セミナー「音訳技術を用いた音声教材の活用と展望」 アンケート結果 ・アンケート回収数 45名(点字1、墨字44) 1 あなたは、次のどれにあてはまりますか? 教育委員会関係者 6 行政 関係者 1 地域の学校の先生 9  特別支援学校(視覚) 9 視覚障害者情報提供施設 3  ボランティア 11 児童生徒の保護者 1 その他 4 未記入 1 2 セミナーの開催を何でお知りになりましたか? <複数回答可> 文科省、教委からの案内 11 関係団体からの案内 15 ライトハウスのHP 3 セミナー事務局からの連絡 10 知人からの紹介 3 その他 6 3 周囲に、点字・拡大教科書を使用している児童生徒はいますか。 いる 23 いない 20 未記入 2 4 音訳教材は視覚障害等の児童生徒に有効だと感じましたか。またその理由もご記入ください。 はい 43 いいえ 0 未記入 2 【理由】 ・視覚支援学校はインクルーシブ教育の始まりとともに児童生徒の減少、重度重複化に向かっていますので、文字が会得できない児童生徒にとっては利用しやすい教材と思います。期待しています。 ・制作された音訳教材は、児童生徒一人一人に合わせて作られたものだと思いますが、サピエ等でダウンロードできるようにしていただければ同じ教科書や障害の実態が同じ児童生徒にも使用できるのではないかと思います。 ・点字教材だけだと説明不十分な教科書が多くなり、(写真やイラスト)理解しにくい面も音訳によって、よりわかりやすくなっている。 ・図を理解する時、点字だけだと触りながら同時に説明の情報を得ることはむつかしいが、音訳があれば同時に2種類(音と触覚)の情報が入るので、1+1=2ではなく、数倍理解しやすくなるのではないかと思いました。現場の教師、指導者ではカバーしきれない点字についての疑問の解決にもつながるように思いました。 ・点字と合わせて読むことで、理解が進むと思う。図や写真の説明はとてもわかりやすいので、理解を深めるためには有効だと思う。 ・モニターの事例を聞くことができ、実際に点字・拡大教科書を使いながら音声教材が学習の一助になることが理解できたから。 ・発達障害等を併せ有する子も増えてきており、点字や文字を読むよりも、意味や内容を考えやすくなると考えるため。機器を使うということで、興味をもってとり組めると感じたため。また、使用文字での学習を助けるから。 ・実際、点字教科書やテルミ等、子が読んでいるのを見ていると、地図や表、図等説明しにくい所があったので、ためになりました。 ・準ずる教育課程で学年相当の学習が困難な児童生徒が増えつつある現状において、音訳教材も補助教材として活用しながら学習を進めていくことは有効ではないかと感じた。また、学年相当の学習が成立する児童生徒についても、音訳により説明の仕方を様々に聞く経験を重ねる中で、より一層言葉の力を育んでいく(言語活動の充実を図る)ことができるのではないか、と感じた。 ・聴覚でのキャッチが優れていると思う。人間の声が疲れずに聞けると思う。 ・生徒の学習に対するモチベーションをあげると同時に平等に勉学の機会を得る事につながると思う。 ・点字と音訳が併用されることで理解が深まることがよくわかった。 ・勉強になりました。少数派?にやさしい社会になればいいなと思いました。 ・音訳、点訳を同時に行うことでより有効になるから。特に小さい(低年令)の子どもさんには音などが入ることで興味も沸くと思う。 ・視覚障害児は減少傾向にあると思うが、発達障害で文字がゆがむ等、正しく読めない人が居る事が分って来ている。そういう意味では今後も音訳教材の必要がある。昔、入試の為、教科書を音訳していたが、その時代はまだテープだった。そのテープで勉強する生徒は大変だったと思う。デージーが出来、本当に良かった。 ・点字の情報が的確に音声で伝えられ、子どもが理解し易い。 ・複数の感覚を刺激して苦手な面を補っていくことができるため、有効であると思います。機器を使用することもとても喜んで取り組んでいます。 ・音訳教材独自の利用を考えていましたが、点字との併用で理解が深まるということがわかり、有効であると認識ができました。 ・わかりやすい。