LINEのスマートスピーカー「LINE Clova Friends」と設定アプリ「Clova Friends」の使い方 (iPhoneのVoiceOver環境で) 執筆者: 品川 博之 Email: voice-of-i@outlook.jp Twitter: @voice_of_i https://twitter.com/voice_of_i 製作完了日 2019年1月6日 項目の先頭には■(くろしかくの記号)を付記しています。 文字検索などを利用しながら閲覧ください。 目次の始まりには「はじまり」を、目次の終わりには「おわり」と記しています。 目次を読むのが面倒な人は、「目次 おわり」にジャンプして読み進めてください。 ----------目次 はじまり----------< ■はじめに ■お願い ■この説明書を気に入って下さった方へ ■チャプター1 LINE ClovaアプリをVoiceOverで操作する時の注意点 ■チャプター2 Clova Friendsの製品仕様 ■チャプター3 本体の形状とボタンの位置 ■チャプター4 初期設定 ■チャプター5 Clova Friends本体の設定をする ■5-1 LINEのメッセージやり取りや無料通話をするための設定 ■5-1-1 無料通話 ■5-1-2 LINEメッセージの送受信をするための利用登録 ■5-1-3 LINEメッセージの設定 ■5-1-4 声を登録する ■5-2 ウェイクワードを変更する ■5-3 マイクが聞き取りモードになった時の効果音の設定 ■チャプター6 その他の設定 ■チャプター7 便利な翻訳機能 ■チャプター8 Bluetoothスピーカーとして利用する ■チャプター9 スキルを利用する ■チャプター10 童話や小説を朗読させてみよう ■チャプター11 LINE MUSICを楽しむ ■チャプター12 LINE MUSICの無料チケットの登録手続き ■チャプター13 LINE MUSICの有料プランを終了する方法 ■チャプター14 関連情報 ----------目次 おわり---------- ■はじめに LINEが発売しているスマートスピーカーのLINE Clova Friendsと、それを制御するLINE Clovaアプリについて紹介します。 iPhone XS, iOS 12のVoiceOver環境で読み上げ操作を確認しています。 LINE Clova Friendsのスマートスピーカーは、スピーカーで音を出力させるだけでなく、搭載されているマイクにより声を入力することができます。 Wi-Fi、無線LAN経由でインターネットに接続させることにより、Clovaのサービスを利用できます。 利用するために必要なものは、 1. LINEのアカウント。 2. Wi-Fi、無線LANの環境。 インターネットにアクセスするために必要です。 3. iOSかAndroidの端末。 スピーカーの初期設定やカスタマイズを行うために専用アプリを用います。 声で支持すると声で応答してくれるAIアシスタント、そんな機能を使えるスマートスピーカーは2017年の秋から日本でも発売されるようになりました。 LINE株式会社から発売されているスピーカーは、Clovaという名前のAIアシスタントを利用できます。 サイズの異なるスピーカーが発売されており、円筒形のClova WAVE、LINEキャラクターのデザインを採用したClova Friends、2018年5月にはClova Friends miniが登場しました。 ClovaのAIアシスタントは車載システムやディスプレイ付き端末、サードパーティを含めたワイヤレスイヤホンでも利用可能になる予定だとアナウンスされています。 どんなことができるスピーカーかというと、 時刻や天気を教えてくれたり、ラジコでエリア内のラジオをかけてくれます。 LINEの友だちとメッセージのやり取りをしたり、通話ができるというのは、使い方によってはとても重宝することでしょう。 台所仕事で手を離せない時、あるいは、手に障害がありボタン操作が難しい人にとっては、とても役に立つ存在になります。 Clova Friendsの特徴は、 ・LINE通話ができる。 ・バッテリーで動作する。 ・オプション品のClova Friends Dockを利用することで赤外線リモコン機能を使える。 Clova Friends | LINE Clova公式サイト https://clova.line.me/clova-friends/ 公式サイトや楽天ブック巣、家電量販店などで販売されていますが、不定期にキャンペーンを行っているので、注目しておくとリーズナブルな価格で購入できるかもしれません。 使い方は、「クローバ」のウェイクワードにつづけて、操作してほしいことをマイクに向かって話しかけます。 その音声を認識して、リクエストした操作を実行してくれるという仕組みです。 iOSであれば「Hey Siri」がウェイクワードとして使われていますね。 基本的には声で話しかけて、声で答えてくれるというシステムなので、画面の見えないユーザにとっては都合がよいといえるでしょう。 