「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2020年8・9月号(第48巻第8号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話(火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他(総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  1.ひごばしニュース  ◆サービス部の受付日時について  新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、図書貸出、用具・機器の購入、個人講習等、サービス部の受付日時は、当分の間、火曜日から土曜日の10時から15時までとさせていただきます。  また、当館5階サービス部へのご来室は、3密を避けるため事前予約をお願いします。ご来館の際は、出発前の検温、マスク着用、入館時の手洗いの励行をお願いします。5階サービスフロアのエレベータは止めていますので、まず3階総務係へお出で下さい。  ◆8月・9月の休業について  8月9日(日)から17日(月)=夏期休業(3階総務係と4階会議室は11日(火)、12日(水)開室)。  9月10日(第2木曜)=書庫・在庫整理日のため、5Fサービスフロアと図書貸出は休業。  9月22日(火・祝日)=全館休館。  9月23日(水)=5Fサービスフロアと図書貸出は休業(21日月曜指定祝日の振替)  ◆新企画〜オンラインによる「日本ライトハウス展2020」を開催  西日本最大の視覚障害者用具・機器展「日本ライトハウス展〜全国ロービジョンフェア2020」(読売光と愛の事業団共催)を、今年はウィズコロナに対応して、オンラインで開催します。オンラインとは、インターネットを活用することで、動画を閲覧できるYouTube(ユーチューブ)と、多数の参加者がインターネット上で集えるZoom(ズーム)ミーティングを活用して実施します。なお、インターネットを閲覧できないかたへのサポート企画も実施予定です。  【特徴1】YouTubeで30社約60点の製品を紹介。1社15分程度の動画を10月1日から来年3月末まで公開します。  出展者と主な出展品は以下の通り。詳細は、9月下旬発行の「ガイドブック」でご確認下さい。  ●視覚障害者用具=インテック(ボイス電波腕時計、ボイスタイマー)、京都ライトハウス(ドット・テイラー)、Raise the Flag.(レイズザフラッグ:みずいろクリップ)、パナソニック(テレビ、BDレコーダー)、その他1社の予定  ●白杖・歩行補助具=大阪市立大学(車輪付き杖型ガイドナビ Guide Cane)、キザキ(白杖)、KOSUGE(コスゲ:MyCaneU、エンジェルアイスマートリーダー)、錦城護謨(キンジョウゴム:歩導くんガイドウェイ)、ほりき工房(スマートソナー)  ●点字関連=欧文印刷(点字・触知図印刷)、カトレア・サービス(アーチBP−S)、ケージーエス(ブレイルメモスマート Air16)、日本テレソフト(DOG-Multi Super V2、音声読書器 Smart Reader HD)  ●デイジー関連=サイパック(ボイスオブデイジー、しゃべる教科書)、シナノケンシ(プレクストークPTR3、リンクポケット)  ●拡大読書器・視覚補助具=インサイト(トパーズ HDアドバンス、音声読書器オムニリーダー)、QDレーザ(レティッサDisplayU、レティッサメディカル)、システムギアビジョン(ズーマックススノー12、コンパクト10)、東海光学(遮光眼鏡ビューナル、ヴェルジネby STG)、HOYA(ホーヤ:MW10HiKARI)  ●スマホ関連=コネクトドット(ものタグアプリ)、Do itプランニング(アイアイサポーター2)、MDSiサポート(スマホアプリ)  ●パソコンソフト=エクストラ(ZoomText2020+リーダー、点字音声情報端末ブレイルセンスポラリスミニ)、高知システム開発(PC-Talker Neo Plus、MyBook5)  ●OCR機器=アイフレンズ(とうくんライト、点字タイプライター・テラタイプ)、アメディア(快速よむべえ一体モデル)、日本ライトハウス(オーカムマイアイ2)  ●その他=リモートアシスト(遠隔支援カメラシステム)  【特徴2】Zoom(ズーム)ミーティングで「トークイベント〜どこまで言っても良いん会」を開催。  30社を5グループ・5回に分け、11月1日(日)と3日(火・祝日)に利用者と出展者を結んで自由な意見交換を行います。定員は各回100人。Zoomミーティングに参加されないかたもYouTubeライブの実況中継をご覧いただけます。  【特徴3】「ガイドブック」を無償提供。  