盲導犬について

盲導犬の歴史

犬が視覚障害者を誘導する歴史は古く、ボンペイの壁画には視覚障害者が犬に導かれて市場を歩く様子が描かれていますし、中世の壁画にも登場しています。現在のような形の事業として始まったのは、第一次世界大戦後のドイツで、失明軍人のリハビリテーションとしてでした。日本の盲導犬は1939年(昭和14年)、民間人によってドイツから4頭の盲導犬が輸入され、日本の交通事情などに合うよう再訓練されて、失明軍人に寄贈されたことから始まります。

犬種

現在、日本でもっとも多く使われている犬種は、ラブラドール・レトリバーです。その他、ゴールデン・レトリバー、シェパードなども使われています。また近年、ラブラドール・レトリバーとゴールデン・レトリバーの一代雑種(F1)も増えつつあります。

公的な規定

盲導犬は公的に『法第十四条第一項の政令で定める盲導犬は、盲導犬の訓練を目的とする民法(明治二十九年法律第八十九号)第三十四条の規定により設立された法人又は社会福祉事業法(昭和二十六年法律第四十五号)第二十九条第一項の規定により設立された社会福祉法人で国家公安委員会が指定したものが盲導犬として必要な訓練をした犬又は必要な訓練を受けていると認めた犬で、総理府令で定める白色又は黄色の用具を付けたものとする』と規定されています。

盲導犬の役割

盲導犬の役割は視覚障害者が単独で歩行する場合に「安全を確保し、効率的に移動することを補助する」ことです。そのために盲導犬は主に以下の4つのことをするようにトレーニングされています。

・原則的に左側を通行する

・自転車や電柱、看板などの「障害物」を回避する

・道の角、交差点を発見し、止まる

・階段や段差を発見し、止まる

例えば、銀行に行きたい時に「銀行へ行け」といっても盲導犬は連れて行ってはくれません。盲導犬の役割は、銀行に行くまでの交差点を発見して主人に教えたり、銀行の入口に主人を誘導したりすることです。ユーザーは銀行に行くまでの地図を頭に描きながら、盲導犬に指示をして誘導させます。また、盲導犬は交差点を発見して主人に知らせても、信号の判別はできません。ユーザーが車の流れなどで判断して、横断の指示をします。

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