日本ライトハウス情報文化センター   「ワンブックワンライフ」2019年5月号   <<表紙イラスト>>  武部はつ子画:母の日に弟が渡したプレゼントの中身はピエロの顔が飛び出てくるビックリ箱!両手を挙げて驚くお母さんを見て、「こらっ、こっちがほんとのプレゼント!!」と本物のプレゼントを渡すお姉ちゃん。    <<目次>>   ●掲示板(1頁)   ●センターの頁(2頁)   ●ボランティアの頁(3頁)   ●感謝報告(4〜7頁、別ファイル)   ●報告の頁(8頁)  以下は本文です。   ●掲示板(1頁) ◆第22回視覚障害者ICTサポート講習会開講  当館では、今年度も毎日新聞大阪社会事業団助成の元、第22回視覚障害者ICTサポート・ボランティア講習会を開講。5月11日(土)の「ICT利用最前線」を皮切りに、利用者と支援者が集うサロン形式で、来年1月まで10回、最先端の機器の紹介や実習を行います。今回のプログラムは、点字ディスプレイやデイジープレイヤー、スマホの基礎や応用、音声解説アプリなど。詳細は当館のホームページで随時ご案内します。 ◆専門音訳講習会「小説の読み方」コース募集中  前号でご紹介した今年度第32回専門講習会(毎日新聞大阪社会事業団共催)の内、専門音訳講習会「小説の読み方」コースはまだ申込受付中です。日時は6月4日(火)と7日(金)の2回、各日10時〜15時開催。定員20人。講師は前田綾子さん。お申し込みは、要項を請求の上、お早めに当館録音製作係(電話06-6441-1017)まで。  なお、前号で専門音訳「古典」コースの開講日を5月25日〜6月29日毎週土曜とお伝えしましたが、都合により5月18日(土)から開講し、6月8日は休ませていただきます。ご了承ください。 ◆「手で読む 心でさわる やさしい点字」出版  多数の貴重な写真、親しみやすいイラスト、分かりやすい説明で点字を総合的に紹介する画期的な絵本が国土社から出版されました。全6巻で、第4巻「点字を支える人びと」には当館の奥野真里職員と点字製作係の紹介など。第6巻「点字を生み出した人びと」には当法人の創業者岩橋武夫の紹介などが載っています。1巻3,500円(税別)。当館3階の「ボランティア友の会文庫」(資料庫)に所蔵し、当館のボランティアには貸し出しますので、ぜひ一度ご覧ください。 ◆チャリティコンサートにご協力ください  6月16日(日)に開催する当法人の第37回チャリティコンサートのチラシを同封しますので、ぜひご覧ください。チケットは当館3階総務係か募金事業部(電話06-6968-1030)までどうぞ。 ◆4月28日(日)〜5月6日(月)は休館  祝日法の規定により9連休となります。大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。 「ガイド体験会」の案内記事を3頁に掲載しました。未体験の方に、ぜひ参加をお勧めします。   <<センターの頁>>(2頁)   ●製作・所蔵、貸出・サピエ利用、対面リーディングで全国に誇る実績 ◆2018年度の事業実績の集計から  当館では毎年4月、前年度の製作・サービスの実績を集計していますが、この程、2018年度(2018年4月〜2019年3月末)の統計がまとまりました。お陰様で、前年度も540人に上るボランティアの皆様のご協力により、大阪をはじめ全国の利用者に多数の図書を製作し、さまざまなサービスを提供することができました。皆様への感謝を込めて、主な実績をご紹介いたします。(館長 竹下 亘) ◆1年間の新しい利用登録者は116人  利用登録者の合計は5,014人(大阪市1,985人、府1,777人、その他1,252人)に達しました。特に注目されるのは、新たに利用登録された方々の数で、1年間で116人(市52人、府58人、その他6人)に上りました。中高年の中途視覚障害者が増える中、当館のサービスの利用者も年々確実に増え続けています。 ◆1年間で1千タイトル以上の図書を製作 ※単位はタイトル数。プライベート製作とは、個人の依頼に応えての個別製作。[ ]内の数字は2017年度。録音の蔵書には、シネマデイジー11タイトル[11]を含む。  点字 蔵書276[245] プライベート製作77[74] 雑誌 30[30] 教科書231[133]  録音 蔵書179[220] プライベート製作60[44] 雑誌148[149] 教科書5[0]  電子 蔵書71[71] プライベート製作19[12] 雑誌なし 教科書11[8]  当館のボランティアが作る図書の製作数は、年間合計1千タイトル以上で、全国でも抜きん出ています。しかも専門書や図表等を含む資料の割合が多いため、さらに高い価値があります。 ◆書庫は2万8千タイトルの図書で満杯 ・館内所蔵数  点字 タイトル数10,181[9,927] 冊数37,034[36,651]  DAISY タイトル数18,300[17,560] 枚・巻数35,233[34,357] ・サピエ図書館の登録タイトル数  点字6,647[6,361] DAISY5,422[5,064] 電子333[301]  当館別館(図書・情報係)の書庫は常に満杯のため、蔵書は印刷・複製可能な図書を中心に毎月整理して、極力増えないように抑えています。一方、サピエ図書館に登録する図書は増え続けています。サピエ図書館全体に占める割合も4%を超え、全国370ヶ所に上る点字図書館や公共図書館、視覚特別支援学校等と、1万6千人を超える個人利用者に直接、利用されています。 ◆郵送貸出の漸減とサピエ利用の促進 郵送借出数(冊・枚・巻) 点字10,036[10,546] DAISY94,826[73,630] 内、図書51,748[54,727] 内、雑誌43,078[18,903] テープ4,495[5,360] 内、図書4,183[4,925] 内、雑誌312[435] ・サピエ図書館からのダウンロード数  点字23,694[30,918] 録音205,237[197,676] 電子3,561[3,988]  年間の郵送貸出数は11万冊・枚・巻と非常に大量ですが、全体的には漸減傾向です(デイジー図書の貸出が急増したのは、雑誌貸出の算出方法を精査し、修正した結果)。一方、サピエ図書館からの図書のダウンロード数は次第に増え、全体の6%に近づいています。これは当館新館開館後の目標でもあり、今後も郵送貸出を維持しつつサピエ利用を促進したいと考えています。 ◆対面リーディングの利用件数は全国1位 対面リーディング 利用件数 788[691] 延時間数 1,574[1,382]  当館の対面リーディングサービスは1979年、「盲人情報文化センター」の開館以来、全国で断然1位の利用数が続いています。対面リーディングとは、迅速・タイムリーに、必要な文字資料の“読み書き”を提供するサービスであり、これも当館のサービスを支える主要な柱です。   <<ボランティアの頁>>(3頁)   ●ボランティア友の会世話人会からのご案内と、館からのお知らせ  ◆ガイド体験会〜サポートの基本の「き」  ボランティア友の会では、世話人会が中心になって年3回の行事を行っていますが、今年度最初の行事「ガイド体験会」が5月に行われます。  今回のガイド体験会は、『見えない・見えにくい人へのサポート 基本の「き」』と題して、「見えない・見えにくいってどんなこと?」から始まり、ガイドやコミュニケーションの方法など、視覚障害者の方と出会った時に役立つ情報や実技を楽しく身につけていただきます。当館でボランティアをされている方は、ぜひ一度ご参加ください。  日時 5月23日(木)13時00分〜15時30分  場所 当館4階会議室、当館周辺(実習)  講師 花田潤子(当館サービス部職員)他  申込 3階総務係(電話06-6441-0015)  申込締切 5月21日(火) ※先着20人で締切  ◆2019年度の新世話人会が始動  3月のボランティア友の会総会で選ばれた新しいメンバーによる初めての世話人会が3月28日開かれました。これから2ヶ月に1回会合を開き、館との情報・意見交換や、年間3回予定されている友の会主催行事の検討・準備などに当たっていただきます。世話人会当日の記念写真を掲載しますので、皆さんの代表としてご支援とご協力をお願いいたします。  前列左から三原佳子(録音、会計)、小泉憲一(点字、書記)、川添美智子(音声解説、代表)、小林弘子(図書・情報、会計監査)。  後列左から池本滋子(対面)、笠松幸彦(電子書籍)、奥幸子(録音)、松谷富子(対面)、鴻上真理(点字)、植田美穂子(録音)。  ◆「警報」発表時の当館休止規定  今年もあっという間に初夏が近づいてきました。この季節になると、昨年6月から9月にかけて相次いだ地震、豪雨、台風の被害が頭をよぎります。今年は平穏に過ぎることを願いますが、念のため、「警報」発表時の当館の休止規定をお伝えしますので、ご確認をお願いします。  当館では、大阪市内に「暴風警報」か「特別警報」が出た場合、以下のように「館内サービス」とボランティア活動を休止します(職員は可能な限り出勤し業務を行います)。  @午前7時現在、大阪市内に暴風警報か特│  別警報が出ている場合=午後1時まで休止  A午前10時現在、出ている場合=全日休止  B午前10時以降に出た場合=出た時点で休止  Cその他、館長が危険と判断した場合は休館することがある。  