YouTubeとZoomの使い方は9月下旬発行の「ガイドブック」でご説明します。Zoomミーティングの参加方法は「ガイドブック」と本誌10月号でご紹介します。「ガイドブック」は点字版、音声デイジー版、大きめの活字版、Eメール版があります。部数に限りがありますので、お申し込みはお一人2種類まで、各1部まででお願いいたします。  お問い合わせ、「ガイドブック」の申込みは、電話06−6441−0039のサービス部かEメール info@iccb.jpまでどうぞ。  ◆サービス部の岡田弥(おかだ あまね)部長が逝去  当館サービス部の岡田弥(おかだ あまね)部長が7月2日(木)午前7時30分頃、大阪市都島区の国道1号で酒気帯び運転のクレーン車に巻き込まれ、救急搬送されましたが、市内の病院で亡くなりました。まだ56歳。コロナ対策のため、奈良市の自宅からたまたまバイク通勤中の事故で、残念な限りです。  岡田さんは、学生時代の点訳活動や児童心理の研究をきっかけに、1992年、日本ライトハウス視覚障害リハビリテーションセンターに入職。点字訓練の他、率先して視覚障害者のパソコン利用を広め、1997年から当館のパソコンサポートボランティア講習会の講師を務めた後、2001年、サービス部の前身である「エンジョイ!グッズサロン」の室長として当館に異動。視覚障害者用具や便利グッズの紹介、IT機器の利用支援、近隣地域への出張展示、眼科医との連携によるロービジョン相談等、次々にさまざまな活動を展開してきました。  岡田さんは、優れた知性と能力を持ちながら、まったく気取りがなく、誰にでもフレンドリーでした。そして、組織や仕事の枠を越えて、夜も休日も、視覚障害者や支援者と一緒にさまざまな活動をすることを楽しみとしていました。視覚障害リハビリテーション協会や、きんきビジョンサポートなど、岡田さんがかなめの役割を果たした団体や活動、岡田さんを慕う人は数えきれず、突然の訃報に、全国から悲痛と追悼の声が届きました。  当館の職員も、かけがえのない存在を失い、非常な悲しみと喪失感に包まれています。岡田さんの抜けた穴を埋めることは不可能ですが、岡田さんの遺志を継いで、当館のサービスの継続・発展に努力して参りますので、利用者の皆様のお力添えをお願い申し上げます。(館長 竹下亘)  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。ご来館ご希望のかたは、事前予約をお願いします。  (1)商品情報  ◆据置型拡大読書器「メゾ・フォーカス24」  折り畳むことができる省スペース設計の拡大読書器です。発売元はシステムギアビジョン。フルHDカメラ搭載。24インチの大画面、高コントラストで読み書きに最適です。  拡大率は約3から34倍。画像はカラー・白黒・白黒反転などお好みの色の組み合わせから選択可能です。ライン・マスキング機能付き。取扱説明書は墨字です。デモ機もあります。体験ご希望のかたはお電話でご予約下さい。価格226,000円(非課税)。  ◆音声拡大読書器「omniReader(オムニリーダー)」  10インチのディスプレイ一体型で、OCR機能と拡大機能の付いた音声拡大読書器です。発売元はインサイト。簡単な操作で印刷物をOCR機能で読み取り、読み上げます。また、拡大読書器機能で文書拡大表示や色の切り替えも可能です。  箱などの立体の拡大表示、文字の入力時の拡大にも利用可能です。取扱説明書は墨字です。デモ機もあります。体験ご希望のかたはお電話でご予約下さい。価格198,000円(非課税)。  ◆書籍「理科点字記号解説2019年版」  理科点字に関する点字表記の解説書です。当館では墨字版のみの販売です。発行は日本点字委員会。価格1,430円(税込)。  ◆「音声付き電子体温計」入荷待ちのお知らせ  先般よりご案内しております音声付き電子体温計「MC−174Vけんおんくん」(発売元=オムロン)は引き続き、入荷待ちとなっています。ご迷惑をおかけしますが、ご了承下さい。  ◆販売終了のお知らせ  携帯型拡大読書器「パングー5.5HD」と「アイビュー4.3」(発売元=ラビット)は販売終了となりました。ご了承下さい。  (2)講習会・体験会情報  参加ご希望のかたは、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り無料です。  ◆8月のICTサロン〜Zoom(ズーム)ミーティング・ホスト操作説明会  8月1日と21日開催のICTサロン〜Zoomミーティング説明会は、参加するための体験会ですが、今回はZoomミーティングをホストとして開催するための操作説明会を行います。  パソコンを使用してZoomミーティングを開催し、参加者を招待する方法やミーティング中のホストとしての操作方法を紹介します。