日本ライトハウス情報文化センター    「ワンブックワンライフ」2017年4月号    <<表紙イラスト>>  武部はつ子画:大輪の花々に囲まれている少女と犬。犬はその内の一輪をくわえ、少女は頭に花冠、手には花束を持ち、ひらひらと花の中から飛んできた蝶々を眺めている。蝶々は「お花いっぱいで満腹〜♪」と満足顔。  <<目次>>  ●掲示板(1頁)  ●ボランティア交流会で活動歴30年・20年以上の13人に感謝状(2頁)  ●2016年度「ボランティア友の会」総会で報告・承認された事項(3頁〜4頁)  ●感謝報告(4〜7頁、別ファイル)  ●報告の頁(8頁)   ●掲示板(1頁)  ◆チャリティコンサートは4月23日(日)開催  日本ライトハウス・チャリティコンサートが4月23日(日)に迫ってきました。今回のソリストであるチェロの辻本玲(れい)氏は大阪出身で、2006年に東京芸術大学音楽学部器楽科を首席で卒業した新進気鋭の音楽家です。円熟のヴァイオリニスト和波たかよし氏と、東京芸大学長の澤(さわ)和樹(かずき)氏指揮、千里フィルハーモニア・大阪との共演をどうぞお楽しみください。 日時 4月23日(日)12時30分開場、13時30分開演。12時からチケットと座席指定券を引替。 会場 ザ・シンフォニーホール(JR福島駅) 入場料3,500円。アミティチケット1,000円。 *チケットは当館3階総務係でも販売中です。 お問い合わせは、月〜金曜日の9時〜18時に募金事業部(電話06−6968−1030)まで。  ◆仲泊 (なかどまり)聡(さとし)氏の講演「iPS細胞による網膜再生 とロービジョンケア」がバリアフリー展で  西日本最大級の総合福祉展「バリアフリー20 17」で、当館は今年も「目の見えない方・見えにくい方のための展示コーナー」を主催します。 会期は4月20日(木)から22日(土)の3日間10時から17時、会場は大阪市住之江区のインテックス大阪(地下鉄「中ふ頭駅」から徒歩5分)です。 12社が出展し、拡大読書器、点字プリンタ、デイジー再生機、遮光眼鏡、歩行誘導マット、しゃべるテレビ、音声PC、白杖、盲導犬体験などの他、新製品の音声腕時計、網膜走査型アイウェア、点図プリンター等も出品。また理化学研究所多細胞システム形成研究センター研究員仲泊聡医師の講演「iPS細胞による網膜再生とロービジョンケア」が4月21日(金)12時30分から13時30分に行われます。入場無料。  ◆「ボランティア保険」について  当館のボランティアの方はボランティア保険に加入しています。掛金は当館が負担し、毎月更新しています。館内での活動中はもちろん、ご自宅から一歩外に出て、当館との往復途上で事故に遭ったり、けがをされた場合も保障の対象になります。万一けがをされた場合は、所属係か3階総務係まで遠慮なくご連絡ください。  ◆5月の休館は暦通り  5月2日(火)と6日(土)は全館開館します。  <<ボランティアの頁>>   ●ボランティア交流会で活動歴30年・20年以上の13人に感謝状(2頁)  今年度のボランティア友の会交流会・総会は3月7日(火)、玉水記念館で開催され、ボランティアと職員合わせて、例年を上回る142人が集いました。感謝式典では、当法人の橋本理事長と橋口専務理事からボランティアの皆様に日頃の活動への感謝を申し上げた後、当館のボランティアを20年・30年以上続けてくださっている13人の方に感謝状を差し上げました。続いての記念講演では岩田美津子さんを迎え、「目が見えなくても子供と一緒に楽しめる絵本を」という岩田さんの強い願いから生まれた点訳絵本の紹介と、ご自身が代表を務める「てんやく絵本ふれあい文庫」の今日に至るまでの活動の経緯を、岩田さんのパワフルで、魅力あふれる人生の歩みを交えてお話しいただきました。さらに当館職員による寸劇仕立てのミニ・ガイド講習会、友の会総会、昼食と受賞者インタビュー、恒例のバザーと盛り上がり、楽しい1日を過ごしました。(総務係名賀)  写真:当日ご出席の受賞者 前列左から録音の飯村紀子さん、片岡珠子さん、佐々木マス子さん、点訳の島谷久美子さん。後列左から、橋口勇男専務理事、パソコンサポートボランティアの中条正信さん、石川昌宏さん、橋本照夫理事長 。   ●感謝状贈呈者のプロフィール  ◆活動歴30年以上  【点訳ボランティア】1人  橋詰玲子(はしづめ・れいこ)さん これまでに点訳54タイトル、校正959タイトルを手掛けられ、医学、犯罪・推理物、歴史書など、幅広いジャンルを点訳。調査が必要な本にも積極的に取り組まれている。  【録音ボランティア】4人  飯村紀子(いいむら・のりこ)さん 児童書から時代小説まで多数音訳(スタジオ録音)。MMD教科書(国語)の音訳にも関わってくださったことがある。