拡大とボランティア活動について 9月8日(木) 第4回世話人会  ・施設見学会の検討 11月4日(金)神戸ライトセンターで決定  ・館より:日本ライトハウス展(全国ロービジョンフェア2022) 10月28日・29日開催 11月4日(金) 第5回世話人会(神戸ライトセンターにて施設見学会終了後)  ・施設見学会振り返り  ・ボランティア友の会交流会・総会の検討  ・館より:日本ライトハウス100周年記念式典の開催(2023年3月3日 メルパルク大阪) 2023年1月12日(木) 第6回世話人会  ・ボランティア友の会交流会・総会の検討  ・次年度(2023年度)交代の世話人人事等  ・友の会文庫への1万円の寄付は次年度は見送る(予算に余裕ができれば再検討)  ・館より:日本ライトハウス100周年記念式典の開催の概要説明、訃報(本田睦子さん、武部はつ子さん) 3月30日(火) 第7回世話人会  ・4月28日実施予定のボランティア友の会交流会・総会(2022年度)の詳細打合せ  ・新旧世話人引継  ・2023年度世話人の役割分担決定  ◆2023年度 活動予定(案)  ・ガイド体験会、施設見学会等  ・友の会交流会・総会 〔2〕2022年度 会計報告 収入 前期繰越金 267,445 郵便貯金利息 2 合計 267,447 支出 ボランティア交流会経費 58,800 施設見学費 5,000 供花・弔電代 8,261 次期繰越金 195,386 合計 267,447 〔3〕2023年度世話人(敬称略、50音順) 留任 池本滋子(対面) 奥 幸子(おく さちこ)(録音) 大安徹雄(おおやす てつお)(点字) 尾崎一恵(音声解説) 向井民子(対面) 山田理子(電子書籍) 新任 梶原由美子(点字) 小寺高子(図書情報) 阪本美紀(録音) 嶋林茂子(しまばやし しげこ)(録音) 退任 植田美穂子(録音) 木虎真紀(点字) 田中恵子(録音)   ●報告の頁(8頁)  ◆国立国会図書館の「みなサーチ」β版公開   国立国会図書館は、新しい障害者用資料検索「みなサーチ」のβ版を公開しました。これは、視覚障害をはじめ読書困難な 方が点字やデイジーなど利用しやすい形式の資料を探したり、データをダウンロードして読んだり・聴いたりできるサービスです。今回、同館が所蔵している約247万点の「全文テキストデータ」が新たに登録され、パソコンやスマホで本文検索や音声読み上げをさせることが出来るようになりました。全文テキストデータは、同館が所蔵する1960年代までに出版された図書と、2000年までに出版された雑誌などの画像データを使い、そこに含まれる文字をコンピュータでテキスト抽出したものです。人による校正は行っていないため、誤字やレイアウトの崩れがある可能性があります。データのダウンロードは視覚障害者等に限られますが、書誌検索は誰でも下記のURLから確認できます。https://mina.ndl.go.jp  ◆栗山龍太(りょうた)さんのコミックエッセイが出版  全盲の教師であり、シンガーソングライターでもある栗山龍太氏と盲導犬アンジーの日常を綴るコミックエッセイ「見えないボクと盲導犬アンジーの 目もあてられない日々」が発行されました。アンジーと間違えて獣医さんの頭を撫でてしまった、など「二人」の身の回りに起きる日常の出来事が、ユーモラスなマンガとエッセイで面白く描かれ、自然と視覚障害者と盲導犬の理解が深まる本です。作画はイラストレーターのエイイチ氏。小学館発行、1,500円(税別)。  ◆人事異動のお知らせ(2022年度末/2023年度) ◆昇格 副館長=久保田文(あや)(製作部長兼務) ◆採用 サービス部パソコン支援、館内ネットワークシステム管理補助=川合正美 ◆退職 製作部点字製作係=山原瑞穂  メディア製作センター・デイジーユニット=副田篤子、中村 大(ひろし)  サービス部パソコン支援=出垣内素子(もとこ)  サービス部経理補助=廣瀬玲依奈 あゆみ 【4月】 5日 音訳ボランティア養成講習会(3)開講 12日 音訳ボランティア養成講習会(1)開講 13日 職員会議(15:30〜休館) 14日 見学:福島アイクリニック 15日 オープンデー(館内見学日・1人) 19〜21日 バリアフリー展(インテックス大阪) 19日 大阪ライオンズクラブ70周年記念イベント(リーガロイヤルホテル、竹下、大下) 28日 ボランティア交流会(玉水記念館) 予定 【5月】 3日〜5日 全館休館(祝日) 11日 サービス部休室(書庫・在庫整理日)  ボランティア世話人会 12日 点訳ボランティア養成講習会開講 13日 オープンデー(館内見学日・要予約) 18日 専門点訳講習会「点字の世界を追求する触知コース」開講 編集後記 3月末に休暇を頂き、故郷の山形をはじめ福島、岩手を旅してきました。福島では原発禍の浜通りに遅咲きの梅や早咲きの桜、山形では山や畑に残雪、岩手では萌え出づる草の芽、帰路は新幹線沿線の満開の桜と、日本の豊かな自然に心癒やされた一週間でした。(竹) ONE BOOK ONE LIFE(ワンブックワンライフ) 2023年5月号  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター(館長 竹下 亘)  住所 大阪市西区江戸堀1-13-2(〒550-0002)     TEL 06-6441-0015 FAX 06-6441-0095     E-mail info@iccb.jp  表紙絵 かたおか朋子  発行日 2023年5月1日  定価 1部100円 年間購読料1,000円