オムロン音声付き電子体温計けんおんくんの取扱説明書(品質保証書付き) 品番はMC−174V(わき・口中用) 箱の中に入っているもの 1.本体 2.収納ケース 3.お試し用電池(リチウム電池CR2032×1個)※お買い求めのときは本体に内蔵されています。4.取扱説明書(本書:医療機器添付文著・品質保証書付き)※品質保証書は裏面についています。紛失しないようにしてください。5.EMC技術資料 体温計の構成(追記しました) 全体的に手のひらに納まる程度の棒状です。体温計は一方が細長い棒状になっています。他方は出っ張っていて幅広になっています。形状を例えると、くぼみのないレンゲのような形をしています。ラーメンを食べるときに、スープを飲むために使用するレンゲです。細い部分は、先端に感温部という温度を測る部分があります。出っ張った幅広の部分は、平たい面のある本体部分です(以下、本体といいます)。 以下、わかりやすくするために、次のように定義します。感温部は下部、感温部の反対側を上部、本体の平たい面を表面、本体の裏側を裏面とします。 表面には、上からスピーカー、体温を表示する表示部、音声を鳴らすための音声スイッチがあります。表面を基準にして本体の右側の側面に電源スイッチがあります。本体の上側の先端に、音量スイッチがあります。本体の裏側に電池カバーがあります。 体温計の正しいあてかた 体温計を正しくあてて測らないと、精度の高い検温値が得られない場合があります。 わきで測る場合 ・表示部を体の胴体側に向けて、感温部をわきの中心にあてる。温度が高いのは、わきの中心部。 ・下から少し押し上げるようにして、体温計を挟むようにわきをしっかりしめる。わきと体温計が密着するように腕を軽く押さえてください。上から差し込むと、感温部がわきのくぼみにあたらない、または横から差し込むと感温部が腕の外に出てしまうため、正確に体温を測ることができないからです。 口の中で測る場合 ・舌下の付け根の左右どちらかに感温部をあてる。表示部が上になるようにして、感温部を舌の中央のすじの右側又は左側にあてる。 ・舌で体温計を密着させて口を閉じる ・体温計がずれないように手で支える ・検温中は口を開かない。口で呼吸をしない。 こんなときは正しく測れません ・運動や入浴、飲食の直後。30分以上時間をあけましょう。 ・長時間布団の中にいたりして、わきの下が汗ばんでいるとき。わきから汗をきれいにふき取りましょう。 ・起床後すぐに動き出したとき。起床後、動く前に測るか、動き出してから30分以上時間をあけましょう。※起床直後に動き出したときは、体温が高くなり、変動が大きくなっています。 体温の測りかた(検温) 1.体温計を収納ケースから取り出し、電源スイッチを押し上げて、電源を入れる。 「ピッ」とブザーが鳴り、「測ってください」と音声案内されます。 ・音量調整の方法 音声が大きすぎる、または小さすぎるときは音量を調整してください。3段階に調整可能です。お買い上げ時は大に設定されています。音量スイッチをおすごとに、「音量大です」→「音量中です」→「音量小です」と切り替わります。※約3分間放置すると「ポン 自動的に電源が切れます」と音声案内され、オートパワーオフ機能によって自動的に電源が切れます。次回使用するときにはいったん電源スイッチを押し下げてから、押し上げて電源を入れてください。 2.体温計をわきにはさむ(口中で検温するときは、舌下のつけ根にあてます。) 「ポン 測っています」と音声案内されます。※「ポン はさみ直してください」と音声案内されたら「体温計の正しいあてかた」を確認して体温計をはさみ直してください。 温度上昇がほとんどなくなると「ピポピポ」とブザーが3回鳴り、「○○度○分です」と音声案内されます。 ・ブザーが鳴ったかどうかわからない場合 音声スイッチを押してください。ブザーが鳴る前は、「測っています」、ブザーが鳴った後は「○○度○分です」と音声案内されるので確認できます。 ※正しく体温を測るには約10分間(口中の場合は約5分間)測り続けてください。(詳しくは「検温のしくみ」をご覧ください。) 3.電源スイッチを押し下げて電源を切り、収納ケースに入れる 「ピピッ」とブザーが鳴ったあとで、電源が切れます。 ※電源を切らずに約30分間放置すると「ポン 自動的に電源が切れます」と音声案内され、オートパワーオフ機能によって自動的に電源が切れます。 お願い:電池の消耗を防ぐため、電源をお切りください。