日本ライトハウス情報文化センター   「ワンブックワンライフ」2022年4月号   <<表紙イラスト>> 新学期のイラストです。 チューリップが春風に揺れる中、眼鏡をかけたジャージ姿の男の先生が「はじめての担任です…」とたくさん汗を流しながら身体を震わせています。 先生の様子を見た男の子は「もっと気楽にね、せんせい…」と笑いかけています。 その後ろで2人の女の子達も先生の様子を見て微笑ましく笑い合っています。    <<目次>>   ●掲示板(1頁)   ●ボランティアの頁(2〜4頁)   ●感謝報告(5〜7頁、別ファイル)   ●報告の頁(8頁)  以下は本文です。   ●掲示板(1頁)  ◆創業100周年記念のチャリティコンサート  日本ライトハウスでは、3年ぶりに盲導犬育成支援のためのチャリティコンサートをザ・シンフォニーホールで開催します。  今回は、創業者の岩橋武夫が点字出版を始めて100周年を記念した公演で、ヴァイオリニスト 川畠成道(なりみち)氏、指揮 澤和樹氏、千里フィルハーモニア・大阪が出演します。曲目はドボルザークの「ヴァイオリン協奏曲イ短調 作品53」と「交響曲第9番ホ短調 新世界より 作品95」、100周年を記念した「100周年に寄せて(曲目未定)」を演奏します。ぜひご来場ください。  また、本コンサートでは視覚障害者のご招待にご協力いただくためのアミティチケットを1枚1,000円で販売しています。暖かいご支援をよろしくおねがいいたします。  日時 6月19日(日)12時30分開場、13時30分開演(16時頃終演予定)。12時から会場窓口で、チケットと座席指定券を引替。  会場 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅から徒歩8分)  入場料3,500円 アミティチケット1,000円。  *チケットは当館3階総務係でも販売します。  問い合わせ 募金事業部(電話06-6968-1030)  ◆ボランティア交流会・感謝式典を4月28日に開催  先月から延期していた2021年度のボランティア交流会ですが、感染状況が少しずつ落ち着いてきていることから、4月末には皆さまと一堂に会することのできる環境になっていることを見越して、4月28日に開催いたします。  内容は当初の予定通り、会場の定員を2分の1に抑え、活動歴20年・30年以上のボランティアの方々への感謝式典と、次期世話人のご紹介、箏曲家 竹内一(はじめ)氏の演奏会を行う予定です。ぜひご参加ください。  日時 4月28日(木)13時〜15時30分  会場 玉水記念館大ホール(当館から徒歩3分)  参加申込は、総務係(電話06-6441-0015)までお願いいたします。  ◆4月の休館・休室について  4月14日(第2木曜)=エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は書庫・在庫整理日のため休室。  4月29日(金・祝)=全館休館  5月1日(日)〜5日(木)=休館日と祝日のため全館休館。    <<ボランティアの頁>>(2〜4頁)   ●活動歴20年、30年以上のボランティア14人に感謝状   ボランティア交流会を4月28日(木)午後、玉水記念館で開催  当館では毎年3月、ボランティアの皆様への日頃の感謝を表すとともに、ボランティアと職員間の交流を深めるため、「ボランティア交流会」を開催し、感謝式典とボランティア友の会総会、記念講演会などを行っています。大変残念ながら、一昨年は中止、昨年はオンラインを加えた縮小開催となりましたが、今年は感染の縮小を期待して4月28日(木)午後1時から玉水記念館で開催することを決めました。それに先立って、今回(2021年度)の感謝状贈呈者をご紹介します。  今回の受賞者は、活動歴30年以上の方が4人、20年以上の方が10人、合計14人に達しました。お一人お一人、さまざまな苦労や工夫を重ねながら、長年活動を続けてくださっていることに心から感謝申し上げます。(準備不足で、30年以上の方しかお写真を掲載できないことをご容赦ください。)当日、ボランティアの皆様もぜひご参加いただき、共にお祝いください。(館長 竹下 亘)  ◆2021年度・感謝状贈呈者のご紹介 ◆活動歴30年以上 【点訳】2人  井上ゆり子さん これまでに合計約90タイトルの書籍を点訳・校正していただきました。