なお、上記の規定に当てはまらない急な災害が起きた場合は、来館前に当館のホームページをご覧いただくか、電話でお問い合わせ下さるようにお願いします。  http://www.lighthouse.or.jp/iccb/  代表電話06-6441-0015(非常時には可能な限り、留守電で情報を流します)  ◆「ボランティア友の会文庫」をご利用下さい 当館3階の書庫には、2009年の新館開館を記念して、ボランティア友の会から毎年助成をいただいている「ボランティア友の会文庫」を含め、視覚障害者の著書や視覚障害関係の専門書、マニュアルなど1,000冊余りの活字書籍があります。閲覧は3階職員に声をかけて、ご自由にご覧ください。貸出は以下のようにお願いします。  利用時間 火〜土曜日の10時から17時  貸出対象 当館の登録ボランティア(原則)  貸出冊数 お一人3冊まで  貸出期間 貸出日から2週間  貸出方法 3階総務係で、「貸出カード」に氏名と連絡先のご記入をお願いします。   ●報告の頁(8頁)  ◆厚生労働省からサピエサポートを受託  当館では、2010年のサピエ誕生以来、全視情協から「サピエサポートセンター」を受託し、視覚障害者などのサピエ利用を支援してきました。一方、全視情協では、会員の管理事務を行うため当館3階に「サピエ事務局」を置き、西井敦子職員が勤務して来ました。両事業の予算は全視情協の負担でしたが、公的補助が実現し、今年度から両事業が厚労省から当館に委託されることになりました。業務内容はこれまで通りですが、西井職員が全視情協から当法人の職員になるなど、サピエ運営における当館の責任と役割はいや増すことになります。  ◆音訳V養成講習会が合計62人で開講  今年度の音訳ボランティア養成講習会の(1)と(2)各2クラスが4月上旬に開講。受講者は(1)36人、(2)26人で、合計62人に上りました。皆さんの研鑽を期待します。  ◆バリアフリー2019に過去最多21社が出展  4月18〜20日、インテックス大阪で開かれた西日本最大規模の福祉機器展「バリアフリー2019」で、当館は今年も「目の見えない方・見えにくい方の展示コーナー」を開催しました。今回は過去最多の21社が出展。白杖や点字器、音声時計など定番の用具に加え、今注目のメガネ型の情報機器も各種出品され、会場は3日間大賑わいとなりました。点字製作係のボランティアにお手伝いいただいた点字名刺体験コーナーも人気を集め、視覚障害者への理解を広げることができ、意義深い催事となりました。  ◆点字名刺体験コーナーの協力者(敬称略)  生島貞夫 岩本幸子 大安徹雄 木内孝子 木虎真紀 小泉憲一 永藪直子 西田惠美子 林 季子 深尾優子 松本稔子 【訂正】前月4月号4頁のボランティア友の会2018年度活動報告中、次の行事の曜日が誤っていました。お詫びして訂正します。 3月8日(木) ボランティア交流会・総会 5月29日(火) ガイド体験会  あゆみ 【4月】 13日 オープンデー(館内見学日、4人) 16日・17日 音訳V養成講習会(1)(2)開講 17日 見学:エジプト国立図書館関係者 18日〜20日 バリアフリー展(インテックス大阪) 24日 自衛消防訓練  予定 【5月】 9日 ボランティア友の会世話人会 9・10日 専門点訳「点訳のてびき」1回目 11日 ICTサロン開講〜ICT利用最前線    オープンデー(館内見学日、要予約)    アミ・ドゥ・ブライユ読者交流会(東京、奥野、久保田、岡田、稲田) 15日 専門音訳講習会図表コース開講 16日 音訳V養成講習会(3)開講 18日 専門音訳講習会古典コース開講 29・30日 専門点訳「点訳のてびき」2回目 31日 わろう座映画会「バースデーカード」 編集後記 5月の第2日曜日は母の日。母の日と言えばカーネーションですが、花言葉の「愛」は色によって色々かわります。赤は母の愛、熱烈な愛。ピンクは感謝、温かい心。クールなお母さんには紫色、花言葉は誇り、気品です。黄色は軽蔑、嫉妬などネガティブなので避けた方がいいそうです。ただし、お母さんが黄色が好きということであればいいようです。白色は尊敬、純潔の愛、亡き母へ贈るそうですが、今年の母の日には、天国の母にピンク色のカーネーションを贈ろうと思います。(い) ONE BOOK ONE LIFE(ワンブックワンライフ) 2019年5月号  発行 社会福祉法人日本ライトハウス 情報文化センター(館長 竹下 亘)  住所 大阪市西区江戸堀1-13-2(〒550-0002)     TEL 06-6441-0015 FAX 06-6441-0095     E-mail info@iccb.jp 表紙絵 武部はつ子 発行日 2019年5月1日 定価 1部100円 年間購読料1,000円