Clova Friendsをセットアップしたり設定を変更するには、専用のLINE Clovaアプリを使う必要があります。 App名: LINE Clova、デベロッパ: LINE Corporation https://itunes.apple.com/jp/app/line-clova/id1264480038?mt=8 ______________________________________ ■お願い LINEのAIアシスタントClovaで操作できることは増え続けています。 また、スピーカーを設定するためのアプリのバージョンアップは早いペースで行なわれています。 そのためにアプリのレイアウトやボタンの場所が変わってしまうことは多々あります。 ここで紹介している内容に違いが生じるかもしれませんので、ご承知おきください。 また、ここで紹介している内容はブログでも公開しています。 スマートスピーカー「LINE Clova Friends」と設定アプリ「Clova Friends」の使い方 (iPhoneのVoiceOver環境で): しゃべってなんぼ! スマートスピーカーでAIある暮らしを http://voicei-ai.seesaa.net/article/462887895.html?1542964760 ______________________________________ ■この説明書を気に入って下さった方へ この説明書は視覚障害を持つ筆者がまとめたものですが、iOS VoiceOver環境でのアプリの使い方には工夫がいるので、ここに公開することにしました。 この説明書が視覚障害ユーザーはもちろんのこと、サポートする人たちにとっても参考になればうれしく思います。 ところで、筆者は視覚障害者や読書み困難のある人向けのインターネット図書館サービスである『サピエ』を応援しています。 朗読図書や点字図書の製作、それら書籍の貸し出しが行われています。 その運営費は寄付金や関連団体からの資金でまかなわれています。 しかし、必死のパッチで運営されている状況のようです。 この説明書が役に立ったと感じて下さって、もし貴方が経済的に余裕があれば、サピエを応援していただけるとありがたいです。 サピエとは https://www.sapie.or.jp/sapie.shtml 全視情協:全視情協とは - ご寄付のお願い http://www.naiiv.net/about/?20160221 ______________________________________ ■チャプター1 LINE ClovaアプリをVoiceOverで操作する時の注意点 Clovaのスマートスピーカーを初期設定したりカスタマイズを行うには、iOSデバイス側でLINE Clovaアプリを利用する必要があります。 LINE Clovaアプリは、VoiceOverで読み上げ操作できるものの、ボタンには適切な名前が付けられていないので、使いやすいとは言えません。 Labelとだけ読み上げられる項目がたくさんあります。 もっとも困るのは、初期設定時にWi-Fiネットワーク名を探しにくいことです。 また、項目移動するための1本指の右スワイプや左スワイプでは、アイコンをフォーカスできない場面があります。 そのような時は画面に着けたままの指を滑らせながら、項目を見つける必要があります。 設定メニューの画面から一つ前の画面やトップ画面に戻る時、VoiceOver環境では操作できないことがあります。 その場合は、アップスイッチャーからアプリを閉じて、再び開く必要があります。 Clova Friends本体は、ボタンを押すとビープ音や効果音が鳴ったり、音声ガイドで操作を案内してくれるなど、親切な設計になっています。 一報で、LINE ClovaアプリがVoiceOverの読み上げ操作を考慮していないデザインになっているのが残念です。 ______________________________________ ■チャプター2 Clova Friendsの製品仕様 製品仕様 | サポート | Clova公式サイト https://clova.line.me/support/help/search/?contents=20007108 商品名 Clova Friends モデル NL-S100JP (Brown) NL-S110JP (Sally) 電源 5V / 2A サイズ 約 72 x 72 x 170.3mm (Brown) 約 72 x 72 x 166mm (Sally) 重量 378g スピーカー 10W Class D Amp 45mm Full Range 60x45mm Passive Radiator マイクの数 2 同梱物 本体専用ACアダプター 専用ケーブル(USB Type-C) クイックスタートガイド兼品質保証書 ワイヤレス 802.11 a/b/g/n (2.4GHz, 5GHz) Bluetooth 4.2 バッテリー 2,850mAh / 3.78V メモリ RAM 1GB(x32) LPDDR3 8GB Internal storage eMMC(x8) Flash 環境条件 推奨温度:5℃~35℃ 許容温度:0℃~40℃ 対応言語 日本語 ______________________________________ ■チャプター3 本体の形状とボタンの位置 円筒形の本体は、片手で持てるぐらいのサイズと重さです。 