2016年鉄道弘済会西日本地区表彰(朗読の部)受賞。  片岡珠子(かたおか・たまこ)さん 専門音訳「東洋医学チーム」所属。佐々木さんとのペアでスタジオ録音。小説だけでなく医療・経済・科学など、幅広く音訳。2010年鉄道弘済会西日本地区表彰(朗読の部)、2016年全国表彰(朗読の部)を受賞。  佐々木マス子(ささき・ますこ)さん 専門音訳「東洋医学チーム」所属。片岡さんとペアを組み、スタジオ録音をされている。翻訳もの、東洋医学関係の本を多く音訳。2008年鉄道弘済会西日本地区表彰。(朗読の部)、2015年全国表彰(朗読の部)受賞。  鈴木栄子(すずき・ひでこ)さん 小説を中心に様々なジャンルの図書の音訳・校正作業をしてくださっている。「技術者たちの敗戦」、「残酷なチョコレート」、「日本人にとって聖なるものとは何か」等を音訳。  ◆活動歴20年以上  【点訳ボランティア】1人  島谷久美子(しまたに・くみこ)さん 点訳・校正された図書は約160タイトルに及ぶ。社会科学関係の点訳の他算数・数学の専門点訳講習会を受講され、小中学生の教科書製作にもご協力いただいている。  【録音ボランティア】4人  川添美智子(かわぞえ・みちこ)さん 録音版『週刊新潮』製作開始時から継続して音訳を担当。「ボイスぷらす」の一員として、映画の音声解説の製作にもご参加いただいている。  河原眞知子(かわはら・まちこ)さん 専門音訳「理数チーム」のメンバーとして、デイジー雑誌『サイエンスかわら版』の製作にご参加。MMD教科書の製作にも関わってくださった。  本村英子(もとむら・ひでこ)さん 蔵書のデイジー編集作業で活躍。近年では『結晶とはなにか』、『紫式部日記』などを編集。専門音訳「理数チーム」所属。  山口和葉(やまぐち・かずは)さん 小説、児童書のほか、実用書も多数音訳・校正してくださっている。『お伊勢参り』、『教えてくれたのは、植物でした』など。  【電子書籍】1人  森田敏子(もりた・としこ)さん 20年前から館内情報システムのパソコン入力作業を始められ、2009年の第3回マルチメディアデイジー講習会修了後は、電子書籍の製作作業でもご活躍いただいている。 【パソコンサポート】2人  石川昌宏(いしかわ・まさひろ)さん 第1回パソコンサポートボランティア講習会の修了後、パソコンサポートボランティア「ボイスネット」を結成(命名)し、初代の代表に就任。以来20年にわたり中心メンバーとして活動を支えてくださっている。  中条正信(なかじょう・まさのぶ)さん 当館の録音ボランティアをされていた奥様の中条恭子様のご縁で、第1回講習会を受講。以来20年間、ボイスネットのホームページの管理を担当してくださっている。  ●2016年度「ボランティア友の会」総会で報告・承認された事項(3頁〜4頁)  当日は、午前の部の最後にボランティア友の会総会を開催し、世話人会の皆さんの進行で、以下の事項が報告、承認されました。  〔1〕2016年度活動報告  ◆行事  1.ボランティア交流会・総会 3月8日(火) 交流会参加者:130人 情文サービス・製作部プレゼン、吉川隆史さん 落語、てとーとさんハーモニカ演奏他  2.ガイド体験会「視覚障害体験で見えること」 6月7日(火) 参加者:14人 視覚障害についての基本講座、手引き体験、 ワークショップ(絵や写真を言葉で説明する、 視覚を使わずに触る・味わう)  3.施設見学会 神戸アイライト協会・点V連 11月25日(金)  参加者:10人  ◆世話人会報告  2016年3月24日(木) 第1回世話人会 ・新旧世話人引き継ぎ ・2015年度世話人の役割分担決定 ・3月19日の友の会交流会・総会の反省  5月12日(木) 第2回世話人会 ・ガイド体験会内容確認 ・施設見学会について  7月7日(木) 第3回世話人会 ・ガイド体験会の反省 ・施設見学会について検討  9月1日(木) 第4回世話人会 ・施設見学会の検討  11月10日(木) 第5回世話人会 ・施設見学会の詳細確定 ・対面リーディングVの集いへの助成 ・ボランティア友の会交流会内容検討  2017年1月12日(木) 第6回世話人会 ・施設見学会の反省 ・ボランティア友の会交流会準備について ・次期世話人について 3月2日(木) 第7回世話人会 ・交流会・総会の事前準備・打ち合わせ ・バザー用品値付け  〔2〕 2016年度会計報告 収入 前期繰越金         362,413 交流会会費         121,000  バザー収入        108,900  募金・寄付金        61,085  郵便貯金利息          35  合計       653,433 支出 交流会経費      195,540  体験会経費          1,974  