Amazonのスマートスピーカー「Echo Dot」と設定アプリ「Amazon Alexa」の使い方 (iPhoneのVoiceOver環境で) 執筆者: 品川 博之 Email: voice-of-i@outlook.jp Twitter: @voice_of_i https://twitter.com/voice_of_i 製作完了日 2019年1月5日 項目の先頭には■(くろしかくの記号)を付記しています。 文字検索などを利用しながら閲覧ください。 目次の始まりには「はじまり」を、目次の終わりには「おわり」と記しています。 目次を読むのが面倒な人は、「目次 おわり」にジャンプして読み進めてください。 ----------目次 はじまり---------- ■はじめに ■お願い ■この説明書を気に入って下さった方へ ■チャプター1 Echo本体の形状とボタンの位置 ■チャプター2 Echo DotとEchoの技術仕様 ■チャプター3 Echo本体のセットアップ作業 ■3-1 オリジナルのセットアップ手順 ■3-2 簡略化されたセットアップ手順 ■チャプター4 Alexaアプリについて ■4-1 トップ画面の構成 ■チャプター5 EchoなどのAlexaデバイスをカスタマイズする ■5-1 サウンド ■5-2 ウェイクワード ■5-3 言語 ■5-4 新しいスピーカー、新規デバイスを追加する ■チャプター6 AIアシスタントAlexaをカスタマイズする ■6-1 スキルを利用する ■6-1-1 声でスキルを有効にする ■6-1-2 ウェブサイトからスキルを有効にする ■6-2 提携アクション ■6-2-1 新しく提携アクションを作成する ■6-2-2 実行条件を設定 ■6-2-2-1 リクエストするフレーズを設定してみましょう ■6-2-2-2 開始する時刻を師弟してみましょう ■6-2-3 アクションを指定しましょう ■6-2-4 アクションを実行するデバイスを指定しましょう ■6-2-5 提携アクションの編集と削除 ■6-3 リストを活用してメモを記録する ■6-4 「履歴」の画面でリクエストした内容を確認する ■チャプター7 Bluetoothスピーカーとして利用する ■チャプター8 Echo本体の音声をBluetoothデバイスに出力する ■チャプター9 AlexaアプリでAIアシスタントを使用する ■9-1 準備 ■9-2 Alexaに声で指示する ■9-3 Alexaアプリも一つのデバイスとしてカスタマイズ可能 ■チャプター10 Alexaコール、友達や家族との間で通話やメッセージのやり取りをしてみよう ■10-1 連絡先の管理 ■10-2 スピーカーでAlexaコールを利用する ■10-3 アプリでタッチ操作によりAlexaコールを利用する ■チャプター11 音楽、Kindleの電子書籍、Audibleのオーディオブックをアプリで選んで再生する ■11-1 楽曲を指定して再生する ■11-2 Audibleライブラリからオーディオブックを指定する ■11-3 Kindleライブラリから本を指定する ■チャプター12 複数台のスピーカーで同時に音楽を再生してくれる機能「マルチルームミュージック」 ■12-1 マルチルームミュージックを利用するための登録手順 ■チャプター13 Echo本体をリセットする ■チャプター14 関連情報 ----------目次 おわり---------- ■はじめに Amazonが発売しているスマートスピーカーのEcho DotとEcho、それを制御するAmazon Alexaアプリについて紹介します。 iPhone XS, iOS 12のVoiceOver環境で読み上げ操作を確認しています。 Amazon Echoのスマートスピーカーは、スピーカーで音を出力させるだけでなく、搭載されているマイクにより声を入力することができます。 Wi-Fi、無線LAN経由でインターネットに接続させることにより、Amazon Alexaのサービスを利用できます。 利用するために必要なものは、 1. Amazonアカウント 2. Wi-Fi、無線LANの環境。 インターネットにアクセスするために必要です。 3. iOSかAndroidの端末。 スピーカーの初期設定やカスタマイズを行うために専用アプリを用います。 Alexaとは、Amazonが提供するAIアシスタントのサービスのことです。 また、Alexaを利用できるデバイスは、Amazon以外のメーカーからも発売されています。 スピーカーやイヤホンだけでなく、テレビや車載システムなど。 Androidスマートフォン、iOS向けのAmazon Alexaアプリでも利用できます。 Amazonが発売するFireタブレットやFire TV Stickでも利用可能になる予定です。 使い方は、「アレクサ」というウェイクワードにつづけて、操作してほしいことをマイクに向かって話しかけます。 その音声を認識して、リクエストした操作を実行してくれるという仕組みです。 iOSであれば「Hey Siri」がウェイクワードとして使われていますね。 基本的には声で話しかけて、声で答えてくれるというシステムなので、画面の見えないユーザにとっては都合がよいといえるでしょう。 Echoは、2014年11月にアメリカで発売が開始され、日本では2017年11月8日に製品のリリースがアナウンスされました。 Echoデバイスをセットアップしたりカスタマイズするには、専用のAlexaアプリを使う必要があります。 App名: Amazon Alexa、デベロッパ: AMZN Mobile LLC https://itunes.apple.com/jp/app/amazon-alexa/id944011620?mt=8 ______________________________________ ■お願い Alexa対応のスマートスピーカーで操作できることは増え続けています。 また、スピーカーを設定するためのAmazon Alexaアプリのバージョンアップは早いペースで行なわれています。 そのためにアプリのレイアウトやボタンの場所が変わってしまうことは多々あります。 ここで紹介している内容に違いが生じるかもしれませんので、ご承知おきください。 また、ここで紹介している内容はブログでも公開しています。 Amazonのスマートスピーカー「Echo Dot」と設定アプリ「Amazon Alexa」の使い方 (iPhoneのVoiceOver環境で): しゃべってなんぼ! スマートスピーカーでAIある暮らしを http://voicei-ai.seesaa.net/article/462887746.html?1542963901 ______________________________________ ■この説明書を気に入って下さった方へ この説明書は視覚障害を持つ筆者がまとめたものですが、iOS VoiceOver環境でのアプリの使い方には工夫がいるので、ここに公開することにしました。 この説明書が視覚障害ユーザーはもちろんのこと、サポートする人たちにとっても参考になればうれしく思います。 ところで、筆者は視覚障害者や読書み困難のある人向けのインターネット図書館サービスである『サピエ』を応援しています。 朗読図書や点字図書の製作、それら書籍の貸し出しが行われています。 その運営費は寄付金や関連団体からの資金でまかなわれています。 しかし、必死のパッチで運営されている状況のようです。 この説明書が役に立ったと感じて下さって、もし貴方が経済的に余裕があれば、サピエを応援していただけるとありがたいです。 