Brown、ブラウンは熊をモチーフにしたデザインなのですが、口と耳は触って識別できるようになっています。 サリーでは、くちばしの部分が触って識別できます。 ボディーの下半分はザラザラとした編み目になっており、ここが360度スピーカーとなっています。 ブラウンの二つの耳はマイクです。 口やくちばしが前を向くように本体を置くと、 本体の背面で底面近くには電源コネクタがあります。 USB Type-Cケーブルを接続できるようになっています。 ボタン類は六つあります。 それぞれのボタンは押した時にビープ音がなったり、長押しした時に音声で説明してくれるなど、とてもわかりやすく設計されています。 「電源ボタン」 本体の底面中央に丸いボタンがあります。 3秒長押しすることで、電源のオンとオフ。 10秒長押しで再起動します。 1回クリックすると、スリープモードのオンとオフが切り替わります。 「口」 ブラウンでは口、サリーではくちばしがボタンになっています。 1回クリックすると、音楽の再生と停止、スタンバイの役割をします。 1秒ほど長押しすると、ウェイクワードを言わなくても、声で支持できるモードになります。 「背中のボタン」 縦に四つ並んでおり、上から ・マイクミュートとWi-Fi設定ボタン ・Bluetoothペアリングボタン ・音量アップ ・音量ダウン マイクのミュート&Wi-Fi設定ボタンは、1回クリックするごとにマイクのミュートのオンとオフが切り替わります。 ビープ音が鳴ります。低めの音はミュートがオンになった状態、高めの音はミュートがオフになって、声でリクエストできる状態です。 6秒以上長押しすると、Wi-Fiの再設定。 Bluetoothペアリングボタンは、3秒以上長押しすると、Bluetoothのペアリングモードに入ります。 それぞれの音量ボタンを押すとビープ音が鳴ります。 音量アップボタンには突起が付いているので、手で触って確認できます。 それら四つのボタンの右横には、シリアルナンバーの書かれたシールが貼り付けられています。 ______________________________________ ■チャプター4 初期設定 Clova Friends】初期設定のやり方 : LINE Clova公式ブログ http://clova-blog.line.me/ja/archives/5582981.html 電源ボタンを押すか、あるいは電源コネクタにACアダプタからのケーブルを差し込むと、電源がオンになります。 効果音とともに音声ガイドで「スマートフォンアプリで設定してください」という案内が流れます。 大気中は効果音が流れ続けます。 iPhone側でLINE Clovaアプリを開きます。 この時、iPhoneのBluetoothはオンになっている必要があります。 1. 通知を許可するかどうかの問い合わせが表示されます。 2. すでにLINEアプリを使用している場合は「ログイン」ボタンを実行して、次に進みます。 3. 「同意する」ボタンを実行します。 4. 次の項目が表示されています。 VoiceOverユーザのためには分かりやすいテキストラベルが着けられていません。 ・Logo ・TopHomeMusic ・deviceIcon ・TopHomeSetting ・Label ・スキルストア ・CardMore 「deviceIcon」の箇所を実行します。 5. ペアリングできる製品が見つかると、 「Brownが見つかりました」ボタン のように表示されます。 このボタンを実行して、次に進みます。 環境によってはこの画面は表示されず、次で説明するWi-Fiネットワークへの接続画面に切り替わるかもしれません。 6. 次の画面が表示されても何も操作せずにしばらく待ってみます。 すると、Wi-Fiネットワークに接続するための画面に切り替わります。 ここではネットワーク名が一覧表示されているわけではなく、自動的に一つのネットワーク名が選ばれた状態になっており、パスワード入力の画面になっています。 自分が接続したいネットワーク名が表示されていれば、パスワードを入力して「接続」ボタンを実行します。 もし他のネットワークに接続する場合は、表示されているネットワーク名の箇所を実行します。 すると、利用可能なWi-Fiネットワークのリストが表示されます。 7. Wi-Fiネットワークの名前が一覧表示されていますが、VoiceOverでは読み上げてくれません。 「Connect_34」と読み上げられる箇所を実行すると、ネットワーク名が表示され、パスワードを入力する画面に切り替わります。 もし画面を見てもらえる人がいれば、目的のWi-Fiネットワーク名を簡単に選ぶことができるでしょう。 