岡山県に転居されてからも、コンスタントに活動していただいており、時には新幹線でご来館くださいました。社会学の分野や英語の点訳も数多く手掛けられています。 (写真=ご本人からお送りいただいた近影。)  篠原苑子さん 150タイトル余りの書籍の点訳・校正をしてくださっています。豊かな言葉のセンスで、写真やイラストも躍動感ある表現で説明され、読者に喜ばれています。近年は、社会科の教科書の点訳・校正もお引き受けくださっています。 (写真=前回受賞時のもの。) 【録音】2人  福島博子さん 専門音訳「理数チーム」のメンバーであり、家庭録音チームの世話役や各種講習会の講師としても活躍されています。今年度、鉄道弘済会朗読録音表彰の地区表彰(朗読の部)も受賞されました。 (写真=講習会で講師をされている時のもの。)  松本紀代(きよ)さん 長年スタジオ録音のため定期的に来館されており、図表の多い図書の音訳やデイジー編集を多数手がけてくださっています。専門音訳「理数チーム」に所属し、デイジー雑誌「サイエンスかわら版」の共同製作にも参加されています。 (写真=前回受賞時のもの。) ◆活動歴20年以上 【点訳】2人  谷村純子さん これまでに点訳・校正合わせて約50タイトルの書籍を仕上げてくださいました。ご自身の担当だけでなく、同じグループの方の点訳書もきめ細かくアドバイスしてくださり、後進の育成にもご協力いただいています。  辻志津江さん いつもてきぱきと点訳・校正を進められ、助かっています。点訳の処理が難しく、熟慮を要する書籍も「できるかな」と言いながら、難なくこなされています。これまでに、約70タイトルの点訳、40タイトルの校正をご担当いただきました。 【録音】2人  川端正子さん オープンテープレコーダーで録音図書を製作していた時代、当館録音製作係の職員として約7年間勤務されました。退職後しばらく経ってから、ボランティアにご参加いただき、デイジー編集者として数多くの蔵書を仕上げてくださっています。  田中恵子さん 家庭録音チーム「はなみずき」に所属し、蔵書の音訳・校正の作業をしてくださっています。視覚的資料が多い本も、いつも快くお引き受けいただき、助かっています。現在、友の会の世話人としても活動されています。 【電子書籍】2人  木原富子さん 2001年度、当館が開催した第2回拡大写本講習会を修了。2009年まで、拡大写本グループ「ズームアップ」でJR時刻表や各種マニュアルなどを製作された後、電子書籍に移られ、現在は土曜日に来館して様々な資料のテキスト化作業をしてくださっています。  千徳節子さん 2001年度、当館の第2回拡大写本講習会を修了され、拡大写本グループ「ズームアップ」で会報や小説を製作されました。2009年にお仲間と一緒に電子書籍に移られ、プライベート製作を中心に、来館でのテキスト化作業を続けてくださっています。 【対面】3人  直場徳宥(ねば とくひろ)さん 主に英語の原書のリーディングをお願いしています。落ち着いたお話ぶりで、対面終了後も利用者の方と和やかに言葉を交わされているお姿が印象的です。  畠田幹子(はたけだ みきこ)さん 温かく優しいお人柄と笑顔に、利用者さんだけでなく職員も助けられることが多々あります。急な依頼にもご対応くださり、いつも頼りにさせていただいております。  林久利さん 新聞や小説だけでなく、パソコン画面を読む補助など、利用者の方の要望に幅広くご対応くださっています。男性ボランティアが少ない中、頼りにしている方です。 【図書・情報】1人  若槻敬子さん 録音製作と図書・情報、両係での活動を経て、現在は図書・情報係でご活躍いただいています。仲間の皆さんが口を揃えて、「若槻さんには本当に困った時に助けてもらったのよ!」と仰られているのですが、ご本人は「みんなが持ち上げてくれてるだけよ」と笑っておられて、そこもまた魅力的な方です。   ●ボランティア友の会〜2021年度活動・会計報告  当館の「ボランティア友の会」では、各係から約10人の 方に、1期2年で「世話人」をお引き受けいただき、「世話人会」を組織。奇数月の第1木曜日午前に世話人会を開催して、当館の情報をお伝えし、ご意見やご要望を伺うとともに、ボランティア交流会や施設見学会、ガイド体験会などの行事を企画・担当していただいています。