サピエとは https://www.sapie.or.jp/sapie.shtml 全視情協:全視情協とは - ご寄付のお願い http://www.naiiv.net/about/?20160221 ______________________________________ ■チャプター1 Echo本体の形状とボタンの位置 Amazonが販売するEchoのスピーカーにはいくつもの種類がありますが、ここでは2017年に日本で発売されたスタンダードモデル、同じく2017年に発売された小型のEcho Dot(第2世代)、そして2018年に発売されたEcho Dot(第3世代)について紹介します。 スタンダードモデルとEcho Dotの違いは形状だけで、ボタンの数や配置は同じです。 側面で床面に近い部分には電源コネクタがあります。 その箇所が後ろになる向きで本体を置いてください。 上面には四つのボタンが付いています。 十字型に配置されていて、スタンダードモデルと2017年モデルのEcho Dotには一つのボタンだけ突起が付けられています。 2018年モデルのEcho Dotには四つのボタンすべてに突起がつけられています。 「アクションボタン」 右側に位置します。スタンダードモデルと2017年モデルのEcho Dotには、このボタンだけ突起が付けられています。 このボタンを押すと、ウェイクワードを発することなく、声で指示できるモードになります。 「マイクのミュートボタン」 左側に位置します。 マイクの状態のオンとオフを切り替えます。 一度押して低い効果音がすれば、マイクはミュートになり、話しかけても反応しません。 もう一度押して高い効果音がすれば、マイクはいつでも声を認識する状態になります。 「音量を上げるボタン」 奥側に位置しています。 音量を上げます。 ボタンを押すと効果音が鳴ります。 「音量を下げるボタン」 手前側に位置しています。 音量を下げます。 ボタンを押すと効果音が鳴ります。 「電源コネクタとイヤホンジャック」 本体の側面で底面に近い部分、奥側には電源コネクタがあります。 電源コネクタの右横には、3.5mmのステレオジャックがあります。 スタンダードモデルの場合、イヤホンジャックはカバーで覆われています。 電源コネクタは、2017年モデルのEcho Dotの場合はMicro USBです。 スタンダードモデルと2018年モデルのEcho Dotについては、付属の専用ACアダプタからのケーブル差し込み愚痴になっています。 ______________________________________ ■チャプター2 Echo DotとEchoの技術仕様 Echo Dot (第2世代) https://www.amazon.co.jp/dp/B072B5BTLK サイズ 32 mm x 84 mm x 84 mm 重量 163 g Wi-Fi デュアルバンド Wi-Fi、802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz) ネットワークに対応。アドホックモード(またはピアツーピア方式)のWi-Fi ネットワークには非対応 Bluetooth接続 オーディオ 内蔵スピーカあり、外部スピーカー接続用3.5 mm ステレオ ジャックあり。 同梱内容 Echo Dot本体, 電源アダプタ(9W), USBケーブル, スタートガイド Echoスタンダード https://www.amazon.co.jp/dp/B071ZF5KCM サイズ 148 mm x 88 mm x 88 mm 重量 821g Wi-Fi デュアルバンド Wi-Fi、802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz) ネットワークに対応。アドホックモード(またはピアツーピア方式)のWi-Fi ネットワークには非対応 Bluetooth接続 オーディオ 2.5インチ(63.5 mm)ウーファー、0.6インチ(16 mm)ツイーター 同梱内容 Echo本体, 電源アダプタ(21W), スタートガイド Echo Dot 第3世代 (Newモデル) https://www.amazon.co.jp/dp/B0792PG3S9 サイズ 43 mm x 99 mm x 99 mm 重量 300 g Wi-Fi デュアルバンド Wi-Fi、802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz) ネットワークに対応。アドホックモード(またはピアツーピア方式)のWi-Fi ネットワークには非対応 Bluetooth接続 オーディオ 内蔵スピーカーあり、外部スピーカー接続用3.5 mm ステレオ ジャックあり。(オーディオケーブルは付属しておりません) 同梱内容 Echo Dot, 電源アダプタ(15W), スタートガイド ______________________________________ ■チャプター3 Echo本体のセットアップ作業 では、Echoのスピーカーを初期設定しましょう。 Echo本体には電源スイッチはありません。 電源ケーブルをつなぐと、自動的にEchoが起動します。 効果音と同時に、合成音声で「セットアップの準備ができました」というガイダンスが流れます。 後はiPhone側でAlexaアプリによる作業となり、Echo本体を操作する必要はありません。 VoiceOver環境では、場面によってはアプリの表示や操作がうまくできないことがあります。 その時はアップスイッチャーから閉じて、再びアプリを開いてください。 ところで、スタンダードモデルと2017年モデルのEcho Dotのセットアップ手順は同じです。 2018年モデルのEcho Dotではセットアップの手順が簡略化されています。 ここではオリジナルの手順と簡略化された手順の二つに分けて紹介することにします。 ______________________________________ ■3-1 オリジナルのセットアップ手順 2018年モデルのEcho Dotをセットアップする場合は、この後の簡略化された手順を参照してください。 1. Amazonアカウントでログインするための画面が表示されます。 ログインして次に進みます。 2. 利用条件が表示されます。 「続行」ボタンを実行します。 3. 「Amazon Echoをセットアップ」の箇所を実行します。 4. 複数のモデルの中から、セットアップしたいデバイスのモデルの箇所を実行します。 たとえばEcho Dotを選択した場合、次の画面では世代を選ぶ画面が表示されます。 2018年に発売されたモデルは第3世代となり、2017年に発売されたモデルは第2世代となります。 5. Echo本体をWi-Fiネットワークに接続する操作を行います。 「続行」ボタンを実行します。 6. 1分ほど待ってから「続行」ボタンを実行します。 7. iPhoneをセットアップ用のWi-Fiネットワークに接続させます。 iPhoneとEchoを直接Wi-Fiネットワークに接続させるためには、iPhoneの設定アプリを開いて、Wi-Fi設定の項目で、 「Amazon」という名前で始まるネットワークに接続します。 パスワードを入力する必要はありません。 「Amazon」という名前で始まるネットワークの箇所を実行するだけです。 無事に接続できれば、Echo本体から効果音と音声ガイダンスが流れます。 Wi-Fiネットワークの中に該当の名前が表示されない場合、Echo本体のアクションボタンを5秒ほど名が押しして、しばらく待ってから操作します。 8. ALEXAアプリの画面を表示させます。 「続行」ボタンを実行します。 9. Echo本体を自分が普段使用しているWi-Fiネットワークに接続させる必要があります。 画面の中に表示されているWi-Fiネットワーク名の箇所を実行します。 パスワードを入力して、「接続」ボタンを実行します。 