画面の見えないユーザが独力で行うには、「Connect_34」を順番に実行して、ネットワーク名を表示させ、目的のネットワーク名を探すことになります。 パスワードを入力して、「接続」ボタンを実行します。 接続が完了すると、音声ガイドで案内されます。 この時、接続されるまでの間に流れていた音楽は停止します。 8. 「Find Again」の箇所を実行します。 9. 呼び名を変更するかどうかの問い合わせが表示されます。 Clovaへ呼びかけるウェイクワードは五つ用意されていますが、後で設定することもできるので、ここでは「後で」ボタンを実行して先に進みましょう。 10. アプリの画面には説明が表示されます。 案内文は5ページに分かれて表示されます。 「次へ」ボタンを実行して、最後のページに進んでください。 最後のページで「次へ」ボタンを実行します。 あるいは「スキップ」ボタンを実行することもできます。 11. 位置情報の利用を許可するかどうかの確認メッセージが表示されます。 案内に沿って操作を続けます。 12. LINEでメッセージ送信と通話をするためのアカウントを選ぶ必要があります。 本人のアカウントかClova専用アカウントか、どちらかを指定します。 「設定する」ボタンを実行して先に進みます。 13. 本人のLINEアカウントか、Clova専用のアカウントのどちらかを選びます。 ここでは本人のLINEアカウントを選んでみます。 自分の名前の箇所を実行しましょう。 問い合わせが表示されるので、「許可する」ボタンを実行します。 14. Letter Sealingをオフにしてくださいという案内が表示されます。 「オフにする」ボタンを実行します。 つづいて、利用するアカウントを選ぶ画面が再び表示されれば、自分の名前の箇所を実行します。 問い合わせが表示されるので、「許可する」ボタンを実行します。 15. LINEアカウントの利用設定が完了すると、Clova Friends本体から音声で案内されます。 16. メッセージ送信や通話を発信する相手は、呼び名を登録する必要があります。 友だちの名前が一覧表示されているので、呼び名を登録したい相手の名前の箇所を実行します。 オンスクリーン・キーボードが表示されるので、呼び名を文字入力して完了ボタンを実行します。 すると、トークできる友だち一覧の画面に切り替わります。 さらに追加したい場合は、「友だち追加」の箇所を実行して、友だちの一覧表示の画面に切り替えて、呼び名を登録します。 後から友だちの呼び名を登録することもできます。 VoiceOver環境では、この画面から先に進んだり、一つ前に戻ることはできません。 アップスイッチャーからLINE Clovaアプリを閉じてください。 初期設定が完了すると、声でリクエストできるようになります。 たとえば、 「クローバ」と呼びかけた後で、ポンという合図の音がします。 その音の後に、頼みたいことを伝えます。 クローバという呼び名を認識すると、マイクで録音するモードに入るわけです。 たとえば、 「今何時?」 「今日の天気は?」 「ラジオでFM COCOLOをかけて」 などです。 ただし、LINE Clova Friendsはクローバと呼びかけても反応しないことが多々あります。 これはマイクによる集音の制度が低いからだと言われています。 そんな時は声でリクエストする代わりに、Clova Friends本体の口やくちばしのボタンを1秒ほど押して、声を聞いてもらうモードに入った方がストレスはないという印象です。 ボタンを長押しした時にもポンという合図の音が聞こえます。 ______________________________________ ■チャプター5 Clova Friends本体の設定をする アプリの画面左上端に「logo2」と表示されていれば、Clova本体の設定メニューが表示されている状態です。 もし「logo」と表示されていれば、 「deviceIcon」ボタンを実行してください。 「Label」という項目がずらりと並んでいますが、適切なテキストラベルが割り当てられていないためです。 VoiceOver機能のカスタムラベルの割り当てを利用して、適切な名前を付けておくとよいでしょう。 カスタムラベルの割り当てをするためのジェスチャーは、2本指のダブルタップ&ホールドです。 画面の左上端から1本指の右スワイプでアイコンを移動していくと、次のように項目が並んでいます。 Labelの項目には、筆者が適当に割り当てたカスタムラベルの名前を付記しています。 使用目的のわからなかった項目はそのままLabelとだけ記述しました。 数字は画面の上端から右スワイプした時の値です。 ・1 logo2ボタン ・2 topMusicGボタン ・3 deviceIconHighlightedボタン ・4 topSettingGボタン ・5 WAVE ・6 btnDropWaveSelectボタン ・7 Label ・8 Label Wi-Fi設定 ・9 Label Bluetooth設定 ・10 Label 呼び名 ・11 Label LINE設定 ・12 Label カレンダー設定 ・13 Label アラーム・タイマー設定 ・14 Label 位置情報 ・15 Label お休みモード設定 ・16 Label 音質設定 ・17 Label アイテム 声の登録 ・18 音量調整のスライダー ・19 Label デバイス情報 ・20 Label 設定の初期化 ・21 Label デバイスとの接続を解除 ・22 Label 新しいデバイスを追加 ・23 Label ヘルプ カスタマイズしたい項目を実行して操作します。 