毎年春のボランティア交流会では「友の会総会」を行い、1年間の活動報告と会計報告等をして、承認を得ることになっていますが、今月開催予定の交流会は時間を短縮して行うため、本誌面での報告でご了承いただきたいと思います。2022年度の世話人は、次頁の通り9人の方にお引き受けいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。 〔1〕2021年度活動報告 ◆行事 1.ガイド体験会 6月24日(木) オンラインで実施。参加者16人  ・点字のイロハと点字名刺作り  ・ロービジョン体験 2.施設見学会=中止 3.ボランティア友の会交流会・総会=4月28日に実施予定 ◆世話人会報告 4月15日(木) 第1回世話人会(対面)  ・新旧世話人引継  ・2021年度世話人の役割分担決定  ・館より:コロナ禍での現状、職員の異動、2020年度の事業報告 5月6日(木) 第2回世話人会(オンライン)  ・ガイド体験会の検討  ・各部署活動状況報告  ・館より:緊急事態宣言への対応、サービスフロア開設20周年について 6月24日(木) 第3回世話人会(ガイド体験会終了後、オンライン開催)  ・ガイド体験会の反省  ・館より:ライトハウス展中止、トークイベントをオンラインで開催(10月) 9月2日(木) 第4回世話人会(オンライン)  ・施設見学会の検討(最終的に中止)  ・館より:トークイベント開催(10月)、郵便の土曜日、翌日配達の中止について 11月4日(木) 第5回世話人会(対面)  ・ボランティア友の会交流会・総会の検討  ・館より:講演会「読書バリアフリー法とボランティア活動」(12月実施)の案内 2022年1月13日 第6回世話人会(オンライン)  ・ボランティア友の会交流会・総会の検討  ・友の会文庫への1万円の寄付を承認  ・館より:点字教科書への取組みについて 2月15日(火) 臨時世話人会(オンライン)  ・3月のボランティア友の会交流会・総会は延期(臨時世話人会を開いて決定) 〔2〕2021年度 会計報告 収入 前期繰越金 288,946 郵便貯金利息 2 合計 288,948 支出 交流会記念講演料 20,000 ガイド体験会経費 1,503 次期繰越金 267,445 合計 288,948 〔3〕2022年度世話人(敬称略、50音順) 留任 池本滋子(対面) 植田美穂子(録音) 大安徹雄(おおやす てつお)(点字)  奥幸子(おく さちこ)(録音) 尾崎一恵(音声解説) 木虎真紀(点字) 田中恵子(録音) 新任 向井民子(対面) 山田理子(電子書籍) 退任 笠松幸彦(かさまつ ゆきひこ)(電子書籍) 南礼子(みなみ れいこ)(対面) ※役割分担は4月の世話人会で決定します。 〔4〕2022年度 活動予定(案)  ・ガイド体験会、施設見学会等  ・友の会交流会・総会   ●全視情協の事務局が館内から近隣ビルに移転  全視情協(特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会)は、全国の点字図書館やボランティア団体など101施設・団体で組織し、サービス・点訳・音訳・電子書籍等の質の向上とサピエの発展を目的に活動しています。  全視情協事務局は、1993年、川越利信元館長が当館に設け、現在は3階総務係の一角に、正井和子事務局長と石川昌宏局員、西井敦子サピエ事務局員の3人が勤務。正井さんは1996年、西井さんは2003年から勤続し、理事長を務めた岩井和彦元館長や竹下現館長をはじめ当館職員とも連携しながら業務を行ってきました。  この全視情協事務局が4月9日、移転・独立することになりました。厚生労働省から全視情協に本格的な補助金が付き、職員も新規採用することになったためです。一つ屋根の下、30年近く勤めて来ただけに寂しくもあり、不便でもありますが、全視情協のさらなる発展を祈って送り出したいと思います。新事務所は徒歩4分の近所で、これからも頻繁に行き来があると思いますので、どうぞよろしくお願いします。  新住所 大阪市西区江戸堀1-10-11 マルイト江戸堀501号(〒550-0002)  電話番号06-6441-1068(これまで通り)  「肥後橋駅」南改札・7番出口から徒歩1分 (写真=全視情協の職員と現事務所(当館3階))   ●報告の頁(8頁)  ◆2021年度音訳ボランティア養成講習会終了   昨年5月に開講した「音訳ボランティア養成講習会(3)」が3月18日に終了し、8人の 方が修了されました。