自動的に電源が切れた場合、次回使用するときにはいったん電源スイッチを押し下げてから、押し上げて電源を入れてください。 検温のしくみ 温度上昇がほとんどなくなるとブザーと音声でお知らせします。 ・わきで検温した場合 ブザーが鳴るまでの時間のめやすは、検温開始からだいたい3分から6分です。 ※人によって温度上昇の遅い人と早い人がありますので、ブザーが鳴るまでの時間、そのときの温度には個人差があります。あらかじめわきを閉じて温めておくと上昇が速いです。一般的に実測式体温計の場合、正しく測るには、わきで約10分(口中で約5分)の時間が必要です。温度は測り始めるとともに徐々に上がっていきます。温まって温度変化がなくなるまでに、わきをしっかり閉じて約10分(口中では口をしっかり閉じて約5分)かかるといわれています。 故障かなと思ったら・・・ ・電源スイッチを押し上げても「測ってください」と音声案内されない場合 何も音声案内されない、何も表示されない場合、電池のプラスマイナスの向きが間違っていませんか。または、電池が消耗している可能性があります。この場合、電池を正しく入れなおしてください。または、新しい電池(CR2032)と交換してください。 また、音声案内が「ピーピーピー測れません」、そして表示がEr0※数字は0〜4を表示している場合は、本体が故障している可能性があるので、オムロンお客様サービスセンターへお問い合わせください。 ・検温中に音声案内された場合 「はさみ直してください」と音声案内され、検温中の値が表示された場合は、体温計の感温部を正しくあてていない可能性があります。「体温計の正しいあてかた」を確認してください。 「測れませんでした。自動的に電源が切れます」と音声案内され、検温中の値が表示された場合、体温計の感温部を正しくあてていない可能性があります。正しくない状態が約3分続くと、オートパワーオフ機能によって自動的に電源が切れるため、「体温計の正しいあてかた」を確認してください。電源を入れなおして検温してください。 「42度を超えています。測れません」と音声案内され、Hと表示された場合、感温部の温度が42度を超えているので、感温部を、よく絞ったぬれタオルなどを冷やしてもう一度測りなおしてください。 ・検温値がばらつく場合、体温計の感温部にあてるところが、検温するたびに変わっている可能性があります。「体温計の正しいあてかた」を確認してください。 ・思ったより検温値が低いと思ったときは、次を確認してください。 体温計を正しくあてていますか?「体温計の正しいあてかた」を確認してください。 汗をかいていませんか?汗をふいてから、もう一度測りなおしてください。 ブザーがなるときの温度は、温度上昇のしかたによって変わるので、「検温のしくみ」を確認してください。 予測式体温計で測った場合と比べていませんか? この体温計は予測式体温計ではなく、実測式体温計です。実測式体温計の場合、ブザーが鳴った時の温度はほぼ平衡温に達していますが、まだ少し温度上昇します。より正しい体温を測るには、10分間(口中の場合は5分間)測定してください。 ・音声スイッチを押しても検温結果が音声案内されない場合 ブザーが鳴るまで測定しましたか?ブザーが鳴るまで温度上昇しないと、検温結果は音声案内されません。ブザーが鳴るまで、検温してください。 表示部の「C度」は、点滅ではなく点灯していますか?ブザーが鳴るまで温度上昇しないと、検温結果は音声案内されません。ブザーが鳴るまで、検温してください。 電池交換の仕方 使用電池は、リチウム電池 CR2032(市販品) 電池交換のお知らせは、電源を入れたときに電池交換表示が表示され、「電池を交換してください」と音声案内があったら、電池を交換してください。 交換のしかた 1 本体裏面の電池カバーのネジを、小型ドライバーでゆるめる 2 電池カバーを取り外して、細くて折れにくい棒で電池を取り出す※電池は飛び出すことがありますので、注意してください。 3 電池をプラスを上にして入れて押さえる 4 電池カバーを元通りに取り付けて、ネジで固定する 以下、お願いです。お買い求めのときは、本体にお試し用電池が内蔵されています。お試し用電池は、電池寿命の期間内に切れることがありますので、ご了承ください。使用推奨期限の過ぎた電池は使わないでください。使用済み電池・本体の廃棄方法は、お住まいの市区町村の指導に従ってください。 使い終わったら 体温計は、いつも清潔にお手入れしてください。体温計は、収納ケースに入れて保管してください。 以上