10. しばらくするとWi-Fiネットワークに接続したというメッセージが表示されます。 11. 「続行」ボタンを実行すると、音声の出力先を指定する画面となります。 ・Bluetoothスピーカーを接続 ・AUXケーブルで接続 ・Echoの内蔵スピーカーを使用 ここでは「Echoの内蔵スピーカーを使用」を選んでおくことにしましょう。 12. Alexaコール、友達や家族とやり取りする際に使われる情報を設定します。 画面に表示されている、自分の名前の箇所を実行します。 13. 自分の名前を入力する画面に切り替わります。 よっつのテキストフィールドが表示されていますが、一つ目から、 姓、姓ふりがな、名、名ふりがな です。 VoiceOverでは適切にフィールドの名前を読み上げてくれないかもしれません。 四つのテキストフィールド内への入力が終わったら、 「続行」ボタンを実行します。 14. デバイスの連絡先へのアクセス、通知を許可するかどうかの問い合わせが表示されます。 スキップすることもできます。 15. この画面はユーザの環境によっては表示されないかもしれません。 自分の形態電話番号を入力して、「続行」ボタンを実行します。 スキップすることもできます。 その電話番号宛に確認コードが含まれたSMSメッセージが送信されます。 Alexaアプリの画面で、届いた6桁の確認コードを入力し、「続行」ボタンを実行します。 16. この画面はユーザの環境によっては表示されないかもしれません。 呼びかけを有効にするかどうかの問い合わせが表示されます。 17. アレクサの紹介ビデオを再生する画面に切り替わります。 「再生」ボタンを実行すると、簡単な説明ビデオを視聴できます。 「完了」ボタンを実行すると、テキストでの紹介が画面に表示されます。 「次へ」ボタンの実行を何度か繰り返して最後の画面に到達すれば、 「完成です」の箇所を実行します。 VoiceOver環境ではビデオ再生がうまくいかないことがありますが、その場合はアップスイッチャーからAlexaアプリを閉じても大丈夫です。 再びAlexaアプリを開いたら「完成です」の箇所を実行しておいてください。 これでEchoを使う準備が完了しました。 ウェイクワードにつづけて話しかけると、答えが返ってくることを確認してください。 デフォルトのウェイクワードは「アレクサ」です。 たとえば、 「アレクサ 今何時ですか?」 ______________________________________ ■3-2 簡略化されたセットアップ手順 2018年モデルのEcho Dotのセットアップ手順はより簡単になりました。 オリジナルの手順では、iPhoneとEchoをWi-Fi接続させる必要がありましたが、簡略化された手順ではその手間が省かれています。 ただし、状況によってはこちらの手順ではうまくいかない場合もあります。 その時はオリジナルの手順を参照してください。 1. Amazonアカウントでログインするための画面が表示されます。 ログインして次に進みます。 2. 「Amazon Echoをセットアップ」の箇所を実行します。 3. Echoシリーズのモデル名が表示されます。 セットアップしたいデバイスのモデルの箇所を実行します。 Echo Dotを選択すると、次の画面では世代を選ぶ画面が表示されます。 2018年に発売されたモデルは第3世代となり、2017年に発売されたモデルは第2世代となります。 ここでは第3世代を選んで先に進みます。 4. デバイスが検出されて、名前が表示されます。 その名前の箇所を実行して先に進みましょう。 もし検出されない場合は、手動接続する必要があります。 2017年以前に発売されたデバイスと同じ手順での接続操作となります。 5. 「Wi-Fiネットワークを選択」の箇所を実行して先に進みましょう。 6. Echo本体を自分が普段使用しているWi-Fiネットワークに接続させる必要があります。 画面の中に表示されているWi-Fiネットワーク名の箇所を実行します。 パスワードを入力して、「接続」ボタンを実行します。 すでにアマゾンに保存済みのWi-Fiネットワークがあれば、パスワードの入力をする必要はありません。 7. しばらくするとWi-Fiネットワークに接続したという案内があります。 8. 「続行」ボタンを実行すると、音声の出力先を指定する画面となります。 ・AUXケーブルで接続 ・Bluetoothスピーカーを接続 ・Echoの内蔵スピーカーを使用 ここでは「Echoの内蔵スピーカーを使用」を選んでおくことにしましょう。 9. グループ登録する場合、グループ名の箇所を実行します。 つづいて「続行」ボタンを実行します。 スキップすることもできます。 10. Alexaコール、友達や家族とやり取りする際に使われる情報を設定します。 画面に表示されている、自分の名前の箇所を実行します。 11. 自分の名前を入力する画面に切り替わります。 よっつのテキストフィールドが表示されていますが、一つ目から、 姓、姓ふりがな、名、名ふりがな です。 VoiceOverでは適切にフィールドの名前を読み上げてくれないかもしれません。 四つのテキストフィールド内への入力が終わったら、 「続行」ボタンを実行します。 12. デバイスの連絡先へのアクセス、通知を許可するかどうかの問い合わせが表示されます。 スキップすることもできます。 13. この画面はユーザの環境によっては表示されないかもしれません。 自分の形態電話番号を入力して、「続行」ボタンを実行します。 スキップすることもできます。 その電話番号宛に確認コードが含まれたSMSメッセージが送信されます。 Alexaアプリの画面で、届いた6桁の確認コードを入力し、「続行」ボタンを実行します。 14. この画面はユーザの環境によっては表示されないかもしれません。 呼びかけを有効にするかどうかの問い合わせが表示されます。 15. アレクサの紹介ビデオを再生する画面に切り替わります。 「再生」ボタンを実行すると、簡単な説明ビデオを視聴できます。 「完了」ボタンを実行すると、テキストでの紹介が画面に表示されます。 「次へ」ボタンの実行を何度か繰り返して最後の画面に到達すれば、 「完成です」の箇所を実行します。 VoiceOver環境ではビデオ再生がうまくいかないことがありますが、その場合はアップスイッチャーからAlexaアプリを閉じても大丈夫です。 もしアプリのトップ画面が表示されない場合は、表示されているメッセージの箇所を実行してみてください。 これでEchoを使う準備が完了しました。 ウェイクワードにつづけて話しかけると、答えが返ってくることを確認してください。 デフォルトのウェイクワードは「アレクサ」です。 たとえば、 「アレクサ 今何時ですか?」 ______________________________________ ■チャプター4 Alexaアプリについて EchoなどのAlexa対応スピーカーを制御するためには、専用のコンパニオンアプリであるAlexaアプリを利用する必要があります。 スマートスピーカーやスマートディスプレイを管理する以外にも、スマートフォン上でAIアシスタントのAlexaを利用することができるようになっています。 VoiceOver環境でも操作できるのですが、とても不安定なアプリといえます。 ・ボタンやリンクの箇所を実行しても画面が切り替わらない ・1本指の右スワイプのジェスチャーでは後ろに表示されている項目に移ることができず、3本指の上スワイプなど、スクロールの操作をする必要がある。 ・画面をスクロールさせてもすぐに読み上げが始まらないことがある。 うまく操作できない場合は、画面に指をつけたまま滑らせて、表示されている内容を確認してください。 また、一度アップスイッチャーからアプリを閉じて、再び開いてみることをお勧めします。 ______________________________________ ■4-1 トップ画面の構成 主なボタン類は画面の左上端に一つ、最下行に五つ配置されています。 「Menu」ボタン 画面の左上端に配置されています。 AIアシスタントであるAlexaの全般的な設定項目を表示します。 画面の最下行には五つのタブボタンが横に並んでおり、左から、 「ホーム」 お知らせや、リクエストした内容の履歴を表示します。 「通信」 Alexaコール関連の画面を表示します。 「Alexaを使用」 iPhoneのマイクでリクエストを伝えます。 「再生中」 現在再生中の音楽の名前の表示、再生コントロールを行うことができます。 再生した楽曲の履歴も閲覧できます。 「tabbar_devices_label」 Alexa対応デバイスの設定をします。 ______________________________________ ■チャプター5 EchoなどのAlexaデバイスをカスタマイズする Alexa対応のスピーカーやデバイスをそれぞれに設定できます。 トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行します。 案内文だけが画面に表示されたら、その箇所を実行して先に進みます。 今利用しているデバイスを設定するには、 「すべてのデバイス」ボタンを実行すると、利用できるデバイスが一覧表示されるので、目的のデバイス名の箇所を実行します。 カスタマイズできる項目はデバイスの種類によって異なります。 ・名前を編集(デバイス名の編集) ・音量 ・Bluetoothデバイスへの接続管理 ・Wi-Fiネットワークの変更 ・ステレオペア/サブウーファーの接続管理 ・Echoリモコン ・Alexa Gadgetをペアリング(Bluetoothデバイスからの接続) ・サウンド ・オーディオコントロール(イコライザー) ・お休みモードのオン・オフ切り替え ・コミュニケーション(通信)の有効・無効の切り替え ・デバイスの所在地 ・デバイスのタイムゾーン ・ウェイクワード ・言語 ・気温や距離の単位 ・アカウントへの登録・解除 ・その他、シリアル番号などの端末情報 ______________________________________ ■5-1 サウンド Alexaデバイスから鳴るアラームの音量や効果音のオン・オフを切り替えることができます。 Echo本体に表示されるランプの色が見えないユーザの場合、効果音をオンにしておくことをお勧めします。 「リクエスト開始時」のサウンドは、 ウェイクワードを言った後にマイクが聞き取りを開始しますが、その状態を効果音で確認できます。 「リクエスト終了時」のサウンドは、 マイクの聞き取り終了時に効果音を鳴らします。 いずれもトグルボタンが用意されていて、VoiceOverでは「トグル オフ」と読み上げられる状態が効果音をオンに設定していることになります。 その他、この画面では、アラームとタイマーの音量、アラーム音の変更ができます。 ______________________________________ ■5-2 ウェイクワード デフォルトでは「アレクサ」という言葉がウェイクワードになっています。 「アレクサ ここはどこ?」 このように、マイクで声を認識してもらうためのトリガーになっている言葉のことです。 四つの言葉から一つを選択することができます。 ・Alexa ・Amazon ・Echo ・Computer 好みの名前の箇所を実行して選択状態にします。 ______________________________________ ■5-3 言語 たとえば言語を英語に設定しておくと、話しかける言葉は英語、答えも英語で返ってきます。 外国語の学習目的で利用している人もいるようです。 目的の言語の箇所を実行して選択状態にします。 ______________________________________ ■5-4 新しいスピーカー、新規デバイスを追加する EchoなどのAlexa対応スピーカーやデバイスを追加登録することができます。 新しいデバイスを追加する手順は、 1. トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行します。 画面の左上端にある「メニュー」ボタンを実行して、「デバイスを追加」ボタンを実行しても同じように操作を続けていくことができます。 2. 「新しいデバイスまたはグループを追加」ボタンを実行します。 3. 「デバイスを追加」の箇所を実行します。 指示通りに操作をつづけます。 ______________________________________ ■チャプター6 AIアシスタントAlexaをカスタマイズする アプリのトップ画面で、画面の左上端に配置されている「Menu」ボタンを実行して、Alexaを制御するためのメニューを表示させてみましょう。 ・デバイスを追加 ・リスト ・リマインダー・アラーム ・連絡先 ・提携アクション ・試してみよう ・スキル・ゲーム ・アクティビティ ・ヘルプとフィードバック ・設定 さらに「設定」の箇所を実行することで、Alexaの環境設定の項目が表示されます。 デバイス名の跡にボタン類が表示されています。 ・Alexaアカウント こども向けスキルや音声ショッピングの許可設定をします。 ・デバイスの設定 ・通知 リマインダーはスマホにも通知するかどうか、スキルからの通知を許可するかどうかの設定をします。 ・ミュージック 利用する音楽配信サービスを選択します。 ・TV・ビデオ ・フラッシュニュース 聞きたいニュースソースを選択します。 ・スポーツ 好みのスポーツチームを選択します。 ・カレンダー 利用するカレンダーのサービスを指定します。 ・リスト ・その他 ______________________________________ ■6-1 スキルを利用する Echo本体に話しかけて実行してもらえることはデフォルトでは限られています。 そこで、スキルというアプリのようなものを追加することで、他社が提供しているサービスを利用できるようになります。 トップ画面の左上端にある「Menu」ボタンを実行して、「スキル・ゲーム」ボタンを実行します。 とりあえず「カテゴリー」の箇所を実行して、ジャンル別に目的のスキルを探してみることにしましょう。 たとえば、radikoのスキルをインストールするには、 「音楽・オーディオ」 の箇所を実行します。 画面をスクロールさせながら後ろのページを表示させていくと、 「Skill Title: radiko.jp」 という項目が見つかります。この箇所を実行します。 「有効にする」ボタン を実行することで、このスキルを利用できるようになります。 また、この画面では、話しかけ方の例について確認することができます。 「アレクサ FM COCOLOをかけて」 などと声でリクエストできるようになります。 スキルを向こうにしたい場合は、 「スキルを向こうにする」ボタンを実行します。 こども向けスキルについては、Alexaアプリで「こども向けスキル」を許可しておく必要があります。 ______________________________________ ■6-1-1 声でスキルを有効にする スキルの名前や開き方を前もって知っていれば、そのスキルを開くようにリクエストしてみましょう。 アプリからスキルを有効にする操作をしなくても実行できる場合があります。 また、「有効にしますか?」と尋ねてくるので、「はい」と答えると有効になります。 スキルの情報はAlexaアプリを使わなくても、ウェブサイトで見つけることができます。 