前の画面、アプリのトップ画面に戻れない場合は、LINE Clovaアプリをアップスイッチャーから閉じて、再び開いて操作してください。 ______________________________________ ■5-1 LINEのメッセージやり取りや無料通話をするための設定 VoiceOverでは「Label」としか読み上げられませんが、先ほどの画面に並んでいる項目の名前を参考にして、「LINE設定」の箇所を実行してみてください。 「通貨」という言葉から読み上げられる項目が二つ表示されています。 たとえば、 「通貨, Account Name使用すること」 このように読み上げられると、無料通話やメッセージの送受信設定が完了していることを意味します。 「通貨, 私のLINEアカウントに友だちと LINE電話で話してみてください。 使用すること」 このように読み上げられると、無料通話やメッセージの送受信をするために利用登録の必要があることを意味します。 Clova FriendsでのLINE通話について、しばらくの間は発信する操作だけに対応していましたが、2018年2月13日に本体のファームウェアがアップデートされたことにより、通話の着信・応答もできるようになりました。 【Clova Friends】LINE無料通話ができるようになりました!(2018.02.13更新) : Clova公式ブログ http://clova-blog.line.me/ja/archives/5597983.html ______________________________________ ■5-1-1 無料通話 一つ目の「通貨」の項目は、無料通話の関連設定ができます。 この箇所を実行すると、利用登録、利用解除、友だちの呼び名を設定できる画面に切り替 わります。 友だちへの通話を発信するには、自分のLINEアカウントに登録されている友だちに呼び名を着ける必要があります。 「友だち設定」の箇所を実行して、呼び名を登録します。 初期設定で行った手順と同じです。 たとえば、 「クローバ おとうさんに通話」 と声でリクエストすると、通話を発信してくれます。 「クローバ 電話を切って」 などと声でリクエストすると、通話を切断します。 あるいは、Clova Friendsの口やくちばしボタンを押しても通話は終了します。 通話がかかってきた時、着信メロディーが流れて、 「おかあさんから電話です」 と声でも教えてくれます。 iPhoneにLINEアプリが入っていて、Clova Friendsはそれと同じアカウントでログインしている場合、着信があると二つのデバイスから着信メロディーが流れます。 どちらか好きな方で応答すればよいわけです。 さて、通話に応答する呼びかけ方ですが、 「クローバ 電話をとって」 とリクエストします。 着信メロディーが鳴っている間、Clova Friends本体の口やくちばしボタンを押すと、着信音を消すことができます。 通話を切断する時は、 「クローバ 電話を切って」 などと声でリクエストします。 あるいは、Clova Friendsの口やくちばしボタンを押しても通話は終了します。 ______________________________________ ■5-1-2 LINEメッセージの送受信をするための利用登録 二つ目の「通貨」の項目は、メッセージのやり取りをするための設定をします。 LINE設定の画面で二つ目の「通貨」と読み上げられる項目を実行すると、メッセージの送受信設定の画面に切り替わります。 発売当初はClova専用アカウントを作成する必要がありましたが、2018年12月かのアップデートで、本人のLINEアカウントからのメッセージ送受信ができるようになりました。 複数人でClova Friends本体を使用している場合には、自分のLINEアカウント宛に届いたメッセージが聞き取られてしまうかもしれません。 それを防ぐためにユーザの声を登録する機能が用意されています。 ______________________________________ ■5-1-3 LINEメッセージの設定 Clova本体の設定項目が並ぶ画面の中で、「LINE設定」の項目を実行します。 「通貨」という言葉から読み上げられる項目が二つ表示されています。 二つ目の「通貨」の項目は、メッセージのやり取りをするための設定をします。 先ほど利用登録をしたので、 「通貨, Account Name使用すること」 このように読み上げられています。 この二つ目の「通貨」の箇所を実行します。 1. 画面には「switchOff」ボタンが二つ表示されていることを確認してください。 