「読書」 目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2017年1月号(第45巻 第1号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  その他(総務) 06−6441−0015  (火〜土曜日の10時〜17時)  休館日 日・月・祝日、年末年始・夏期  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.便利グッズ紹介  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆年始の予定について  1月5日(木)=仕事始め  1月6日(金)=サービス再開  1月7日(土)=全館開館。通常は9日祝日の振替で、図書貸出は休業しますが、今回は業務を行います。  1.ひごばしニュース  ◆新年のご挨拶〜「情報共有社会」の実現を目指して  館長 竹下亘  新年おめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。日頃のご利用とご支援に感謝するとともに、本年が皆さまにとってより良い年となりますよう、お祈り申し上げます。  昨年は、障害者差別解消法が施行され、障害者権利条約と障害者基本法に明記された視覚障害者等に対する情報保障についても、「合理的配慮」がさまざまな場面で、具体的に進むことが期待されました。その結果、確かに映画会社による映画への音声解説の付与や、公共図書館における障害者サービスへの取り組みなど、一部に進展は見られました。しかし、特に国や自治体など行政機関の対応は非常に鈍く、たとえば市民に配布される公的資料の点字・録音・大活字化をはじめ、読書障害のある児童・生徒へのデイジー教科書の提供なども、ほとんど前進が見られませんでした。  一方、当館をはじめ全国の視覚障害者情報提供施設に対しては、補助金減額の締め付けが続く中、十年一日のように、ボランティアの養成と無償協力を前提とした情報提供サービスの充実が求められています。しかしながら、今日、日本の社会・経済情勢の変化により、点訳・音訳等のボランティア活動を志す人、活動を始めても安定的に続けられる人は確実に減少しており、ボランティアに全面依存した情報保障のあり方を大きく変えなければならない時代が来ています。  当館では、今年も皆さまのニーズに応える努力を続ける一方、全国の視覚障害者情報提供施設や関係団体と連携し、視覚に障害のある人が、晴眼者と等しく情報を共有できる社会の実現を目指して、社会に働きかけて参ります。  どうぞ今年も、これまで以上のご利用とご支援を賜りますよう、お願いいたします。  ◆UD映画祭「のぼうの城」にご招待  神戸で開催される映画「のぼうの城」の音声解説・日本語字幕付き上映会に20人(同伴者含む)をご招待します。  主催 中山視覚障害者福祉財団  日時 1月20日(金)13時〜15時30分(開場12時30分)  場所 神戸市立新長田勤労市民センター別館「ピフレホール」(JR・地下鉄「新長田駅」南側すぐ)  お申し込みは、当館総務係(電話06−6441−0015)までご連絡下さい。チケットのお渡しは来館可能な方のみとさせていただき、なくなり次第終了いたします。  ◆プライベートテキスト化のご依頼について  当館では、個人のご依頼に応えて、その方が必要とする図書や資料のテキスト化を行っています。大変申し訳ありませんが、現在、プライベートテキスト化の受付は満杯で、多くの方をお待たせしており、当分、新規のご依頼をお受できない状態です。受付の再開時期などにつきましては、本誌6月号でご案内します。お問い合わせは、プライベートサービス担当(電話06−6441−0039)までお願いいたします。  2.便利グッズ紹介  お申し込み・お問い合わせは、サービス部(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆iPhone、iPadでカメラを使う時のお助けグッズ  生活協同組合おおさかパルコープ「さざ波」が開発しているグッズを二つご紹介します。  *「ヒデボックス」(ホワイトとクリア)=書類などの文字を読み上げるアプリを使う時や、書類などを撮影し拡大して読む時に使います。組み立て式の板の上にiPhone、iPadをのせてカメラのシャッターを押せば、簡単に書類を撮影できます。A4サイズ以内の大きさの物に対応します。本体はA4サイズの書類ケースで、パーツはケースの中に納まり持ち運びができます。また書類の上にできる影を少なくするため、パーツを透明にした「クリア版」もあります。  価格はホワイトが1,600円、クリアが2,400円(共に税込)。  *「コロコロ号」(ボックスタイプとスタンドタイプ)=iPadを携帯型拡大読書器として使うグッズです。iPadをキャスターのついた台にのせ、カメラ機能を使って映し出された文字を読みやすい大きさに固定(フォーカス)し、台をコロコロと動かしながら読むことができます。プリントや新聞、地図など平らな紙面に有効です。長方形のボックスタイプと4段階に角度が変えられるスタンドタイプがあります。  価格はボックス、スタンド共に800円(共に税込)。  ◆「ムニュムニュ ドレミファキャットしゃーぷ」  ムニュムニュとした背中を押すと「ニャー」とかわいくメロディを奏でてくれる大好評の猫型のおもちゃ「ムニュムニュ ドレミファキャット」。ドレミファソラシドの8匹に加えて、新たにシャープ音階を受け持つ仲間「しゃーぷ」の5匹が加わりました(発売元=タカラトミー)。  価格は1,250円(税込)。  ◆シュバイツァールーペ「エルゴラックスMP」  見やすさはもちろん、握りやすさ、照明の当たり方、照明の明るさまで、使い勝手にこだわりぬいたハンドルーペです(発売元=タイムズコーポレーション)。