Amazon.co.jp: Alexaスキル https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4788676051 【Amazon Echoでできること】全1298個のAlexaスキル一覧 https://smarthacks.jp/db/ai/alexa/ ______________________________________ ■6-1-2 ウェブサイトからスキルを有効にする Amazonのウェブサイトでスキルを閲覧したり検索することができます。 Amazon.co.jp: Alexaスキル https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4788676051 また、Alexaアプリで登録しているのと同じAmazonアカウントでログインしていれば、ウェブサイトのスキルのページから直接スキルの有効無効の操作をすることができます。 たとえばラジコのスキルの紹介ページです。 Amazon.co.jp: radiko.jp: Alexaスキル https://www.amazon.co.jp/%E3%88%B1radiko-radiko-jp/dp/B074J6R9R4/ref=sr_1_1?s=digital-skills&ie=UTF8&qid=1540725418&sr=1-1&keywords=radiko ラジコスキルの利用を有効無効にできるだけでなく、ラジコプレミアム会員はラジコのアカウントでログインすれば、Alexa対応のスピーカーでエリアフリー、全国のラジオ局が再生できるようになります。 ______________________________________ ■6-2 提携アクション 複数のスキルをいちいち話しかけて実行していると、手間に感じられます。 登録したアクションを連続処理させることができます。 たとえば、「アレクサ おはよう」と話しかけると、 天気情報とフラッシュニュースを再生するなどです。 また、声でリクエストを伝えなくても、指定した時刻にそのアクションを実行させることもできます。 現時点で指定できるアクションは、 ・Alexaのおしゃべり ・カレンダー ・スマートホーム ・デバイスの設定(オーディオコントロール) ・ニュース ・ミュージック ・メッセージ ・待機 提携アクションの追加、編集、削除を行うには、 トップ画面の左上端にある「Menu」ボタンを実行して、「提携アクション」ボタンを実行します。 サンプルとして登録されている提携アクションが一覧表示されます。 新規作成した内容もここに表示されます。 ______________________________________ ■6-2-1 新しく提携アクションを作成する 新しく提携アクションを作成する手順は、 ・条件を指定 ・アクションを指定 ・アクションを実行するデバイスを指定 です。 画面の右上端にある「新規」ボタンを実行することで新しい提携アクションを作成できます。 ______________________________________ ■6-2-2 実行条件を設定 「実行条件を設定」の箇所を実行すると、開始フレーズ、あるいは時間のどちらで実行するかという条件を、二つの中から一つ選びます。 時間を指定すると、その時刻になれば声でリクエストしなくても動作してくれます。 ______________________________________ ■6-2-2-1 リクエストするフレーズを設定してみましょう 「開始フレーズ」を設定」の箇所を実行します。 テキストフィールドに好みのフレーズを入力して、保存ボタンを実行します。 続けてアクションを指定します。 ______________________________________ ■6-2-2-2 開始する時刻を師弟してみましょう 「時間を指定」の箇所を実行します。 時刻と曜日を指定します。 「時刻選択」の箇所を実行すると、画面の中央に時と分を指定する項目が表示され、ピッカー操作で選びます。 「完了」ボタンを実行します。 つづけて、曜日を指定します。 「繰り返し」の箇所を実行すると、 毎日、週末、平日、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、繰り返し毎日  これらの選択肢が表示されます。 VoiceOverが何も読み上げない箇所を実行すると、土曜日や日曜日が表示されます。 曜日を指定したら「完了」ボタンを実行します。 VoiceOver環境で操作するには不安定な画面になっています。 ______________________________________ ■6-2-3 アクションを指定しましょう 「アクションを追加」の箇所を実行します。 選択肢の中からアクションを指定します。 それぞれの項目の箇所を実行すると、具体的に指定する画面に切り替わります。 指定が終わったら、「追加」ボタンを実行します。 アクションは複数指定することができます。 「アクションを追加」ボタンを実行すると、先ほどと同じ画面が表示されます。 先に指定したアクションから順番に実行されます。 指定したアクションは「アクションを削除」ボタンを実行することで、削除できます。 ______________________________________ ■6-2-4 アクションを実行するデバイスを指定しましょう 複数のAlexaデバイスを利用している場合、作成したアクションを実行するデバイスを指定することができます。 「リクエストに使用するデバイス」の箇所、あるいはデバイス名の箇所を実行します。 選択できるデバイス名が表示されます。 「作成」ボタンを実行すると、新しい提携アクションが完成します。 ______________________________________ ■6-2-5 提携アクションの編集と削除 提携アクションの一覧が表示されている画面で操作します。 提携アクションの名前の箇所を実行すると、編集画面が表示されます。 ここでは有効にするか無効にするかの指定ができます。 また、設定した実行条件やアクションなどの項目を実行すると、新規作成したのと同じ手順で編集操作ができます。 「詳細設定を表示」の箇所を実行すると、提携アクションを実行するか、削除するかの選択肢が表示されます。 ______________________________________ ■6-3 リストを活用してメモを記録する メモしたいアイデアや用件を記録しておくのにリストを活用することができます。 「買い物リスト」と「やることリスト」の二つが用意されています。 「アレクサ 買い物リストに登録」 「アレクサ 買い物リストを読んで」 「アレクサ 掃除することをやることリストに追加」 などとリクエストします。 Alexaアプリでは、登録されているリストの内容を閲覧、削除、新しく追加することができます。 リストの画面を表示させるには、 トップ画面の左上端にある「Menu」ボタンを実行して、 「リスト」の箇所を実行します。 ______________________________________ ■6-4 「履歴」の画面でリクエストした内容を確認する Alexaにリクエストした内容は、履歴として記録されています。 リクエストをうまく聞き取っていたかどうか、間違えて寝言が認識されていなかったかどうか、それらを確認できるようになっています。 リクエストした内容は文字認識されて表示されます。 トップ画面の左上端にある「Menu」ボタンを実行して、 「Alexaアカウント」の箇所を実行します。 次に「履歴」の箇所を実行します。 リクエストした内容が1件ずつ新しい順に並んで表示されます。 それぞれの項目の箇所を実行すると「再生」ボタンが現れて、録音された音声を聞くことができます。 