もし一つしか表示されていなければ、メッセージ送受信の利用がオフになっていることを意味します。 「switchOff」ボタンを実行して利用可能な状態にしましょう。 VoiceOverの読み上げでは、スイッチがオンなのかオフなのかを判別することはできません。 2. 二つ目の「switchOff」を実行すると、通知関連の項目を表示します。 3. 「アカウント選択」の箇所を実行すると、利用するLINEアカウントは本人かClova専用アカウントかのどちらかを指定できます。 4. 「友達設定」の箇所を実行すると、友達に呼び名を設定する画面が表示されます。 呼び名を登録した人には、Clovaを利用してメッセージの送信ができるようになります。 たとえば、 「クローバ メッセージを送信」 「クローバ ジェシカさにメッセージを送信」 などと声でリクエストします。 届いたメッセージを読み上げてもらうには、 「クローバ メッセージを読んで」 などとリクエストします。 メッセージが届くと、Clova本体からは音とランプの色で通知されます。 通知方法の設定の項目で変更できます。 送信できるメッセージは短文のみだと考えておいた方がよさそうです。 長居文章を音声で伝えようとすると、途中で録音モードが中断され、途中までのメッセージを送信するかどうか、いちいち問い合わせてきます。 ______________________________________ ■5-1-4 声を登録する 本人のLINEアカウントでメッセージの送受信をしている場合、他の人が呼びかけることでメッセージの内容が読み上げられてしまうかもしれません。 それを防ぐために自分の声を登録し、自分の声でリクエストしたときのみメッセージを読み上げさせることができます。 ただし、似たような声の人がリクエストしたときには反応してしまうかもしれないので、気を付けておく必要があります。 Clova本体の設定メニューの中から声を登録する箇所を実行します。 LINE設定のメニューからも声の登録をすることができます。 「声の登録」ボタンを実行します。 画面の指示にしたがって登録作業を進めてください。 Clova Friendsに向かって何度か「ねぇ クローバ」と話しかける作業です。 なお、声認証を利用するためには、Clovaへのウェイクワードを「ねぇ クローバ」に変更する必要があります。 声を登録しておくと、 声認証の使用、登録した声の削除、新しく録音などのメニューが声登録の画面に表示されます。 ______________________________________ ■5-2 ウェイクワードを変更する 声でリクエストする時、「クローバ」という呼び名がウェイクワードになっています。 「クローバ 明日の天気は」などと声でリクエストしたり質問するわけです。 ウェイクワード、呼び名は複数の中からどれか一つを指定します。 ・クローバ ・ねぇ クローバ クローバさん ・クローバちゃん ・ジェシカ Clova本体の設定メニューの中から呼び名を変更するための箇所を実行します。 好みの名前の箇所を実行します。 VoiceOver環境では呼び名が選択状態になったかどうかは確認できませんが、呼び名が変更されたことはスピーカーから通知されます。 ______________________________________ ■5-3 マイクが聞き取りモードになった時の効果音の設定 ウェイクワードで呼びかけるとClova Friendsはマイクで声を聞き取る状態になりますが、それはLEDランプの点灯で確認することができます。 LEDが見えない視覚障害ユーザにとっては、ランプの変わりに効果音を鳴らすように設定しておくと都合がよいです。 Clova本体の設定メニューの中から呼び名を変更するための箇所を実行します。 スタンバイ時の効果音を鳴らすか鳴らさないを指定できます。 「switchOn」ボタン の箇所を実行します。 VoiceOver環境ではオンかオフの状態なのかは確認できません。 実際に声でリクエストして確認してください。 ______________________________________ ■チャプター6 その他の設定 プロフィールの情報やLINE MUSICの利用登録などを行うための設定メニューが用意されています。 アプリの画面で左上端に「logo2」が表示されている時は、 「topSettingG」ボタンを実行します。 また、アプリの画面で左上端に「logo」が表示されている時は、 「topHomeSetting」ボタンを実行します。 ここでも「Label」という項目がずらりと並んでいますが、適切なテキストラベルが割り当てられていないためです。 VoiceOver機能のカスタムラベルの割り当てを利用して、適切な名前を付けておくとよいでしょう。 カスタムラベルの割り当てをするためのジェスチャーは、2本指のダブルタップ&ホールドです。 画面の左上端から1本指の右スワイプでアイコンを移動していくと、次のように項目が並んでいます。 