くり返し使える。自学自習につながる。何よりもよくわかるといろいろな事や物を知ろうとする意欲が高まる。 ・文字のない(まだ速度がおいつけない)児童生徒に有効。 ・図表など点字だけでは充分伝わらない点を音声で補助できるのは有効だと思いました。 ・点字、点図だけでは伝わりにくい情報であったり、自宅等での学習で1人で学習できること、また知的障害や発達障害を併せ持つ生徒にとっても、理解しやすい教材になるのでは・・・。個々のニーズに合わせている・・・ということだが、全ての生徒さんの全ての教科に対して音訳教材を作成する、というには、作成に関わる方々の労力、マンパワーが必要だと感じました。 ・文字におきていない情報も補足してよむということがされているのがよいと思いました。自分1人でも学習できるところがよいです。点訳と音訳をあわせて使えれば有効と感じました。 ・ハードル:時間がかかる。点字が上手く読めない(低学年、中途の方、他に障害がある方)場合の家庭学習に有効かなと思いました。言葉がある程度獲得されていないと聞いてもわからない部分もあるかと思います。一人一人に応じた教材のところが少し具体的にわかりにくかったです。打ち合わせが密にということになると、全教科では難しいですね。教科書データが直に頂けて、読み上げ(iPad等プレクストーク等)できたら即使えるかと思います。 ・点字の読み能力を補完する必要のある子どもには、安易という意味でなく、楽な読みの為に、音訳との併用は有効だと思う。 ・学習のサポートとして、こういう教材があると向上すると感じました。個々のニーズへの対応については色々な意見があると感じています。「その子」のために作るのが本当に必要か?又はそれが最適かというところです。 ・見えかた、聞こえ方に一般の方も興味、関心が向くようになってきている。ぜひ活用を広げていってほしい。 ・単なる「ホンヤク」ではない、ということがよくわかった。特に音訳者注の大事さがよくわかった。一般的なデイジーの音訳教材教科書があればいいなぁと思った。 ・視覚障害により学びにくかったことが音声で学べるようになることがあるだろうと思います。また、途中、山本先生や奥野さんが言われていましたが、視覚障害のみならず、発達障害の子にも有効である場合があると思います。本を読むのはにがてだけど、タブレットが読んでくれるということから学習に入れることも考えられると思います。今後、ぜひ有効活用できる場を考えていきたいと思っています。 ・苦手をおぎなえるならどの子にも有効と思います。 ・点字に慣れるまでの方や、視覚障害児童にとっては特に重要で有効だと感じる。 ・使用場面や対象生徒についても検討は必要だと思うが、文字とあわせて音声情報を入れるなどもできるのではないかと感じた。 ・伝える情報が量も多くなり多様なものとなり理解が深まると思うから。 ・文字教材との併用を前提に製作するのは有効と感じた。 5 今回のセミナーで関心を持たれた内容はありますか。 <複数回答可> 講演 「教育の現場から」 11 音訳教材の紹介 15 講演「音訳教材の有効な活用法と将来への期待」 27 音訳教材作成マニュアルの解説 20 音訳教材の取扱説明書 13 モニタリングの事例報告 22 [展示]点字教科書、地図などの出版物 10 [展示]サピエ、点字図書館の紹介 8 [展示]グッズ、日常生活用具の紹介等 5 マルチメディアデイジー図書教科書体験講座 11 点字教科書体験活用講座 4 6 その他のご意見・ご感想 ・点訳ボランティアですが、今回のセミナーは大変参考になりました。教科書担当窓口ですが、学校の先生方に1つお聞きしたかったことがあります。依頼を受けた時に原本を複数部提供いただけないでしょうか。ボランティアグループが前もって手に入れるのは大変むずかしいです。今回のセミナー、ありがとうございました。 ・学年、発達の実態、ニーズに応じた配慮された音声教材はほんとうに使用価値が高いと感じた。 ・現場の教員が音訳教材製作者と打ち合わせが密にできると必須であるが、実のところ現場の教員は多忙で、実際会合などでの打ち合わせは難しい。何かもっと時間をかけず打ち合わせができないだろうか。 ・知的障害のある子どもでも、この音声教材を教室で使いながら、さらにそばで教員が補足していく、さらに補助教材を作って授業を進められるので、音声教材をぜひ使いたいと思った。 ・音訳教材があることは知っていたが、音訳教材も一人一人のニーズに合わせて作られているということを初めて知りました。制作者側も難しいだろうなと思いました。 ・大変だとは思いますが、これからもがんばって下さい。 ・今回のセミナーの成果が、学校現場で活用される中で、より一層音声教材の作成と活用のあり方が、子どもたちのためにも精錬されていくといいなと思いました。 ・とても勉強になりました。これからの特別支援教育に役立つ内容でした。ありがとうございました。 ・発達障害(識字障害)の方に対しての音訳図書の需要なども聞きたかったのですが。 ・ボランティアをする上での心がけないといけないことを学びました。重複障害が増加していることを知り、音声教材の活用の大切さを感じました。 ・初めてこのようなセミナーに参加し、知らなかったことがたくさん知ることができた。コーディネーターの話しでは、やはり必要だと思う。国のさらなる支援が必要であると痛切に感じる。 ・とてもよいセミナーでした。もっと広めていただいてもよかったのではないでしょうか。もったいないです。もっと早く知っていれば、ほかの方にも声をかけさせていただいて参加できたかもしれません。どうもありがとうございました。 ・図や写真等、製作マニュアルに記載されているような具体的な例をもっと聞きたかったです。奥野さんの事例で漸くイメージすることができました。 ・今回初めて、視覚障害の方の支援に関する研修会に参加させて頂きました。これから勉強していくことが多いと感じました。視覚障害をもつ方が地域で生活するための支援について考えていきたいと感じています。今回は児童生徒さん対象でしたが、成人、就労される方、高齢者の方に対するテーマの研修あれば、是非参加させて頂きたいと思います。自分自身としては、点訳、音訳について勉強していきたいと思っています。 ・展示コーナー(出版)に、英語カード、漢字カードもあったらいいです。点字の問題集やドリル、副読本、参考書等など通常の子が書店で買ったり教材会社に売っているようなものが音訳、点訳であると有難いのですが。いろんな情報を有難うございました。 ・展示のグッズもっとたくさんあるとありがたいです。ボイスオブデイジーやマルチメディアデイジー図書など無料でダウンロードできるなどの紹介、とても助かります。ありがとうございます。 ・午前の講座から続けて参加しました。実際に体験した後のセミナーだったこともあり、このような取り組みをしているのだということを知りました。職場の他の職員etcにも、この情報を伝えていきたいと思います。ありがとうございました。 ・今回のセミナーのFax送って下さってありがとうございました。地域の学校(弱視学級)のため、なかなか情報が入らず困っていましたが、とても助かりました。午前中の点字体験講座、午後からの講演等、大変有意義でした。特に点字の教科書や地図帳等、実際に手に取って見ることができてよかったと思います。(地方にいるとそのあたりが難しいので・・・) また点字教科書の作製についても一人ひとりのニーズに応じて大変熱心に研究されていることがわかりました。子供にとってはとてもありがたいことです。私は現在2年生の女児(右目0.02)の担任ですが、昨年10月から子どもと一緒に点字を始め、だいぶ読めるようになってきましたが地域の学校のため予算に限界がありなかなか教材がそろいません。しかし、テルミやくもんの世界地図パズル等購入しやっています。今回、世界地図やグラフの触地図をいただきとてもうれしく思います。ぜひ使わせていただきます。裏線の存在を知ることができました。出版の展示で「世界のマーク」という本の存在を知りました。いい本ですね。低価格で驚きました。児童図書の一覧もありがとうございました。助かります。今後ともよろしくお願いします。 ・日ラが積み上げていらっしゃった資産を発展的に生かす試みとして感心させられました。一人一人のニーズに密着して障害者(児)の学力維持・発展にご尽力いただけますと心強いです。