施設見学会(神戸アイライト) 9,888  助成金(対面リーディンク、友の会)20,000  世話人会経費        17,280  次期繰越金   408,751  合計      653,433 〔3〕 2017年度世話人(敬称略) 留任 山本普実雄(点訳) 小倉玲子(録音) 神谷考子(かみたに・やすこ)(対面) 森美恵子(電子書籍) 那須由美子(音声解説) 新任 雪岡加奈子(点訳) 橋本万里(録音) 増尾明子(対面) 高階秀男(電子書籍) 退任 井上惠子(対面) 飯村康志(図書・情報) 前田裕子(点訳) 山見順子(録音)  ◆2017年度活動予定(案)  ・ガイド体験会 ・施設見学会等 ・友の会交流会 ・総会 3月31日に行われた第1回友の会世話人会で、代表に山本普実雄さん、書記に小倉玲子さん、会計に森美恵子さん、会計監査に神谷考子さんが選ばれました。   ●報告の頁(8頁)  ◆点訳・音訳体験オープンデーに126人!  点訳・音訳ボランティアの掘り起こしを目指して、初めての企画「点訳・音訳体験オープンデー」を3月10日(金)と11日(土)に開催したところ、2日間・全10回で合計126人もの方が来場されました。この波に乗って新年度の点訳講習会は応募30人(受講者20人)、音訳講習会1は定員40人、同2は定員30人を超える応募がありました。ご応募くださった皆さんのお気持ちや意欲を大事にして、ぜひ点訳・音訳活動が発展するように取り組んでいきたいと思います。    ◆第18期ダスキン研修生の研修が終了  2月28日から当法人で研修を行ったダスキン・アジア太平洋障害者リーダー第18期生、スリランカのサンカさんとインドのラムダスさんが4月1日に研修を終了。この後、東京を拠点に研修を続け、6月中旬帰国します。お世話になった皆様(以下にお名前を掲載、敬称略)にお礼申し上げます。 石川昌宏 一井鳴海 伊東晴子 岩田美津子 植村 要 大内 明 岸 博実 佐木理人 品川博之 清水浩子 JRPS大阪の皆様 竹下八千代 常 瑠里子 ネルソン桂子 西垣泰子 橋本勝利 韓 星民 待田敏彦 広瀬浩二郎 松原洋子 三上 洋 三角真理 安田真之 山本 香  山本宗平 若松ひろみ  ◆2016-2017年度の人事異動について 前年度末、以下の人事異動がありました。音声解説と電子書籍の後任については適任者が見つからず、公募を続けています。 ボランティアの皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。 ・退職 製作部音声解説係 工藤ゆう 製作部電子書籍係 瀧沢彰子 製作部録音製作係 神林 文 ・異動 サービス部機器・用具係 岡本 昇 ・総務係では、前年度下半期、加治川千賀子がサービス部機器・用具係に異動したのに伴い、早川福祉会館の松井友美恵を配置し、業務引継補助のため元職員の名賀知子が4月末まで非常勤で勤務しています。 ・メディア製作センターの岡村佳子は定年を迎えました。4月以降も常勤しますが、係の責任者は白坂マナミに替わります。    ◆あゆみ  【3月】 7日 全館休館:ボランティア交流会(玉水記念館)・情文職員会議 10日・11日 点訳・音訳オープンデー(126人) 11日 「音訳教材データベース」セミナー 14日 見学:シロアム視覚障害者福祉館 17日 見学:全視情協加盟14施設(18人) 18日 見学:全視情協加盟2施設(3人) 23日 見学:S製薬(8人) 25日 わろう座〜インドとスリランカの視覚障害青年を囲んで(15人)  ◆予定  【4月】 8日 点訳ボランティア養成講習会開講 オープンデー(館内見学日) 14日 日本ライトハウス新任職員研修 18日・19日 音訳V養成研修会(1)(2)開講 20日 バリアフリー展(〜22日、インテックス大阪) 23日 チャリティコンサート(ザシンフォニーホール)  編集後記 3月下旬、通勤電車の車内放送が始まったと思ったら、停車駅、車両編成、優先座席など最初から最後まで合成音声でビックリ。車掌さんの場合、上手下手の差が大きく、聞き取れないこともあるのに比べ、合成音声は確かに明快。でも無機的で心に届きません。やはり適材適所。アナウンスは肉声の方が良いですね。(竹)  奥付 ONE BOOK ONE LIFE 2017年4月号  発行 社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター(館長 竹下 亘)  住所 大阪市西区江戸堀1-13-2(〒550-0002)  TEL 06-6441-0015  FAX 06-6441-0095  E-mail info@iccb.jp  表紙絵 武部はつ子  発行日 2017年4月1日  定価 1部100円 年間購読料1,000円