また、それを削除することもできます。 「日付で絞込」リンクを実行すると、表示する機関を指定することができます。 ______________________________________ ■チャプター7 Bluetoothスピーカーとして利用する Echo本体をBluetoothスピーカーとして利用することで、iPhoneの音楽やVoiceOverの声を再生させることができます。 たとえば、 「アレクサ スマートフォンに接続」 と話しかけると、iPhoneの音声を出力できる状態になります。 「アレクサ スマートフォンの接続を解除」 と話しかけると、iPhoneの音声はiPhone本体から出力されます。 手間いらずの操作でBluetoothスピーカーになってくれるので、活用法が広がることでしょう。 Echo本体とiPhoneをペアリングさせる手順は、 トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行して、設定したいデバイス名の箇所を実行します。 つづいて、「Bluetoothデバイス」の箇所を実行します。 「新しいデバイスをペアリング」ボタン を実行します。 次にiPhoneの設定アプリを開き、Bluetoothの項目を開き、 Echoという名前で始まるデバイスとBluetoothペアリングを行います。 無事にペアリングが完了すると、Echo本体から効果音と音声ガイダンスが流れます。 ペアリングを完了したデバイスは、Bluetoothデバイスの画面に一覧表示されます。 デバイス名の箇所を実行すると、Bluetooth接続を開始します。 デバイス名の箇所から1本指で左スワイプを1回行うと「リンク」という読み上げを確認できますが、この箇所を実行すると、 「接続解除」 「デバイスを削除」 この二つの項目が、デバイス名の箇所から1本指で右スワイプしたところに表示されます。 ______________________________________ ■チャプター8 Echo本体の音声をBluetoothデバイスに出力する Echo本体で再生している音楽を外部のスピーカーに出力させることができます。 3.5mmのオーディオケーブルのジャックが搭載されているので、ケーブルを差し込むだけで出力できます。 Echo Showには3.5mmのコネクタはありません。 もう一つの方法は、Bluetooth対応のスピーカーに接続することです。 Echo本体とBluetoothデバイスをペアリングさせる手順は、 トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行して、設定したいデバイス名の箇所を実行します。 つづいて、「Bluetoothデバイス」の箇所を実行します。 接続させたいBluetoothデバイスをペアリングモードにします。 Alexaアプリの画面に接続させたいデバイス名が表示されたら、その箇所を実行します。 これで接続が完了します。 ペアリングを完了したデバイスは、Bluetoothデバイスの画面に一覧表示されます。 デバイス名の箇所を実行すると、Bluetooth接続を開始します。 デバイス名の箇所から1本指で左スワイプを1回行うと「リンク」という読み上げを確認できますが、この箇所を実行すると、 「接続解除」 「デバイスを削除」 この二つの項目が、デバイス名の箇所から1本指で右スワイプしたところに表示されます。 ______________________________________ ■チャプター9 AlexaアプリでAIアシスタントを使用する EchoなどのAlexaデバイスを制御するためのAlexaアプリでは、スマートスピーカーと同じように声でリクエストすることでAIアシスタントのAlexaが利用できます。 アプリのトップ画面の最下行にある 「Alexaを使用」の箇所で実行します。 スマートスピーカーで利用するのとは異なり、Alexaというウェイクワードで呼びかけても反応してくれません。 毎回「Alexaを使用」の箇所を実行する必要があります。 ______________________________________ ■9-1 準備 初めてAlexaアプリの中でAIアシスタントのサービスを利用するためには、 音声リクエストの聞き取りの許可 位置情報の利用を確認、 それらの問い合わせが表示されます。 1. 「Alexaに音声リクエストの聞き取りを許可」の問い合わせが表示されたら、 「許可」ボタンを実行します。 つづけて、 「OK」ボタンを実行します。 2. 「位置情報の確認」の問い合わせが表示されたら、 「許可」ボタンを実行します。 つづけて、 「終了」ボタンを実行します。 これで準備は完了です。 ______________________________________ ■9-2 Alexaに声で指示する スマートスピーカーでは「アレクサ」というウェイクワードで呼びかけた後、声でリクエストします。 Alexaアプリの場合はウェイクワードで呼びかけても聞き取ってはくれません。 その代わりに画面上のボタンを実行する必要があります。 アプリのトップ画面の最下行にある「Alexaを使用」の箇所を実行するわけです。 項目の名前は、 「ダブルタップでAlexaへのリクエストを完了」ボタン と読み上げられる場面もあります。 ボタンを実行した後に、 「今何時」 「ラジコでFM802を再生」 「Kindleを読んで」 などと話しかけるわけです。 効果音が鳴って、リクエストに対する応答があります。 ラジオや音楽を再生させることはできますが、それを停止する場合、 VoiceOver環境であっても2本指ダブルタップによる停止の操作はできません。 再生を止めたい時には「Alexaを使用」の箇所を実行して、 「停止して」と声で指示する必要があります。 ______________________________________ ■9-3 Alexaアプリも一つのデバイスとしてカスタマイズ可能 Echoスピーカーと同じくAlexaアプリも一つのデバイスとしてみなされるので、場所やタイムゾーンを編集できます。 アプリのトップ画面で右下端にある「tabbar_devices_label」を実行します。 「すべてのデバイス」ボタンを実行すると、利用できるデバイスが一覧表示されるので、「このデバイス」 この箇所を実行すると、編集可能な項目が表示されます。 ______________________________________ ■チャプター10 Alexaコール、友達や家族との間で通話やメッセージのやり取りをしてみよう 2018年9月5日、日本でもAlexa対応のスマートスピーカーやスマートフォンのAlexaアプリとの間で、音声通話、ビデオ通話、音声メッセージ、テキストメッセージのやり取りができるようになりました。 それに加えて呼びかけ機能を利用することもできます。 アメリカでは2017年5月に開始になっていたサービスです。 呼びかけ機能を利用するには、お互いが許可設定しておく必要があります。 インターフォンのような使い方ができ、端末に呼びかけると自動的に相手側の端末が応答して、通話できる仕組みです。 たとえば、子供部屋に置いてある端末に呼びかけて、ご飯ができたことを伝えられます。 また、外出先から自分の家の様子を確認するといった使い方もできます。 Alexaコールを利用するには、デバイスの設定項目の中でコミュニケーション機能が有効になっている必要があります。 設定を切り替えるには、 トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行します。 「すべてのデバイス」ボタンを実行すると、利用できるデバイスが一覧表示されるので、目的のデバイス名の箇所を実行します。 