今期はコロナ禍の影響をもろに受けたため、延期やオンラインを交え、講習会(1)から(3)を終えるまで2年を超える長丁場となりました。修了式では、皆さん異口同音に、苦労が大きかった分、音訳の奥深さを知り、これからの音訳活動への意欲が湧いた、と語っていました。修了者の皆さんは以下の通りです(50音順、敬称略)。オンライン開催のため、記念写真の撮影・掲載ができず、申し訳ありませんが、これからのご活躍を期待します。 内野洋子、神谷勉子(かみや やすこ)、久保諄洸(くぼ あつこ)、國分清子(こくぶ きよこ)、 島田悦代、滝野昭子、中島恵子(なかしま けいこ)、西村早斗子(にしむら さとこ)。  ◆第25回視覚障害者ICTサポート講習会開講  当館では、今年度も毎日新聞大阪社会事業団のご助成により、視覚障害当事者を対象にしたICT機器の体験講習会「ICTサロン」を開講します。併せてICT機器の利用をサポートするボランティアの技能向上も図ります。  講習は全10回、5月から来年1月まで月に1〜2回開講予定。iPhone・iPadの操作方法や読み上げソフトを活用したサピエの利用、ネットショッピング等のインターネットの活用方法など多彩なプログラムを予定。詳しい内容は、当館ホームページ(http://www.lighthouse.or.jp/iccb/)に掲載します。  ◆人事異動のおしらせ  当館サービス部機器・用具係(エンジョイ!グッズサロン)では、今春、以下の人事異動を行いました。職員が入れ替わり、しばらくご迷惑をかけるかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。  ◆採用(1月〜3月)  営業=西野知世、石原加奈子  経理=五十川直子  パソコン支援=出垣内素子(もとこ)  ◆退職(3月末)  営業=上見美智子(うえみ みちこ)  経理=宮川尚美  パソコン支援=竹内太星(たいせい)  退職された上見美智子さんは、エンジョイ!グッズサロン草創期の2004年から18年間も勤続し、サービスを支えてくれました。 あゆみ 【3月】 7日 サピエ全面停止(〜28日) 10日 エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は休室(書庫・在庫整理日) 19日 点字考案200年記念講演会(オンライン) 25日 ボランティア友の会世話人会(臨時) 25日・26日 図書貸出休室(サピエ再開準備) 26日 「アミ・ドゥ・ブライユ」読者交流会 31日 エンジョイ!グッズサロン休室(棚卸し) 予定 【4月】 9日 専門講習会テキストデイジー編集コース  全視情協事務局移転 14日 エンジョイ!グッズサロンと図書貸出は休室(書庫・在庫整理日)  ボランティア友の会世話人会  日本ライトハウス新任職員研修(当館) 15日 わろう座映画体験会「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」 16日 オープンデー(館内見学日、要予約) 28日 ボランティア交流会・記念演奏会 29日 全館休館(祝日) 編集後記 ウクライナの国旗は上半分が青色で下半分が黄色です。それは青い空と小麦を象徴し、実り豊かな農業を表しているそうです。今のこの時代を生きていなかったら、もしかしたらウクライナの国旗を覚えたりしなかったかもしれません。ウクライナの花はヒマワリだそうです。日本の国旗の赤い丸は、日の出の太陽を象徴し、日本の花は桜。長く感じた寒さを乗り越えて、今年も咲いてくれました。平和を願わずにはいられない春の訪れですね。(一) ONE BOOK ONE LIFE(ワンブックワンライフ) 2022年4月号  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター(館長 竹下 亘)  住所 大阪市西区江戸堀1-13-2(〒550-0002)     TEL 06-6441-0015 FAX 06-6441-0095     E-mail info@iccb.jp  表紙絵 武部はつ子  発行日 2022年4月1日  定価 1部100円 年間購読料1,000円