Labelの項目には、筆者が適当に割り当てたカスタムラベルの名前を付記しています。 ・1 logo2ボタン ・2 topMusicGボタン ・3 deviceIconボタン ・4 topSettingボタン ・5 loading. ・6 プロフィール ボタン ・7 ・8 Label 通知 ・9 Label LINE MUSIC情報 ・10 Label スキルストア ・11 Label ホームIoT設定 ・12 路線 ・13 Label お知らせ ・14 Label ストア ・15 Label 利用規約 ・16 Label ライセンス情報 ・17 Label ヘルプ ・18 ・19 ・Label LINEアプリで公式アカウントを開く ・20 案内文 ・21 ・22 Label バージョン情報 ・23 Label ログアウト ・24 ______________________________________ ■チャプター7 便利な翻訳機能 Clovaては日本語から三つの言語に翻訳する機能があります。 英語、韓国語、中国語です。 その逆方向として、それら三つの言語から日本語に翻訳させることもできます。 「クローバ 日本語を英語に翻訳して」 とリクエストします。 すると、「はい、どうぞ」というアナウンスの後に効果音が鳴ります。 翻訳モードに入るので、日本語で話しかけます。 自動的に英語に翻訳された内容が読み上げられます。 翻訳モードは継続しているので、効果音の後、さらに日本語で話しかけると、次々に翻訳されます。 「翻訳を終了」 と声でリクエストすると、翻訳モードは終了します。 英語から日本語に翻訳してほしい時は、 「クローバ 英語を日本語に翻訳して」 とリクエストします。 終了させたい時は、 「クローバ ストップ」 と話しかけます。 あるいは、口や嘴のボタンを長押ししても終了させることができます。 ______________________________________ ■チャプター8 Bluetoothスピーカーとして利用する iPhoneのBluetoothスピーカーとして利用することができます。 ペアリングすることで、 「クローバ Bluetoothの接続を開始」 「クローバ Bluetoothの接続を終了」 のように声でリクエストすると、簡単にiPhoneの音声をClovaスピーカーから出力させるか、iPhone本体から出力させるかの切り替えができます。 Bluetoothペアリングの手順は、 1. Clova Friends本体の背面にあるボタン、上から二つ目を3秒以上押し続けます。 効果音と音声ガイドでペアリングモードに入ったことをお知らせしてくれます。 2. iOSデバイス側で設定アプリを開きます。 3. Bluetooth項目の画面を開いて、CLOVAという名前で始まる端末とペアリングします。 Clova Friends本体の音声をBluetoothスピーカーに出力することもできますが、その操作はLINE Clovaアプリ側で行います。 「deviceIcon」の項目を実行して表示されるメニューの中からBluetooth設定のLabelを実行して操作します。 ______________________________________ ■チャプター9 スキルを利用する サードパーティが開発した機能はスキルとしてリリースされています。 スマートフォンのアプリのような存在で、使いたい機能があればClova Skill Storeで利用開始の手続きをする必要があります。 まず最初にClova Skill Storeの利用を始めるためには利用規約に同意する必要があります。 1. 画面の左上端に「logo」と表示されている画面を開きます。 2. 「スキルストア」の箇所を実行します。 3. 利用規約が表示されます。 「同意する」リンクを実行します。 4. Clova Skill Storeが表示されます。 スキルが一覧表示されます。 利用したいスキルがあれば、その名前の箇所を実行します。 すると、詳細情報が表示されます。 スキルの内容や話し方の例を閲覧できます。 「利用開始」リンクを実行すると、そのスキルを利用できるようになります。 利用を開始したスキルの詳細画面では、 「利用停止」リンクが表示されるようになるので、その個所を実行して「はい」を実行すれば利用を停止させることができます。 新しいスキルの情報などは、 LINE Clova公式ブログ http://clova-blog.line.me/ja/ で情報発信されています。 ______________________________________ ■チャプター10 童話や小説を朗読させてみよう 基本機能の一つとして童話や昔話を読ませることができます。 「クローバ 童話を読んで」 「クローバ 桃太郎を読んで」 などとリクエストします。 これは合成音声の声で読み上げさせるのではなく、ラジオドラマ風に作成されたコンテンツを再生してくれます。 また、「ノベルショート」というスキルが公開されており、これを有効にすると青空文庫の小説をいくつか朗読させることができます。 再生可能なタイトルの数は少ないです。 