明るさを2段階で調整できる高性能の白色LEDライトを搭載しています。倍率は約2.5倍〜14倍。価格はお問い合わせ下さい。  ◆Eye-C(アイシー)販売終了  電子ルーペEye-Cは、現在の在庫限りで販売を終了いたします。  (2)講習会情報  各講習会に参加ご希望の方は、事前にご予約をお願いします。参加費は記載がない限り無料です。  ◆2月のICTサロン  *ブレイルセンス体験会=音声点字情報端末ブレイルセンスU2とU2ミニの体験会です。インターネット機能を備えた高機能点字ディスプレイ、ブレイルセンスシリーズをお試しいただけます。当日は、1人1台ずつ実機をご用意します。講師はエクストラのスタッフが担当します。  日時 2月18日(土)10時30分〜12時  場所 当館4階会議室  定員 5人  *ブレイルセンス相談会=音声点字情報端末ブレイルセンスU2とU2ミニをお持ちの方で、操作方法がわからない、搭載されているアプリの活用方法を知りたいといった方向けの相談会です。参加ご希望の場合は、お申し込みの時にご持参いただく機器と相談内容をお知らせ下さい。  日時 2月18日(土)13時、14時、15時、16時からの4回、各回50分。  場所 当館4階会議室  定員 各回1人  ◆プレクストークリンクポケット初心者体験会  リンクポケットは、「サピエ」の録音図書をダウンロードして、気軽に読書を楽しむことができる小型の録音再生機です。持ち運びに便利な大きさなので、自宅だけでなく外出先でも自由に聞くことができます。この体験会では、実際にサピエに接続し、図書を検索、再生する操作を中心に行います。  日時 1月19日(木)  午前の部=10時30分〜12時30分、午後の部=13時30分〜15時30分  定員 各4人  3.お役立ち本棚  以下の内容に関するお問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)までご連絡下さい。  ◆お役立ち目録「大人に読んでほしい絵本」  大人になった今だからこそ心に響く。そんな絵本をご紹介します。  目録は点字版、デイジー版、墨字版があります。ご希望の方には無料でお送りします。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  2月17日(金)19時から北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者5組10人をご招待します。首席指揮者、井上道義(いのうえ・みちよし)の指揮で、ショスタコーヴィチの交響曲第11番ト短調「1905年」作品103と、同じく交響曲第12番「1917年」作品112を演奏。招待をご希望の方は、必ず郵便で、住所、氏名、電話番号、点字プログラム希望の有無を明記し、1月17日(火)までに当館大フィル係(〒550−0002大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。結果発表は招待券の発送(1月24日)をもって代えさせていただきます。  ◆市川純也(いちかわ・じゅんや)さん出演のニュー・イヤー・コンサート  大阪市視覚障害者福祉協会主催の「ニュー・イヤー・コンサート」が1月15日(日)13時30分から阿倍野区民センター大ホールで開かれます。第1部は奈良出身の全盲のピアニスト市川純也さんとボーカルの飯田(いいだ)かな子さんによる懐かしのジャズ・ライブ。第2部は大阪フィルハーモニー交響楽団などで活躍中の8人のアンサンブルユニットthe Sky(ザ・スカイ)の演奏。入場無料。会場は、大阪市営地下鉄谷町線「阿倍野」駅6番出口から徒歩2分。お申し込みは1月4日以降に、電話06−6765−5600の同協会まで。  ◆アプリ UDCast(ユーディーキャスト)で観られる映画情報  映画館で公開中の映画を音声ガイドつきで楽しんでいただけます。アプリを使用するにはスマホなどの端末が必要です。大阪ステーションシティシネマでは端末を貸し出しています。  *「映画妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」(公開中)=大ヒットアニメの映画版。  *「恋妻家宮本」(こいさいか みやもと)(1月28日公開)=子どもが独り立ちした後の夫婦がどのように向き合っていくのかを、コミカルかつハートフルに描く。優柔不断な夫・陽平を阿部寛(あべ・ひろし)、しっかり者の妻・美代子を天海祐希(あまみ・ゆうき)が演じる。  ◆「誰のためのマンガ展?」開催中  さまざまな人にマンガの楽しさを知ってもらおうという企画展が京都の国際マンガミュージアム(地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅から徒歩2分)で開催されています。一部のコーナーでは学習マンガを点字で表したり、弱視の方にも見やすく工夫し展示されているほか、展示内容について解説してもらうこともできます。期間は2月7日まで(年末年始、水曜日は休館)。解説をご希望の場合は、同ミュージアムウェブサイトの「お問い合わせ」フォーム(https://www.kyotomm.jp/contact/)で、同ミュージアムの伊藤さんにご相談下さい。その際、日本ライトハウスの紹介である旨、お書き添え下さい。  ◆関西電力からのお知らせ  いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。  さて、昨今、関西電力・関係会社社員の名をかたった詐欺・窃盗事件やお客さまの個人情報を聞き出そうとする不審な訪問や電話が発生しています。少しでも不審に思われたら、すぐにお近くの関西電力営業所までご確認ください。