参加ご希望のかたは、講習会で使用するパソコンとパソコンで使用できるマイク付きイヤホンをご持参下さい。  日時 8月29日(土)10時から12時30分、13時30分から16時の2回  場所 当館4階 会議室  定員 各回5人(先着順)  ◆9月のICTサロン〜Zoom(ズーム)ミーティング・オンライン交流体験会  今回は、ご自宅からZoomミーティングでご参加いただき、オンラインで交流を体験していただきます。大勢の集まりを控えなければならないこのご時世、ステイホームで参加者同士のコミュニケーションを楽しんでみませんか。  当日ご自宅で使用するパソコンやiPhone、Zoomミーティングに参加するための環境は、各自でご準備下さい。参加したいけれど、環境が整っているか不安というかたはサービス部までご相談下さい。  なお、参加者には、ミーティングの参加に必要な情報をお送りしますので、メールアドレスをお伺いします。  日時 9月19日(土)13時30分から16時  定員 20人(先着順)  なお、5月23日(土)に開催を予定していたところ、緊急事態宣言で中止となったICTサロンを9月26日(土)に開催することになりました。既に定員に達しているため、受付は終了していますので、ご了承下さい。  ◆パソコンや電子機器の操作方法の個人講習について  サービスフロアでは、視覚障害スタッフによるパソコンやiPhone、iPadなど情報機器の操作方法の個人講習を6月から再開しました。予約制で料金は90分2,000円です。音声ソフトの使いかたがわからない、iPhone、iPadの機能を知りたいなど、素朴な疑問にもお答えします。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。  なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、しばらくは講習時間を短縮し、おひとり1日1コマ(90分)の受講でお願いしています。ご理解くださいますようお願いいたします。  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「盲導犬」  今月号では、「私は盲導犬イエラ」や「盲導犬クイールの一生」、「〈刑務所〉で盲導犬を育てる」など盲導犬の物語を20タイトル集めました。目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆対面リーディングサービスのご依頼について  ウイルス感染予防のため、対面リーディングサービスを長期間、休止して申し訳ございません。目下、3密を避けながら対面リーディングを再開する方策を検討中ですが、当面、書類や郵便物の確認など急を要するご用件は、職員がお応えしますので、ご遠慮なくお申し込み下さい。なお、1回30分以内でお願いいたします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、9月25日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。今回は沼尻竜典(ぬまじり りゅうすけ)の指揮で、マーラーの交響曲「大地の歌」、三善晃(みよし あきら)の交響詩「連?富士(れんとうふじ)」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、8月18日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(8月22日の予定)をもって代えさせていただきます。  ◆安田知博(やすだ ともひろ)さんが熊本豪雨チャリティコンサートを開催  「安田知博(やすだ ともひろ)尺八コンサート〜出会い、絆、そして未来へ、豪雨被災地にエールを!」が9月5日(土)午前11時30分から13時と、14時30分から16時の2回、大阪府島本町のふれあいセンター・ケリヤホールで開かれます。  安田さんのほか、ソプラノの澤田理絵(さわだ りえ)さんも出演し、尺八古典曲、熊本県球磨川流域の民謡、古関裕而作品、朗読とピアノでつづる物語、などを演奏。完全予約制で、観覧料2千円。  コンサートの収益の一部は京都熊本県人会を通して、球磨川流域など豪雨被災地に義援金として寄付。定員300人のホールを最大78人で使うなど、感染対策も徹底します。  お申込み・お問い合わせは安田知博さん  Eメール  yasudatomohiro@gmail.com  電話 090−1081−4805までどうぞ。  ◆関西電力からのご案内  いつもご愛顧いただきありがとうございます。さて、近頃、関西電力を装い、コロナウイルス感染症を理由に、個人情報を聞き出そうとする事象等が発生しております。十分にご注意いただきますようお願いいたします。