「クローバ ノベルショートを開いて」 とリクエストします。 人の声による朗読となります。 ______________________________________ ■チャプター11 LINE MUSICを楽しむ 「クローバ 音楽をかけて」 と声でリクエストすると、LINE MUSICのサービスから楽曲を再生してくれます。 また、アプリの画面で 「topHomeMusic」ボタン、あるいは「TopMusicG」ボタンを実行して、 リストの中から再生したい楽曲名の箇所を実行しても、音楽が再生されます。 LINE MUSICに有料会員登録していなければ、サンプルとして30秒だけ再生されます。 ______________________________________ ■チャプター12 LINE MUSICの無料チケットの登録手続き キャンペーンによってはLINE MUSICの無料チケットが付与される場合があります。 チケットの利用登録の手続きを紹介します。 本体の箱にチケットが貼り付けられています。 ビニール袋からチケットを取り出して、裏側にQRコードが書かれているので、それを読み取ります。 1. iOSのカメラアプリを開いて、QRコードの書かれた側のチケットにレンズをかざします。 シャッターボタンを押す必要はなく、カメラのレンズをかざしておくだけです。 10センチから20センチの範囲で被写体との距離を変えていると、QRコードが読み取られます。 2. QRコードが読み取られると、 「WEBサイト QRコード Safariで開く」 と表示されます。 その箇所を実行してウェブページを表示させます。 3. LINE MUSICのプレミアムフラン6ヶ月無料を開始する画面です。 「開始する」ボタンを実行します。 4. 利用規約が表示されます。 「同意します」にチェックを入れます。 つづいて、 「同意します」ボタンを実行します。 もしかすると「同意します」ボタンは反応しないかもしれません。 その場合は、画面の先頭から利用規約を1本指の右スワイプで項目移動しながら読み進めていき、「同意します」ボタンを実行すると反応します。 5. 再び6ヶ月プレミアムプランを開始するかどうかの問い合わせ画面に切り替わります。 「開始する」ボタンを実行します。 6.決済情報を受信するメールアドレスを登録します。 メールアドレスを入力して、 「メール受信同意」のチェックボックスにチェックを入れます。 「同意します」ボタンを実行します。 7. 購入方法を選択する画面に切り替わります。 無料プランが終了すると自動的に有料プランに切り替わるわけですが、その時の決済方法を選ぶ必要があるわけです。 お好みの支払い方法のラジオボタンをオンにしてください。 ・LINE Pay・ クレジットカード ・ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い ・ドコモケータイ払い ・auかんたん決済・au WALLET 「確認」ボタンを実行します。 8. 内容の確認が表示されます。 「次へ」ボタンを実行します。 決済方法によって操作の手順が異なるので、指示される内容にしたがって手続きを完了します。 ______________________________________ ■チャプター13 LINE MUSICの有料プランを終了する方法 LINE MUSICの有料プランを解約したい時の手続き方法です。 LINE Clovaアプリの中で操作します。 アプリの画面で左上端に「logo2」が表示されている時は、 「topSettingG」ボタンを実行します。 また、アプリの画面で左上端に「logo」が表示されている時は、 「topHomeSetting」ボタンを実行します。 「Label」としかVoiceOverは読み上げませんが、それらのLabel項目の中から「LINE MUSIC情報」の項目を実行します。 プレミアムプランの登録が済んでいれば、有効期限を確認することができます。 「ボタン」としか読み上げない箇所を実行します。 すると「LINE MUSIC」のアプリが開きます。 「自動更新解約」ボタンを実行します。 確認のメッセージが表示されます。 「ボタン」としか読み上げられない箇所がいくつもあります。 1本指の右スワイプで項目移動して、最後の項目である「ボタン」の箇所にVoiceOverカーソルを移動します。 そこから1本指の左スワイプを1回行い、その「ボタン」としか読み上げない箇所を実行します。 ここが「解約を実行」するためのボタンです。 次の画面で解約が完了したことを確認できます。 ______________________________________ ■チャプター14 関連情報 全てのヘルプ | サポート | LINE Clova公式サイト https://clova.line.me/support/help/ LINE Clova公式ブログ http://clova-blog.line.me/ja/ ______________________________________