コミュニケーションが有効になっていればサービスを利用できます。 無効になっていれば、「コミュニケーション」の箇所を実行します。 「有効にする」という読み上げが確認できたらサービスを利用できる状態です。 ______________________________________ ■10-1 連絡先の管理 連絡先からの呼びかけを許可したりブロックする場合、連絡先の管理画面で設定することができます。 Alexaアプリのトップ画面で、画面の左上端にある「メニュー」ボタンを実行します。 「連絡先」ボタンを実行すると、スマートフォンの連絡先に登録されている人の中で、Alexaコールを利用している人の名前が一覧表示されます。 ただし、Alexaアプリが連絡先へのアクセスを許可されていない状態では表示されません。 連絡先の追加機能を利用すれば、相手の氏名と電話番号を入力して登録することができます。 管理・編集したい人の名前の箇所を実行します。 Alexaコールの機能ボタンの他に次の項目が表示されます。 ・ニックネームを追加 ・呼びかけを許可 ・連絡先をブロック 呼びかけ機能はデフォルトではオフになっています。 「トグル」ボタンを実行すると呼びかけ機能のオンとオフを切り替えることができます。 VoiceOver環境では呼びかけ機能がオンになっているのかどうかを確認することができません。 しかし、ボタンを実行して機能がオンになると警告メッセージが表示されるので、確認することは可能です。 呼びかけ機能がオンになっている場合、相手から呼びかけられると自動的にスピーカーで応答し、通話できる状態なります。 呼びかけ機能を便利に使えば、外出先からiPhoneで自宅のスピーカーに呼びかけると、自分の家の様子を聴く目的で利用できます。 呼びかけ機能を許可している知り合いから実行されると、盗聴目的で使われてしまう恐れもあります。 なのでデフォルトではオフに設定されています。 ______________________________________ ■10-2 スピーカーでAlexaコールを利用する Alexa対応のスピーカーでは声でのリクエスト操作ができます。 Alexaアプリでも「Alexaを使用」の箇所を実行することで、声でのリクエスト操作が可能です。 Alexaコールを発信するリクエスト表現は、 「アレクサ メッセージを送って」 「アレクサ お母さんに音声通話」 「アレクサ ビデオ通話を発信」 「アレクサ 呼びかけて」 などとリクエストします。 通話がかかってくると着信音が鳴ります。 関連のリクエスト表現は、 「アレクサ 通話に応答」 「アレクサ 通話を拒否」 「」アレクサ 切手」 などとリクエストします。 メッセージを受信すると通知音がなります。 関連のリクエスト表現は、 「アレクサ メッセージを再生して」 「アレクサ メッセージはある?」 などとリクエストします。 アレクサとのやり取りがうまくいかなかったりキャンセルしたければ、 「アレクサ キャンセル」 「アレクサ 終了」 などとリクエストします。 ______________________________________ ■10-3 アプリでタッチ操作によりAlexaコールを利用する AlexaアプリでもAlexaコールの通話ができます。 VoiceOver環境では、通話の応答や切断に2本指のダブルタップのジェスチャーが利用できます。 タッチ操作で確実に相手を選び、音声通話やテキストメッセージの入力作業ができるので、確実な方法だと言えるでしょう。 Alexaアプリの最下行に表示されている「通信」の箇所を実行します。 四つのボタンと、Alexaコールの履歴が表示されます。 ・「連絡先」ボタン ・「コール」ボタン ・「テキストメッセージ」ボタン ・「呼びかけ」ボタン 「テキストメッセージ」ボタンを実行すると、Alexaのコミュニケーション機能を有効にしている人の一覧が表示されます。 通話したい人の名前の箇所を実行すると、関連のボタンが表示されます。 「音声通話」ボタン 音声通話を発信します。 VoiceOver環境では2本指のダブルタップで通話を終了できます。 「ビデオ通話」ボタン ビデオ通話を発信します。 VoiceOver環境では2本指のダブルタップで通話を終了できます。 「呼びかけ」ボタン このボタンが表示されるのは、自分のアカウントで登録しているデバイスや、呼びかけ機能を許可している人のみです。 相手には通知音が鳴り、自動的に通話ができる状態になります。 VoiceOver環境では2本指のダブルタップで通話を終了できます。 「テキストメッセージ」ボタン テキストメッセージを入力するためのテキストフィールドと、音声メッセージを録音するためのボタンが表示されます。 音声メッセージを送信する場合、VoiceOver環境では、録音停止の操作は少しややこしいです。 録音開始ボタンを実行した後、VoiceOverは何も読み上げなくなります。 録音停止ボタンを表示させるために、1本指でダブルタップします。 すると、録音停止ボタンが読み上げられます。 停止ボタンを実行すると、音声メッセージが送信されます。 録音した内容はテキスト変換されて、履歴として確認することができます。 また、変換されたテキストの箇所を実行すると、音声が再生されます。 ______________________________________ ■チャプター11 音楽、Kindleの電子書籍、Audibleのオーディオブックをアプリで選んで再生する Alexaアプリでは対応する音楽配信サービスから楽曲を指定して再生させることができます。 また、電子書籍であるKindleやオーディオブックのAudibleのサービスを利用しているユーザであれば、ライブラリーに保存されているタイトルを読み上げさせたり再生させることができます。 アプリのトップ画面の最下行にある「再生中」の箇所を実行します。 最近再生したコンテンツの情報が画面の上部に表示され、その下には ・「楽曲を探す」ボタン ・Audibleライブラリの一覧 ・Kindleライブラリの一覧 が表示されます。 ______________________________________ ■11-1 楽曲を指定して再生する 利用している音楽配信サービスで楽曲やステーションを選んで再生させることができます。 ここでは世界中のインターネットラジオや日本のコミュニティFMを聴くことのできるTuneInのサービスでラジオ局を指定してみましょう。 他の音楽配信サービスでも操作は同じです。 1. トップ画面の最下行にある「再生中」の箇所を実行します。 2. 「ミュージック&本」の画面が表示されます。 画面をスクロールしていくと、「楽曲を探す」ボタンが見つかるので、それを実行します。 3. 「TuneIn」リンクを実行します。 4. ラジオ局のカテゴリー一覧が表示されます。 ここで確認する必要があるのは、デバイス名が適切に表示されているかどうかです。 画面の上部、ステータスバーの少し下にデバイス名が表示されています。 「まるまるさんのEcho  ピッカー ドロップダウンメニュー 」 などのように読み上げられます。 表示されているデバイス名でよければ何も操作する必要はありません。 変更する必要がある場合は、その箇所を実行します。 ピッカー操作でデバイスを選択して、「完了」ボタンを実行します。 5. ラジオ局のカテゴリー一覧の画面に戻ります。 リンクを実行しながら好みの放送局を見つけます。 指定したAlexaデバイスから再生が始まります。 ______________________________________ ■11-2 Audibleライブラリからオーディオブックを指定する Audibleライブラリに保存されているオーディオブックを再生できます。 著者名と書名がわかっている場合には、 「アレクサ 夏目漱石のオーディオブックを再生して」 と声でリクエストすると読んでくれます。 しかし、はっきりとタイトルが認識されないと目的の本を再生してくれないので、Alexaアプリから本を指定した方が確実です。 アプリで本を選ぶ手順は、 1. トップ画面の最下行にある「再生中」の箇所を実行します。 2. 「ミュージック&本」の画面が表示されます。 画面をスクロールしていくと、Audibleライブラリの一覧を確認できます。 3. 再生させたい本のタイトルを実行します。 4. どのAlexaデバイスで再生させるかを指定する画面になります。 目的のデバイスの箇所を実行します。 これで再生が始まります。 利用できる音声コマンドは、 「アレクサ 次」 次のページ 「アレクサ 前」 前のページ 「アレクサ 次の章」 次の章 「アレクサ 前の章」 前の章 「アレクサ 停止」 読み上げを停止 「アレクサ オーディオブックを再生して」 読み上げ開始 再生速度は調整できないので、耳読書をすることの多い視覚障害ユーザにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。 ______________________________________ ■11-3 Kindleライブラリから本を指定する Kindleの電子書籍はTTS Text To Speechが有効になっているタイトルであればiOS, Android, Windowsのアプリで読み上げさせることができます。 EchoのようなAlexaデバイスではAlexaの声で読み上げてくれます。 Kindleライブラリに保存されている本が対象です。 著者名と書名がわかっている場合には、 「アレクサ 夏目漱石のこころを読んで」 と声でリクエストすると読んでくれます。 しかし、はっきりとタイトルが認識されないと目的の本を読み上げてはくれないので、Alexaアプリから本を指定した方が確実です。 アプリで本を選ぶ手順は、 1. トップ画面の最下行にある「再生中」の箇所を実行します。 2. 「ミュージック&本」の画面が表示されます。 画面をスクロールしていくと、Kindleライブラリの一覧を確認できます。 3. 読み上げさせたい本のタイトルを実行します。 4. どのAlexaデバイスで読み上げさせるかを指定する画面になります。 目的のデバイスの箇所を実行します。 これで読み上げが始まります。 利用できる音声コマンドは、 「アレクサ 次」 次のページ 「アレクサ 前」 前のページ 「アレクサ 次のチャプター」 次の章 「アレクサ 前のチャプター」 前の章 「アレクサ 停止」 読み上げを停止 「アレクサ キンドルを読んで」 読み上げ開始 読み上げる速度は調整できないので、耳読書をすることの多い視覚障害ユーザにとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。 英語の本の場合、英語ネイティブの声で読んでくれます。 ______________________________________ ■チャプター12 複数台のスピーカーで同時に音楽を再生してくれる機能「マルチルームミュージック」 日本では2018年3月7日にマルチルームミュージックの機能が利用できるようになりました。 アメリカではすでに利用できていた機能です。 複数のAlexa対応スピーカーを持っている場合、音楽を同時に再生させることができるようになります。 たとえば家の1階と2階にAmazon Echoのスピーカーを置いている場合、同じ音楽を流しておきたい時に便利です。 対応している音楽サービスでのみ有効のようで、Alexaアプリのトップ画面から「メニュー」、「設定」、「ミュージック」の中に一覧表示されている音楽サービスが対象となります。 ラジコはマルチルームミュージック機能には対応していません。 利用するには、まずはグループを作成します。 たとえばキッチンというグループ名を作り、スピーカーとしてEchoとEcho Dotの二つを登録するとします。 「アレクサ キッチンで音楽をかけて」 と声で指示すると、登録された2台のスピーカーから同時に音楽が再生されます。 ______________________________________ ■12-1 マルチルームミュージックを利用するための登録手順 Alexaアプリで操作します。 1. トップ画面の右下端にある「tabbar_devices_label」を実行します。 2. 「新しいデバイスまたはグループを追加」ボタンを実行します。 3. 「マルチルームミュージックスピーカーを追加」の箇所を実行します。 4. グループ名を指定する画面に切り替わります。 自分の好みの名前にしたい場合はカスタム名を入力できるようになっているので、テキストフィールドに文字入力します。 用意されている標準名から選ぶこともできます。 ・全部の部屋 ・1階 ・2階 ・3階 ・ガレージ ・キッチン など。 カスタム名をタイプするか、あるいは標準名のどれかを選択状態にしたら、 「次へ」ボタンを実行します。 5. グループを定義する画面に切り替わります。 ここではどのデバイスをグループに登録するかを指定します。 このグループに登録したいデバイス名を選択状態にしてから、 「保存」ボタンを実行します。 設定には1分ほどかかります。 グループ登録が完了したらデバイス一覧の画面に切り替わります。 たとえばグループ名を「ガレージ」にしている場合は、 「アレクサ ガレージで音楽をかけて」 と指示することで、グループに登録されている複数のデバイスから同時に音楽が再生されます。 ______________________________________ ■チャプター13 Echo本体をリセットする Echo本体を工場出荷時の状態にリセットすることができます。 2017年に発売されたEcho Dotやスタンダードモデルでは、マイクのミュートボタンと音量を下げるボタンを同時に20秒ほど押し続けます。 正常にリセットが始まっているかどうかの確認方法ですが、音量を上げるボタンを押しても効 果音が鳴らなければ作業が始まっていることになります。 また、2018年に発売されたEcho Dotのリセット方法は異なっており、アクションボタンの長押しです。 しばらくすると音声で案内が始まります。 リセットされると、自動的に再起動されます。 セットアップ作業初めから行ってください。 ______________________________________ ■チャプター14 関連情報 2017年11月8日に行われたアマゾンEcho発表会の様子 (19) 【ノーカット】『Alexa』対応のスマートスピーカー『Amazon Echo』発表会 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=CiRbALnLh4M&feature=youtu.be アマゾンEchoのヘルプページ Amazon.co.jp ヘルプ: Amazon Echoヘルプ https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html/ref=hp_bc_nav?ie=UTF8&nodeId=201399130 Amazonのスマートディスプレイ「Echo Show」と音声読み上げ機能「VoiceView」のジェスチャー操作について : Voice of AI -- しゃべってなんぼ スマートスピーカーでAIある暮らしを! http://voicei-ai.seesaa.net/article/463344081.html?1546667945 ______________________________________